子供以上に大人の心にも響く映画
えんとつ町は凄く閉鎖された街です。
海には化け物が住んでいて、危ないから近づいてはいけません。
沢山のえんとつから常に大量の煙が出ていて、空がある事さえ分からないようになっています。
主人公のお父さんは街で1人だけの漁師でした。「えんとつ街の煙の上には星空がある」と主人公の少年のお父さんは言いますが、街の人はその言葉を信じません。みんなでお父さんの事を嘘つき呼ばわりして馬鹿にします。
物語の中で、主人公が「何事も自分自身で確認しないと本当の事は確かめられない」とお父さんから教わるシーンがあります。ハシゴを登っているのですが「下を向いたら怖くなるから上を見ろ」と教えられます。
「自分で確かめないと、本当の事は見えない」ということを、物語を通して観ている人に伝えたかったのだと思いました。
実際、仕事やプライベートでも他人の言葉を鵜吞みにして自分では確認していない事があると思います。やってもいないのに「自分には出来ない」と諦めてしまう事が沢山あると思います。
これから人生を歩んでいくにあたって、「なんでもチャレンジして自分で失敗や成功を経験し、色々なことを学ばなければいけない」と考えさせられる作品だと思います。