キング・クリムゾン(King Crimson)とは、英国のプログレッシブ・ロックバンドである。5大プログレッシブ・ロックバンドの一つでもあるが、実験音楽としてジャンル分けされる事もある。伝説的ロックグループでもあり、1968年に結成以来、後世のミュージックシーンに多大な影響を与えている。メンバー構成が目まぐるしく変化するが、グループ創設の一人であるロバート・フリップだけがただ一人、オリジナルメンバーとして残っている。
Official Video
2ndアルバム「In The Wake Of Poseidon」より、同名曲。
1stアルバム収録曲「Epitaph」同様に、メトロトロンによるイントロが哀愁を漂わせて始まるこの曲は、ゴードン・ハスケルの素朴な歌声と相まって、淡々と静かに進行していく。暗いトーンながら、1stアルバムで見せたような、ピンと張った緊張の糸が続くような感じは影を潜んでいる。
フリップがメローな旋律を作るとこうなる、と言う初期の見本である。イアン・マクドナルドが作った「Epitaph」と比べると、そのメローな旋律の違いがよく判る。
Larks’ Tongues In Aspic Part Two(邦題:太陽と旋律 パートⅡ)
Videocrip
アルバム「Larks’ Tongues In Aspic」より、最終収録曲
インストルメンタルであるこの曲は、フリップお得意の正確無比なピッキング演奏が最もよく判る一曲。ミニマルな彼のギター・リフにベースの音が重なり、そのユニゾンで変拍子が非常に印象に残る一曲。90年代以降の「メタルクリムゾン」の片鱗も覗かせる曲でもあり、執拗に繰り返されるフレーズは、徐々に厚みを増して、King Crimsonお得意の緊迫感をはらんでいく進行となっている。
今でもライブで演奏される、定番の曲として有名。
Elephant Talk
イギリスの音楽番組「Live on Friday」より
「Discipline」より、ファーストトラック。
サイケデリックな音を残しながらも、'80年代のポップミュージックを連想させる軽快なテンポをもつ。ビル・ブルーフォードの刻む複雑なドラムスのリズムに、トニー・レヴィンが弾くスティックが奏でる独特の音、そして、エイドリアン・ブリューのギターによるエフェクトを利かせた像を模した音などが絡み、非常に表現豊かな音の曲である。
第2次活動期に見せたインプロビゼーション(即興)的な音楽性は影を潜め、ポップで軽やかなニューウェーブ時代の音楽を思わせるこの曲は、しかし、4人のテクニックの冴えを伺う事も出来る、第3期King Crimsonの代表的な曲でもある。
Frame by Frame
1984年Liveより
アルバム「Discipline」より。
フリップのミニマルでエッジの効いた正確無比なピッキングが、曲全体を通して奏でられる。そのフレーズに、ブリューのギターが時に重なり時にずれ、計画されたこの共振するようなアンサンブルが聞けるのがこの曲。更に、ベース、ドラムスがそれぞれ異なるリズムで刻まれるが、最後にピタッと合わせられると言う、絶妙な演奏テクニックを楽しめる。技術の冴えを楽しめるのも、プログレッシブ・ロックの特徴の一つでもあり、これは、その代表的な曲。
King Crimsonのエピソード・逸話
King Crimsonのエピソードを語る時、バンド自体が「ロバート・フリップ・バンド」と一部で言われるように、どうしても彼のエピソードになってしまうと言う特徴がある。
大学生時代
フリップは一時期、音楽で生計を立てる前にボーンマス大学(現・ボーンマス&プール大学)で経済学と経済史学、及び政治史学を学んでいた事が在る。そこで彼は、19世紀中期から後期にかけての社会状況に関する論文を書いて、A評価を得ている。
この大学でフリップは、ジョン・ウェットンやグレッグ・レイクなどと出会い、その後の音楽活動の礎を作ったともいえる。
ギターに対する取り組み
まだデビュー間もないころ、「ギタリストのプレイを本気で聴いたことがない。実際のところギターって、あまり大した楽器じゃないと思う。ギターから興味をそそられる事はそれほどないんだ。」と語ったと言う逸話が残っているが、後に、ジミー・ヘンドリックスの演奏に衝撃を受けたと告白している。
しかし、ありきたりなギタリストとして認知される事に我慢がならない様で、「既存のジャンルのギター・プレイヤーとして認めてほしくない。オリジナルなギタリストとして認めてほしい」旨の発言もあり、彼の音楽性、椅子に座っての独特なプレイスタイルなどを裏付ける逸話の一つとして捉えられる。
一時期は、1日8時間もの練習を怠らず(今は、2時間程に落ち着いているとの事)、第3次King Crimson解散後、プロフェッショナル向けのギタリスト養成学校、「ギタークラフト」(現在閉校)の創設など、ある意味彼らしい、ストイックなまでのギターへの愛情の証と取れる行動が数多くある。
日本好き?
出典: tunegate.me
フリップは、King Crimsonとしてのグループ活動のみならず、ソロでもライブ活動を計画する際に、必ず来日予定を入れる事でも有名である。本人の口から、日本に対するコメントは見当たらないが、1992年と1994年に「ギター・クラフト」を日本で開校していたり、「Discipline」の収録曲に「Matte Kudasai(待ってください)」と言う、日本語のタイトル曲を作曲したり、少なからず悪くない印象を持っているようである
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目次 - Contents
- King Crimson(キング・クリムゾン)の概要
- King Crimson(キング・クリムゾン)の活動経歴
- 結成から1969年
- 1970年~1972年
- 1973年~1974年
- 1980年代のニューウェーブ期
- ダブルトリオ時代(1994年~2000年)
- ヌーヴォー・メタルへの傾倒と活動休止(2001年~2008年)
- トリプルドラム編成での再始動(2011年~2016年)
- ダブルカルテット編成と結成50周年(2017年~2020年)
- ツアーの終焉とプロジェクトの今後(2021年~)
- King Crimson(キング・クリムゾン)のメンバー
- ロバート・フリップ(Robert Fripp)
- マイケル・ジャイルズ(Michael Rex Giles)(1969年在籍)
- グレッグ・レイク(Greg Lake)(1969年~1970年在籍)
- ジョン・ウェットン(John Kenneth Wetton)(1973年~1975年在籍)
- ビル・ブルーフォード(William Scott Bruford)(1972年~1997年在籍)
- エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)(1981年~2008年在籍)
- トニー・レヴィン(Tony Levin)(1981年~1984年、1994年~1997年、2003年~2008年、2015年~現在在籍)
- King Crimson(キング・クリムゾン)のディスコグラフィー
- 『クリムゾン・キングの宮殿』 (In The Court Of The Crimson King)
- 『ポセイドンのめざめ』(In The Wake Of Poseidon)
- 『リザード』(Lizard)
- 『アイランズ』(Islands)
- 『太陽と戦慄』(Larks’ Tongues in Aspic)
- 『暗黒の世界』(Starless and Bible Black)
- 『レッド』(Red)
- 『ディシプリン』(Discipline)
- 『ビート』 (Beat)
- 『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』(Three of a Perfect Pair)
- 『スラック』(Thrak)
- 『ザ・コンストラクション・オブ・ライト』(The ConstruKction of Light)
- 『ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ』(The Power to Believe)
- King Crimson(キング・クリムゾン)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- Epitaph
- In The Wake Of Poseidon
- Larks’ Tongues In Aspic Part Two(邦題:太陽と旋律 パートⅡ)
- Elephant Talk
- Frame by Frame
- King Crimsonのエピソード・逸話
- 大学生時代
- ギターに対する取り組み
- 日本好き?
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