SPY×FAMILY / スパイファミリー

SPY×FAMILYは遠藤達也による日本の少年漫画。ウェブサイトである『少年ジャンプ+』で2019年3月25日より隔週月曜更新で連載開始、2022年4月よりテレビアニメが放送開始された。
この作品の主人公は『黄昏』の二つ名を持つ敏腕スパイで、本名は明かされていないが、作中ではロイド・フォージャーと名乗っている。
架空の国、東国(オスタニア)と同じく架空の国、西国(ウェスタリス)が睨み合う世界を舞台としており、両国は休戦状態であるものの、何時、再び開戦が起きてもおかしくない危うい状態となっていた。
そんな世界で、西国のスパイである主人公のロイドは平和の維持、その先にある和平を目指し、東国へと潜入。開戦派と言われる東国の政治家ドノバン・デズモンドと接触するためにある命令を所属している組織より受ける。それは子供を作り、デズモンドの息子が通っている学校に通わせることだった。
命令に応じ、孤児院より少女、幼い少女アーニャを引き取り、母親役としてヨル・ブライアと言う女性と契約結婚、偽装家族を作り上げる。しかし何とアーニャは心を読む力を持つエスパーでヨルは殺し屋であった。妻と娘の秘密を知らないロイド、夫と娘の秘密を知らないヨル、全員の素性を知るアーニャ。秘密を抱えた3人はさまざま事件に遭遇し、次第に本当の絆を紡いでいく。ほのぼの日常×シリアスを描く物語、SPY×FAMILYはそんな話である。

SPY×FAMILY / スパイファミリーのレビュー・評価・感想

SPY×FAMILY / スパイファミリー
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2分でわかる!TVアニメ『SPY×FAMILY』の概要

『SPY×FAMILY』は、スパイ、超能力者、暗殺者がそれぞれの目的のためにひとつ屋根の下で偽りの家族として暮らす、ユーモアとシリアスなシーンが交じり合ったアニメです。
物語は、冷戦状態にある架空の国「西国(ウェスタリス)」と「東国(オスタニア)」の間で繰り広げられるスパイ戦を背景に物語が展開されます。

主人公のロイド・フォージャーは、世界平和のために働く西国のエリートスパイ「黄昏(たそがれ)」として知られています。彼に与えられたミッションは、東国の要人であるドノバン・デズモンドに接触し、彼の動向を探ること。用心深いデズモンドに接触するには、彼の息子が通う名門「イーデン校」に自分の子どもを入学させ、自然な形でデズモンドと接触する必要があります。ですが、独り身のスパイであるロイドは、まず「家族」を作らなければなりません。

まず彼が養子に選んだのは、心を読むことができる超能力者の少女アーニャ。彼女は、ロイドがスパイであることを知っているものの、「普通の子ども」として振る舞います。ロイドはアーニャが超能力者であることを知りません。
次に、妻役として選んだのは、表向きは温厚な市役所職員のヨル・ブライアー。しかし彼女の裏の顔は、「いばら姫」として恐れられている暗殺者です。ロイドもヨルもお互いの正体を知らず、秘密を抱えたまま偽の夫婦として生活を始めます。

こうしてスパイ、超能力者、暗殺者という異なる背景を持つ3人が、互いに秘密を抱えながらも家族として日々を過ごす物語が展開されます。アーニャは超能力によって家族の秘密を知る唯一の人物として、ドタバタ劇を繰り広げつつも、ロイドの任務成功の鍵を握る存在となります。ストーリーは、シリアスな任務と、家族の絆や成長、そしてキャラクターの個性が交錯するコメディ要素が魅力となっており、視聴者を楽しませる非常にバランスの取れた作品です。

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あらすじ紹介

この作品は10年以上冷戦状態にある架空の国、東国「オスタニア」と西国「ウェスタリス」を舞台としています。これらの国のモデルは作者からの明言はありませんが、1960年〜1970年代の旧東西ドイツではないかと予想されています。表向きは戦争は終結し平和になったように見られますが、水面下ではいつまた戦争が始まるかわからないほど緊迫した状態にあります。
そんな中でこの物語の主人公「ロイド・フォージャー」は「子供が泣かない世界」を作るために、西国の諜報機関WISEに所属しコードネーム「黄昏(たそがれ)」としてスパイ活動しています。
ある日、ロイドは東西平和を脅かす東国の国家統一党総裁「ドノバン・デズモンド」に近づき、不穏な動きを探る任務を言い渡されます。
しかし、デズモンドは用心深く表に姿を見せません。唯一姿を表すのは息子が通う名門校「イーデン校」で開かれる懇親会のみ。
懇親会に参加するには、在籍している子供が優秀な生徒に送られる星(ステラ)を8個獲得し、「皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)」とならなければなりません。
ロイドは養子をとり、その子をイーデン校に入学させることを決意します。その養子となった子が西国の実験で人の心を読む超能力を使えるようになった「アーニャ」です。
アーニャは無事にイーデン校の筆記試験を合格しますが、次の面接試験では父母と子供3人で出席しなければならないことが発覚します。
その後紆余曲折あり、利害の一致から「ヨル・ブライア」を妻に迎えますが、なんと彼女の正体は殺し屋だったのです。
3人は自分の正体を隠しながら家族として生活を送ることになりました。

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『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』を鑑賞!とても楽しい時間でした

『スパイ×ファミリー』を知ったのはアニメが始まってからなので、原作は読んでいません。TVアニメシリーズでテーマになっていた、東西戦争を回避するという部分は背景にありつつ、今回は旅行をしてステラ獲得のために家族一丸となって奔走する姿が描かれていました。
映画を見終わった後、レビューも気になりさぞ高評価なんだろうと思っていたのですが、一部の演出について『スパイ×ファミリー』の世界観ではない下品な表現だという内容もありました。確かに原作を好きであるほど、気になって賛同できないという意見はよく分かります。個人的に好きな作品でも過去に似たような経験もありますし。ただ『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の公開が決定してから、ずっと楽しみにしていて映画館にも行けなかったので自宅で見た時、久々に大笑いしたり、つっこんでみたりしながら凄く満足する時間を過ごせました。小さなお子さん寄りを意識したのかなという所は強く感じましたが、映像面(アクション)なども見応えがあって大人でも楽しめる作品かと思います。
家族で見ると、映画の中のフォージャー家と同じように距離が縮まるのではないでしょうか。疲れたり落ち込んだ時に、これからも繰り返し見ると思います。また、声優の方々の演技も素晴らしく安心して、映画に集中出来ました。

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漫画で読むべきかな

線が少なくデフォルメされてスッキリとした見やすい絵面。でも、何が起きているのか一目で分かる画力の高さ。可愛らしさとスタイリッシュさを併せ持つ画風。ストーリーはハチャメチャで、コメディ要素も満載。作者さんはアラレちゃんやドラゴンボールの系統を受け継いでいるのかなと思わせる作風です。
テンポのよい展開で、笑わせるポイントもコンスタントに現れる。でも、なぜかアニメになったら、このテンポの良さが表現しきれておらず、笑い所が間延びしてしまい、笑うに笑えず終わってしまう。正直、これは漫画で楽しんだ方が良い作品かなと思いました。OP・EDのアーティストに有名どころを起用して、オシャレでキャッチーな楽曲。声優陣も売れっ子揃いだし、あちこちの商品とコラボもしてて、力の入れようは感じましたが、海外にはあまり日本色のない作品は注目されないかもな~と思いました。私たちも、海外の作家さんが日本をテーマにした漫画やアニメ作ったら、何だか不安で見たくないですしね。声優さん達は良くやってくれてます。ストーリー展開や会話のテンポが天国大魔境みたいな軽妙さと早さがあったら、もっとアニメも良くなったのに…惜しい作品です!

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『スパイファミリー』の人気とは?アニメシーズン3制作決定!

『スパイファミリー』は知っている・観ている人も多いアニメではないかと思います。

アーニャがとにかく可愛くて、面白い展開が満載。
映画も大ヒットし、4週連続週末動員ナンバー1を記録しました。

アニメのシーズン2の最後の話は、家族での船旅。
ヨルさんは仕事でその船で仕事をするのですが、戦闘しなければならなくなり、戦うことに。
たまたま、船の中で買い物中にヨルさんを見つけたアーニャは、ヨルさんがロイドに見つからないようにあれやこれやと注文をするのです。その場をなんとか見つからないようにでき一安心できたのですが…。
以下省略します。

色々と面白い展開満載の作品なので、観る価値ありです。

『スパイファミリー』は、老若男女問わず幅広い層に人気なんです。コメディで笑える要素満載なところが、万人受けしているのではないでしょうか。

キャラクター設定が秀逸なことが、この作品の最大の魅力。主人公・黄昏は敏腕スパイ、妻・ヨルは凄腕の殺し屋、娘・アーニャは超能力者といったように、あまりにも個性的すぎる登場人物ばかりいるんです。
でも、表向きは黄昏は精神科医、ヨルは市役所のOLと正体を偽って生活しています。
娘のアーニャだけが人の心を読むことができてしまうので、2人の真の姿を知っているというわけなんです。

ちょっと気になると思ったら、ぜひアニメを見てみて下さい。

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アーニャ可愛い!

アーニャがかわいくて面白くてとっても癒されます!ストーリー的にかなりシリアスな部分もありますが、コメディ色が強く描かれているので、気持ちが重くなりすぎずに読めるところもポイントが高いです。
アーニャの可愛くて子どもらしい部分と心が読めるミステリアスな部分が交差して、「早く続きが読みたい!」と思う漫画です。なぜ心が読めるようになったのかについて、古語が得意なことについて、そして争いはどう進展していくのか。気になるところがたくさんあります。アーニャに振り回されるスパイの黄昏、殺し屋のヨル、未来が見えるボンド、偽物の家族だけど本当の家族のようにだんだんなっていき、ストーリーが進むにつれて最後は一体どうなってしまうのかとドキドキしています。訳アリ家族だけど幸せになってほしいと願ってしまいます。
アーニャが通う学校では愉快な仲間がたくさんいますが、とくにダミアンとの絡みは必見!『SPY×FAMILY』は登場人物それぞれにすごく味があり、学校の生徒の生い立ちや、先生たちのストーリーにも感動があるので読んでいてすごく感情移入してしまいます。
声を出して笑ってしまうシーンもあれば、切なくて泣けるシーンもあるので、たくさんの人におすすめしたい漫画です。

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幅広い年齢層のアニメファンが楽しめるアクション大作!(劇場版のレビュー)

『劇場版 SPY×FAMILY CODE:White』は、アニメのテンポとユーモラスな雰囲気を保ちつつ、アクション映画としての壮大さを追求した作品です。幅広い年齢層の人々が楽しめる内容となっており、特に凄腕の殺し屋・ヨルの戦闘シーンは見どころの1つとなっています。
物語には一部の視聴者は少々違和感を覚えるかもしれないトイレシーンも含まれていますが、見方によってはそれもまたアーニャの子供らしさを表現するシーンと言えるでしょう。

この映画は視聴者の心を激しく動揺させるような悲惨な表現は避け、代わりに感情たっぷりにキャラクターを描いて視聴者に安心感を与えます。また『クレヨンしんちゃん』のようなコミカルさが盛り込まれており、子供たちは間違いなく夢中になって目が釘付けになることでしょう。

一方で、アクションシーンはバトルアニメにも引けを取らないクオリティを持ち、ストーリーは家族の温かさに溢れた感動的なものとなっています。フォージャー家の日常に触れることで、視聴者はほっこりとした気持ちになれます。
また、音楽はテレビアニメ第1シーズンの「Official髭男dism」と星野源が担当しており、視聴者にはとても好評だったようです。

ロイドの欠点があるとは言え、アーニャの我慢強さやヨルのかっこよさが引き立つ作品となっています。原作漫画やテレビアニメ『スパイファミリー』のファンであれば、是非とも映画館で観ることをおすすめします。

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続きが見たくなるアニメ!

人気のアニメで、友達に勧められてみたところ、ハマってしまいました。
ロイド(父)は世界平和のために戦争を企てる悪人を成敗するスパイ、アーニャ(娘)は他人の感情を読み取ることができるエスパー、ヨル(母)は市役所勤務で実は殺し屋という、全員が秘密を持っているフォージャー一家。ロイドとヨルは家族の秘密を知らないものの、思考を読み取ることができるエスパーのアーニャだけは、父と母の秘密を知っているのです。この複雑な関係が物語を面白くています。

アクション的な要素が多く含まれるので、見ていて爽快な気持ちになります。スパイや殺し屋が出てくるお話ですので暴力的なシーンも登場します。苦手な方はそういったシーンは飛ばしていただくことをお勧めします。
お話によって恋愛模様が含まれていたり、コメディ要素が強かったりするので、大人の方でも楽しんで視聴できます。見る前は子ども向けのイメージがあったのですが、むしろ大人の方の方が楽しめるかもしれません。
お話の中には戦争、世界平和について語っている場面もあり、世界中で紛争が続いている時代だからこそ、面白いだけでなく考えさせられる場面もあるアニメだと感じました。
私はAmazon Primeで無料で視聴しました。1話を見始めてから、1ヶ月経たないうちに第2シーズンまで見終わってしまいました。続きが早く見たくなります。

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秘密を抱える家族の物語

舞台は冷戦中の西国と東国。西国の諜報機関に所属する黄昏は、東国にある名門校に潜入する任務を与えられる。
違和感なく潜入するためには仮初の家族を作る必要があると考えた黄昏は、孤児院に向かい少女アーニャを家族として迎えたのち、市役所職員のヨルを妻役として迎え名門校合格を目指しながら偽りの家族生活を始める。
しかし実はアーニャは人の心が読める超能力者、妻ヨルは東国の殺し屋なのであった。

互いの素性を隠しながら家族ごっこを始める3人の行方に注目できるアニメである。
この物語の見どころは娘アーニャの可愛さである。人の心が読めるアーニャは周囲から気味悪がられていた。
普段大人ぶっているアーニャだが、心は年齢相応のかわいい女の子で、自分を受け入れてくれた黄昏に対してはついついわがままを言ってしまう。感情の起伏が激しく、表情がコロコロと変わる天真爛漫なアーニャの表情にも注目できる。

一見このアニメはコメディ的要素が多いように感じるが、戦争によって家族と離れ離れになってしまった子供や親を失った子供が泣いていたり、幸せそうに遊んでいる描写も多い。
これは黄昏が子供が泣かない世界を作りたくてスパイになったという、このアニメの根本を示唆しているようにも感じた。様々な考察ができる部分も見どころの1つである。

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家族の絆とスパイ活動が織り成す心温まる物語

『SPY×FAMILY』は、遠藤達哉によって生み出された、スパイ活動と家族愛を軸に展開するユニークなストーリーです。この作品は、ただのアクション満載のスパイものではなく、心温まるシーンやキャラクターたちの成長が描かれており、幅広い層から愛されています。

物語の舞台は、架空の冷戦時代。主人公のロイド・フォージャーは、西側の国「ウェスタリス」のスパイであり、コードネームは「黄昏」です。彼はある重要な任務を遂行するため、偽の家族を作り上げることに。その過程で出会ったのが、殺し屋の「ヨル」と心を読む能力を持つ孤児の「アーニャ」でした。3人は互いの秘密を隠しながらも、徐々に本当の家族のような絆を深めていきます。

この作品の魅力は、スリリングなスパイ活動と日常生活の中でのほのぼのとした交流のバランスが絶妙に取れている点にあります。ロイドの冷静かつ計算高いスパイとしての一面と、アーニャやヨルといった家族に対する愛情深い一面が見事に描かれているのです。また、アーニャの無邪気な行動や、心温まる家族のシーンは、見る人の心をつかみます。

『SPY×FAMILY』は、登場人物それぞれが持つ秘密と、その秘密が織り成すドラマが魅力的です。また、作品を通じて伝えられる「家族とは何か」というメッセージは、多くの読者にとって深い共感を呼ぶでしょう。さらに、コミカルな表現とシリアスなストーリーが交差することで、読むたびに新たな発見があります。

『SPY×FAMILY』は、アクション、コメディ、ドラマが絶妙に混ざり合った作品で、家族の絆の大切さを改めて感じさせてくれます。スパイという非日常的な世界と、家族という最も身近な存在が交錯することで生まれる独特の魅力は、多くのファンを引きつけてやみません。

『SPY×FAMILY』は、ただのエンターテイメント作品にとどまらず、読む人それぞれに異なる感動や気づきを与えてくれる、深いメッセージ性を持った作品です。レビューでは伝えきれない魅力が詰まっているので、是非実際に読んで、その全貌を体験してみてください。

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スパイ&ユーモア&家族が絶妙にミックスされた作品

『スパイファミリー』は父=スパイ、母=殺し屋、娘=超能力者の一家を中心に物語が展開します。一家といっても、実際にこの家族には血のつながりはありません。それぞれの思惑と運命のいたずらで疑似家族として暮らすことになった人達です。

物語のテーマはこのようなものですが、全体的にダークな展開やひりつくようなサスペンスがあるわけではありません。極秘任務のせいで通常ではありえない行動をとったり、暗殺稼業のせいでお尻に大けがを負ってしまい、しかしそれがばれるわけにはいかず色々奮闘したり。どちらかといえばドタバタ劇というか、ユーモアやギャグがちりばめられた、楽しく笑いながら観ることができる作品となっています。

中心人物となる3人もとても魅力的なキャラクターですが、サブキャラクター達もキャラが立っていて面白いです。あまりのモテなさに、疑似とはいえ家族がいる主人公(父=ロイド)に嫉妬するスパイの協力者フランクリン、後に主人公一家のペットとなる未来予知能力を持つ犬など様々なキャラクターがいます。
タイトルにスパイという言葉は入っていますが、「クスクス笑いたい」「楽しく明るい気分になりたい」という気分の人におすすめの作品です。

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主人公たちの関係性が面白い!

とても面白いマンガです!初めはネットの広告でチラッと目にする程度でしたが、次第に見かける頻度も増えて、スパイマンガも好きなので少し試し読みしてみた所しっかりハマってしまいました。

主人公のキャラクターたちの心の声というか、そういったものが分かっているアーニャちゃんがなんとも可愛らしく健気で…。心が読めてしまうという特殊能力がありながら、解決策が子供らしくて結果上手くいかなかったりします。なんだか「頑張れ!」と応援したくなるような、でも「この年代の子はこんな感じだよね~」というような、リアルな所もありすごく魅力的なキャラクターです。
スパイと暗殺が仕事の父と母(仮)も、「自分の仕事のため」とは言いつつ一緒に生活している2人を思いやっているのがとても伝わるし、その心が素敵だなぁと毎回思います。仕事内容は褒められたものではないかもしれませんが、心がとっても清らかな2人だと思います。

ミッションの為に一緒にいるだけにも関わらず、しっかり子供の気持ちを尊重して自分を反省し、次に繋げられることができるロイドは「子を持つ親として見習わなければ」と思うところが多いです。
ヨルも本当はとても女性らしくて思いやりがあり、家族思いな部分が滲み出ていて「自分もこんなに綺麗な心になれたらなぁ」と見ていていつも思います。
格闘シーンが多いマンガなのかと思っていましたが、ここまでの内容ではかなりほっこりクスッと笑ってしまうような、元気の出るとても良い作品だと思います!

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偽装家族がおりなすドタバタ劇

『スパイファミリー』は、100の顔を持つ凄腕のスパイであるロイドが、任務のために家族を持つことから物語が始まります。
家族として選んだ奥さんのヨルと娘のアーニャ。実は奥さんのヨルは殺し屋で、娘のアーニャは人の思考が読める能力者でした。

この家族でロイドがスパイで、ヨルが殺し屋だと知っているのは思考が読めるアーニャだけです。それぞれがお互いの正体を隠したまま普通の家族として生活するのですが、正体が普通じゃないからトラブルが続きます。必死に正体を隠さないといけないので、お互いの勘違いが面白い方向に進んでしまう…。そんな偽装家族のドタバタ劇をぜひ堪能してほしいです。
『スパイファミリー』は、ストーリーのテンポがよくて分かりやすい上に、アクションシーンはとても迫力があって圧倒されます。

そして何より、アーニャが可愛すぎます。ロイドやヨルの思考が読めてしまうからこそ、一所懸命に行動する姿が本当に可愛いし、表情がコロコロ変わる百面相に癒されるはずです。しかも、アーニャの言葉のチョイスが絶妙に面白いので常に笑わせてくれます。

寄せ集めでできた家族がロイドの任務を無事成功へと導くのかも気になりますが、偽装家族から本物の家族になっていくのか、ストーリーの進む方向がどうなるのかとても楽しみな作品です。

SPY×FAMILY / スパイファミリー
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アクションギャグマンガだが実は社会派!?不思議な家族がそれぞれに目指す平和な世界とは!?

この作品はスマホアプリで無料で読める『少年ジャンプ+』に掲載されている作品。
スパイの父、殺し屋の母、人の心が読めるエスパーの娘の3人家族という、いかにもコメディーといった設定。
母は父の敵対国の殺し屋であり、娘は父のスパイ活動の為に施設から引き取られた子供である。3人ともそれぞれに身分を隠し生活をしている。

可愛いタッチと爽快アクションが魅力の作品だが、実は家族の在り方や隣人(隣国)との文化の違いで起こる問題、幸せとは何なのかなど、深く考えさせられるシーンがさりげなく散りばめられている。
それは表現が難しかったり押し付けがましくなく、読者にすんなり入ってくる物語の構成になっている。

回によって主人公が変わり、それぞれの目から見ている社会の描き方も面白い。
父と母はそれぞれ平和を願い自分の仕事を遂行するが、「なぜ平和を望むのに戦わなければならないのか」と、自問自答する場面が印象的だ。娘は自分の行動が父と母の為になると思い、様々な事に挑戦する。その行動の結果が小さな幸せに繋がる場面はとても心が温まる。

そしてバトルシーンではキレキレの動きをする登場人物だが、その中にもくすりと笑える場面があったりと飽きさせない構成になっていて、多くの人が楽しめる作品である。

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【ネタバレなし!】待望の劇場版最新作『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』

『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』が2023年12月22日(金)から公開された。それに先立ち、これまでに放映されたアニメの第1期、第2期をもう一度観なおした後に劇場へ足を運んだ。

まずこの劇場版はアニメ版や漫画版とは別の完全新作であり、最初にきちんと説明パートがあるのでアニメを全く観たことがない人でも十分楽しめる作品であった。しかし、個人的にはアニメを鑑賞したのちに観ることをお勧めしたい。
その理由として、父ロイドはスパイ、子アーニャはエスパー、母ヨルは殺し屋、飼い犬ボンドは未来予知犬。こんな「スパイファミリー」なフォージャー一家がどうして同じ屋根の下で暮らしているのか。ここがこの作品全体としての面白みでもあり、それがアニメ内で細かく描写されていると考えるからである。

今回の劇場版は思わず笑いが湧き出てきてしまうようなシーンがたくさんあって、次どうなるのか予想もできないようなわくわくするシーンもあり、家族愛で心がジーンとするところもありすごく良かった。作画もすごく綺麗で戦闘シーンの迫力もすごい。
ただ少々冗長に感じる部分もあり、子供向け映画としては適しているなという印象を抱いた。

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ありそうで無かった設定!

『SPY×FAMILY』はアニメ化されたマンガ作品であり、2023年12月にはシリーズ初の映画が公開されるなど、人気が高いです。
あらすじは以下の通り。
舞台は国境を接して歪み合う2つの国、オスタニアとウェスタリス。ウェスタリスのスパイでオスタニアの情報収集をしているロイド。、基本1人ですべての案件を華麗にこなす彼は敏腕のスパイです。けれど、そんな彼に与えられた今度のミッションは、家族を作り、子供経由でオスタニア政府高官と秘密裏に接触することでした。孤高の存在であったロイドは妻ヨル、娘アーニャ、そしてアーニャが連れてきた犬ボンドと家族になり、任務達成のために奔走します。しかし、勝手の違う家族ぐるみでの任務遂行に、冷静沈着なロイドもしどろもどろ。次第に家族そのものにも情が芽生え始めていくのです。

何より面白いと思う点は登場人物の設定です。夫ロイドはスパイ、妻のヨルは殺し屋、娘のアーニャは超能力者で、犬のボンドは予知能力を持っているのです。それぞれを主人公にして1つの作品が作れそうな能力・職業設定をふんだんに取り入れることで、予想外の展開が目まぐるしく出てきます。
一方で、物語全体の進捗はややゆっくりな印象で、終わらせ方に一抹の不安を覚えてしまうため、評価は8としています。

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『少年ジャンプ』を読んでいた少年たちが大人になった今、見るべき作品。

『少年ジャンプ+』で連載している作品。『少年ジャンプ』のキャッチコピーである「努力・友情・勝利」という、凝り固まったテーマイメージをいい意味で破壊するような、一線を画す画期的な作品となっています。

そもそも「少年」と名を冠する雑誌に掲載される作品のメインテーマが、「殺し」「スパイ」などといった、薄暗く陰鬱な職業であると誰が思っていたでしょうか。まずこの時点でギャップにやられ「見たい!見たい!」といった前のめりな欲が湧いてきます。
もちろんイメージそのままのダークなテーマ、キャラクター、ストーリーがただ展開されるのなら少年誌には載らず、別会社の青年誌で細々と連載される作品だったかもしれません。

しかし本作品は主人公の子供アーニャを中心として、熱い正義の心を密かに持つ父親ロイド、冷酷さと天然さを併せ持った殺し屋でもあり母親となるヨルが織りなす”家族もの”としての一面を持っています。
利害関係を持ったそれぞれのキャラクターが父、母、子をロールプレイしていく中で、徐々に変わっていく心情の繊細な表現は物語の魅力の一面です。

更にこの作品が他作品と一線を画す理由としては、主人公アーニャが持つ「他人の心を読む」能力の表現です。アニメや映画の中で、様々なトラブルが生じて各キャラクターの本音がすれ違う有様というのはコントのような一面があり、またハラハラする瞬間でもあります。
ですが本作品では各キャラクターの心理表現が見えるという点で「アーニャ=視聴者」となっており、あたかも作品の中に自分が入り込んで擬似体験しているような、没入型の画期的な構成になっているのです。
他人の心を読んでしまったアーニャの焦りや感動、心を読まれてしまった周りのキャラクターの次の行動に目が離せない、魅力的な作品となっています。

更に各声優の魅力的な演技は作品を大いに彩る重要なパーツとなっており、特にアーニャ役を演じる種崎敦美さんのコミカルで可愛らしい声は、海外視聴者も夢中になってしまうようです。まるで視聴するすべての人が保護者のように温かい心を持ち、涙し、笑ってしまう。世界中で愛される傑作だと評されて過言ではないでしょう。

原作も展開に謎が多く、更に無料で読むことができるという点から、アニメから原作のファンになる方も非常に多いと思います。

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おもしろいです

スパイである主人公が任務のために偽装家族をつくり、様々な案件をこなしていくストーリーです。アニメや映画にもなっていることからも人気の作品であることが分かると思います。偽装家族の中身がスパイ、殺し屋、超能力者、予知能力犬なので「普通の日常を送っていく」ために起こるトラブルと奮闘するのですが、登場キャラが思っている以上に天然だったりと完全にコメディとして楽しめる作品だと思います。基本的には超能力(人の心が読める)者の娘、アーニャの独壇場となっていくシーンが多めですが、トラブルがあらぬ方向に進んでいかないように、一人頑張るアーニャに好感が持てます。ただ、アーニャ自身が天然、おとぼけキャラなのでトラブルを正すというよりは力技で、結果オーライとなるケースが多いのでそのちぐはぐ感がさらに面白さを増すポイントだと思います。
また作中では、登場キャラが心の中で自身の考えや状況を話していくスタイルなので、キャラの性格がより一層わかりやすく、かつ読み手がアーニャになったかのような気持ちで読むここができるので、作品に没入できるのではないかと思います。主要キャラ以外も一人一人が個性的なので、どの話を読んでも面白く感じられるポイントの一つになっていると思います。

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SPY×FAMILYについて語りたい!

SPY×FAMILYとは東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)の十数年にわたる冷戦状態の対立の狭間で、名門校潜入のために「家族」を作れと命じられた西側の凄腕スパイの”黄昏”(ロイド・フォージャー)が養子を探しに孤児院に行くと”娘”(アーニャ)と出会うが、まさかの心が読める超能力者だった、という作品です。設定自体にとてもオリジナル性を感じられ魅力があふれていると思います。そして「両親」であるように、とのことを命じられロイドは急いで母(妻)となる人を探していると、公務員をする傍らに密かに殺し屋をする”いばら姫”(ヨル・ブライア)と出会います。アーニャを中心に3人は、お互いに素性を隠しながら、家族を装います。そしてアーニャは名門校(イーデン校)に何とか合格ができ、学校生活での優秀な行いのたびに獲得できる「ステラ」を集めようとします。クラスメイトのダミアン・デズモンドは、ロイドの任務であるドノバン・デズモンドとの接触に必要な対象人物のため、アーニャとの良好な関係が望まれますが、彼のアーニャに対する印象は当初必ずしも良いとは言えないものでした。しかし彼の中でしだいにアーニャに対して恋心にも似た感情が芽生えていくのも見どころです。脇役として、ロイドの相棒フランキー・フランクリンや、ヨルの弟ユーリ・ブライアなど個性的なキャラクターが生き生きと活躍するところも人気の理由だと思います。

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絶対にハマる!笑いとハラハラを兼ね備えた寄せ集め家族の物語

スパイの父と殺し屋の母、超能力を有する娘で構成される寄せ集めの家族の物語です。娘以外はお互いの素性を知らないという設定が見所の1つです。偽りの家族を演じる中でも、心の声として本来の姿が描かれ、それぞれの二面性が面白く描かれています。心の声は会話の中でのボケやツッコミのような役割をしており、物語のテンポを作り出しています。恐いイメージのあるスパイや殺し屋が偽りの家族であろうと試行錯誤している姿になぜか愛おしさを感じてしまいます。また、娘の話し方、ワードチョイスには、ついつい真似したくなってしまうような可愛らしさがあります。子供とは思えぬ発言をする一方で、子供らしさ溢れる言動もあり、そのギャップに惹かれてしまします。
それぞれのキャラクターの過去もしっかりと描かれていており、物語全体にも深みがあります。スパイと殺し屋としてミッションをこなす場面などハラハラすることもあり、物語の緩急が絶妙で飽きないです。父の任務によって築かれた寄せ集めの一家ではありますが、共に暮らす中で少しずつ本当の家族になっていく様子に目が離せません。
寄せ集めの一家がどういう結末に辿り着くのか楽しみな作品です。

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泣けるホームコメディ

スパイであるロイドの任務のために集められた偽物の家族が、アーニャの入学試験やヨルの弟との対面などのピンチを乗り越えていくうちに絆を深めていき、本物の家族のようになっていく。それでもロイドはスパイであること、ヨルは暗殺部隊であること、アーニャは人の心が読めることを自分だけの大きな秘密にしているためによくすれ違い、それが笑いを巻き起こし、とてもおもしろい。なりゆきで飼育することになった犬のボンドまで予知能力を持っているのだから、この家族が協力すればロイドのミッションは余裕で達成できるかもしれない。
その反面、それぞれが孤独に背負う重たい過去が具体的に明かされてはいないものの時折ちらつき、総じて切ない。特に、ロイドが自分の子供のころのような思いを誰にもさせたくないから子供の泣かない世界を作るために命を懸けてスパイ活動をしているという独白は泣ける。
この家族三人以外にもアーニャの同級生であるベッキーやダミアンも、明るいだけではなくそれぞれ孤独な悩みを抱えていて苦しい。といいつつもベースはコメディであり、シリアスとコメディのバランスが素晴らしい。
最後に、流行語になるほど大人気なアーニャの、くるくる変わる表情と独特のしゃべり方の可愛さは必見である。

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SPY×FAMILYのポイントについて

マンガをメインにアニメも放映されている「SPY×FAMILY」のポイントを伝えていきます。結論から言うと3点です。

・スパイ作品
・擬似家族の物語
・老若男女でも触れやすい多要素なジャンル設定

「SPY×FAMILY」は名前の通りスパイがメインの作品です。主人公はスパイです。ミッションをクリアすることのためにはなんでも行います。
ミッションを日々こなす中で、ある人物の調査が条件付きで依頼されます。「子どもをつくり、子どもを利用し対象の人物に近づき調査をする」という条件です。
そのミッションをクリアするために子どもをつくり、結婚し、ミッションを進めていくストーリーです。
作り上げた擬似的な家族(ファミリー)も独特で特徴的です。
奥さんは「殺し屋」、子どもは「超能力者」という家族です。
子どもを有名校に入学させ、対象人物の子どもと仲良くさせ、接近するという物語となっています。
子育てについて、本当の家族になるための考え方など日常的な物語もあれば、非日常のスパイや殺し屋、ギャグ的な要素もあり老若男女に読みやすい作品です。
まずは、1巻だけでも無料で配信されているアプリが多いので、手に取って読んでみるといいかもしれません。
敷居は高くありませんし、読みやすい作品です。

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シリアスとコメディーが混同していて面白い!

メインキャラの3人が人には言えない過去や能力をもっていて、その内容から考えるとシリアス展開になってもおかしくないのに、日常系コメディみたいでとってもおもしろい。
利害関係で家族になった3人が一緒に生活していくうちにお互いの考え方に触発されて1人が当たり前だったのに、相手の為に行動するようになっていくのが良いと思った。
なんでも出来るパーフェクト人間で任務を失敗しない黄昏がアーニャに振り回されて落ち込んだり、怒ったり、一生懸命になるところがおもしろいし、今後の展開が楽しみ。
殺し屋のヨルの弟が秘密警察なのが今後3人にどう影響していくのかも気になる。
アーニャのエスパーの能力は良い意味でも悪い意味でも発揮され、黄昏やヨルだけじゃなく、いろんな人を巻き込んでいくところが良かった。
ツッコミどころ満載の登場人物たちや行動に笑えるポイントがあるのがいい。
アーニャが学校でどういう風に過ごすかで、今後の黄昏の任務が成功するのかがかかっているし、ダミアンとの仲がどういう風に展開されていくのかが楽しみ。
アニメで見たけど、1話1話がとってもおもしろかった。
今後の話の展開が予想できない作品だから、どうなっていくのかが楽しみ。

SPY×FAMILY / スパイファミリー
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親子の絆を感じる作品

任務のために、養子と偽物の妻を迎えるスパイの物語です。
実は、妻のヨルは殺し屋、娘のアーニャはエスパーで、スパイであるロイドを含め三人とも自分の正体を隠して家族としての生活を始めます。
不自然な言動はありつつも、いつの間にか本当の家族のように互いを大切に思い始める三人。
アニメの中では、正体を隠したいが故の言動がギャグとして描かれていて見ている人の笑いを誘います。
また、ギャグとは反対に、三人が抱える悩みや娘アーニャのトラウマが表現されています。
はじめはぎこちない様子だった三人が、やがて本物のような家族になっていきます。
周りからも羨まれるような素敵な家族になるのです。
このアニメを見ていると、アーニャを見守っている気持になります。
この家族は仮初ですが、つよい絆と思いやりが感じられます。
また、スパイと殺し屋は私たちにとって悪であるかもしれませんが、二人は決してひどい人間ではなく、大切に思う人を守るという決意があることがわかります。
しかしアーニャはエスパーなので、そんな秘密はすべて心を読んでわかっているのです。
つまり、アーニャは父と母の秘密を知っているが、それを言わないのです。
それがまた面白さを引き立たせます。アーニャは他の人にその秘密を言わないように頑張っている、その様子がとてもかわいいのです。
このアニメはどんな人にもおすすめできる、魅力的なアニメです。