スパイ&ユーモア&家族が絶妙にミックスされた作品
『スパイファミリー』は父=スパイ、母=殺し屋、娘=超能力者の一家を中心に物語が展開します。一家といっても、実際にこの家族には血のつながりはありません。それぞれの思惑と運命のいたずらで疑似家族として暮らすことになった人達です。
物語のテーマはこのようなものですが、全体的にダークな展開やひりつくようなサスペンスがあるわけではありません。極秘任務のせいで通常ではありえない行動をとったり、暗殺稼業のせいでお尻に大けがを負ってしまい、しかしそれがばれるわけにはいかず色々奮闘したり。どちらかといえばドタバタ劇というか、ユーモアやギャグがちりばめられた、楽しく笑いながら観ることができる作品となっています。
中心人物となる3人もとても魅力的なキャラクターですが、サブキャラクター達もキャラが立っていて面白いです。あまりのモテなさに、疑似とはいえ家族がいる主人公(父=ロイド)に嫉妬するスパイの協力者フランクリン、後に主人公一家のペットとなる未来予知能力を持つ犬など様々なキャラクターがいます。
タイトルにスパイという言葉は入っていますが、「クスクス笑いたい」「楽しく明るい気分になりたい」という気分の人におすすめの作品です。