クオリティーの高さにびっくり。
この映画の第一印象は、街の明かりでとてもカラフルで奇麗な所と空が煙で真っ黒で閉鎖的な所、極端な所が物語をワクワクさせているな、というものでした。
どんなに町の人からお父さんのお話を馬鹿にされても信じているルビッチ、ルビッチの話を隣で聞いてゴミ人間プぺルは馬鹿にせず共感する姿が素敵だなと思いました。プぺルは、ゴミ人間と騒がれる前に、自分の貰った沢山のお菓子を1つも貰えなかった子に全部あげるところがとても優しいなと感じました。皆に「臭い」「汚い」と言われ続けても人への優しさが変わらないことが凄いと思いました。ルビッチは、家族の為、お父さんが言っていたことが本当か確かめる為、高い所が苦手でも、可哀想と言われても煙突掃除をするお父さんのお話をする姿がキラキラと輝いて見えました。
正直言うと友人に勧められて仕方なく観に行きましたが、もうクオリティーが高くて、絵本から映画の大きなスクリーンに映し出されたときに鳥肌が立ちました。
ルビッチが町のルールを破って、星を見に行くと言ったら、周囲は反対します。それでもルビッチの気持ちは変わることなく、ただひたすら上へ上へ上昇していくとまばゆく輝く星が空一面に広がっていました。叶えたいという思いが通じた感動的な作品でした。