あらすじ紹介
この作品は10年以上冷戦状態にある架空の国、東国「オスタニア」と西国「ウェスタリス」を舞台としています。これらの国のモデルは作者からの明言はありませんが、1960年〜1970年代の旧東西ドイツではないかと予想されています。表向きは戦争は終結し平和になったように見られますが、水面下ではいつまた戦争が始まるかわからないほど緊迫した状態にあります。
そんな中でこの物語の主人公「ロイド・フォージャー」は「子供が泣かない世界」を作るために、西国の諜報機関WISEに所属しコードネーム「黄昏(たそがれ)」としてスパイ活動しています。
ある日、ロイドは東西平和を脅かす東国の国家統一党総裁「ドノバン・デズモンド」に近づき、不穏な動きを探る任務を言い渡されます。
しかし、デズモンドは用心深く表に姿を見せません。唯一姿を表すのは息子が通う名門校「イーデン校」で開かれる懇親会のみ。
懇親会に参加するには、在籍している子供が優秀な生徒に送られる星(ステラ)を8個獲得し、「皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)」とならなければなりません。
ロイドは養子をとり、その子をイーデン校に入学させることを決意します。その養子となった子が西国の実験で人の心を読む超能力を使えるようになった「アーニャ」です。
アーニャは無事にイーデン校の筆記試験を合格しますが、次の面接試験では父母と子供3人で出席しなければならないことが発覚します。
その後紆余曲折あり、利害の一致から「ヨル・ブライア」を妻に迎えますが、なんと彼女の正体は殺し屋だったのです。
3人は自分の正体を隠しながら家族として生活を送ることになりました。