King Crimson(キング・クリムゾン)の徹底解説まとめ

キング・クリムゾン(King Crimson)とは、英国のプログレッシブ・ロックバンドである。5大プログレッシブ・ロックバンドの一つでもあるが、実験音楽としてジャンル分けされる事もある。伝説的ロックグループでもあり、1968年に結成以来、後世のミュージックシーンに多大な影響を与えている。メンバー構成が目まぐるしく変化するが、グループ創設の一人であるロバート・フリップだけがただ一人、オリジナルメンバーとして残っている。

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『ポセイドンのめざめ』(In The Wake Of Poseidon)

1. Peace – A Beginning
2. Pictures of a City including 42nd at Treadmill
3. Cadence and Cascade
4. In the Wake of Poseidon including Libra's Theme
5. Peace – A Theme (instrumental)
6. Cat Food
7. The Devil's Triangle (instrumental)
a. I. Merday Morn
b. II. Hand of Sceiron
c. III. Garden of Worm
8. Peace – An End

グループの2ndアルバム。1970年リリース。
“フリップ・バンド”と揶揄される事が多いKing Crimsonだが、発足当時はイアンの方が主導権を持っていた、とも言われている。しかし、フリップの独特な価値観や長く続いたツアーの疲れもあって、イアンはグループ活動から身を引く事になった。同時に、グレッグ・レイク(ボーカル、ベース)と、マイケル・ジャイルズ(ドラムス)も脱退。
このアルバムでは、新たにキース・ティペット(ピアノ)、ゴードン・ハスケル(ボーカル)を迎えての陣容で作られた。ちなみに、アイランドとの契約の問題で、グレッグとマイケルも、レコーディングには参加している。
全英チャート4位を記録するこのアルバムは1stアルバムよりも上位にランクインしたが、評価は分かれる。前作での音楽的支柱だったイアン・マクドナルドのメロウなラインが影を潜め、更にジャズの要素を前面に打ち出した感じの実験的要素が強くなっている。

『リザード』(Lizard)

1. Cirkus (including "Gilbert's Glover")
2. Indoor Games
3. Happy Family
4. Lady of the Dancing Water
5. Lizard
a. Prince Rupert Awakes
b. Bolero: The Peacock's Tale
c. The Battle of Glass Tears (including "Dawn Song", "Last Skirmish", "Prince Rupert's Lament")
d. Big Top

1970年に発表されたキング・クリムゾンの3枚目のスタジオ・アルバム。全英チャート最高26位。

前作『ポセイドンのめざめ』に続き、バンドのメンバー構成が流動的な時期に制作された。
本作ではジャズ・ロックやクラシックの要素がより色濃く反映されており、アヴァンギャルドで複雑なアレンジが全編を支配している。最大の特徴として、プログレッシヴ・ロック・バンド「イエス(Yes)」のボーカリストであるジョン・アンダーソンがゲスト参加しており、B面すべてを占める大曲「リザード」の冒頭部分(「プリンス・ルパートのめざめ」)で瑞々しい歌声を披露している。また、管楽器奏者を多く起用したことで、室内楽のような緻密さとカオスが同居する独特の世界観が構築された。ピート・シンフィールドの幻想的な歌詞と相まって、数あるアルバムのなかでも特に異彩を放つ一作である。

『アイランズ』(Islands)

1. Formentera Lady
2. Sailor's Tale
3. The Letters
4. Ladies of the Road
5. Prelude: Song of the Gulls
6. Islands

1971年に発表されたキング・クリムゾンの4枚目のスタジオ・アルバムである。全英チャート最高30位。
本作のリリース後、バンドは最初の解散(第一次グループ解散)を迎えることとなる。
前作のジャズ路線を引き継ぎつつも、より静謐で叙情的なサウンドへとシフトしており、室内楽や現代音楽の境界線を行くようなアプローチが特徴である。美しく気品に溢れたメロディと、フリップの鋭利なギターやボズ・バレルのボーカルが織りなす静と動のコントラストが見事である。ピート・シンフィールドの詩世界が最も美しく表現されたタイトル曲「アイランズ」で静かに幕を閉じる本作は、初期キング・クリムゾンの叙情派路線の終わりを告げる、儚くも美しい名盤として評価されている。

『太陽と戦慄』(Larks’ Tongues in Aspic)

出典: pbs.twimg.com

1. Larks' Tongues in Aspic, Part One (Instrumental)
2. Book of Saturday
3. Exiles
4. Easy Money
5. The Talking Drum (Instrumental)
6. Larks' Tongues in Aspic, Part Two (Instrumental)

1973年発表の5thアルバム。全英チャート20位記録。
1971年の第一次グループ解散の後、ロバート・フリップは新たなプロジェクトを模索している最中にビル・ブルーフォードと出会い、その演奏に感銘を受ける。フリップのオファーを受けてプログレッシヴ・ロック・バンドのイエス(Yes)を脱退したブルーフォードを迎え入れたことで、このアルバムから始まる第2期キング・クリムゾンが幕を開けた。彼らが目指した音楽は、ソリッドでハードな、ロック・ミュージックが本来持つダイナミックなアンサンブルへとシフトしていく。本作は、そのミニマルでテクニカルな、ギターとドラムスのインプロヴィゼーション(即興演奏)がメインであると言える。また、当時黒魔術に傾倒していたフリップが、白魔術師ウォルミ・エルマルクからの影響を得て、それを音楽的に表現したものだとも言われている。

イエスのドラマーを迎え入れて制作された本作は、13分に及ぶ1曲目から非常に実験的なサウンドが展開される。そこにはイエスの影響を強く受けている雰囲気の展開やコード進行が感じられ、同時にアンビエントの要素も見え隠れする。その一方で、アルバムの最終曲である「太陽と戦慄 パート2」は、非常に聴きやすくて格好いい仕上がりとなっており、アルバム全体の構成に強烈な緩急をもたらしている。

『暗黒の世界』(Starless and Bible Black)

1. The Great Deceiver
2. Lament
3. We'll Let You Know
4. The Night Watch
5. Trio
6. The Mincer
7. Starless and Bible Black
8. Fractures

1974年に発表されたキング・クリムゾンの6枚目のスタジオ・アルバムである。全英チャート28位記録。
名盤『太陽と戦慄』と『レッド』の狭間に位置する、第二次黄金期の重要作である。

本作の最大の特徴は、スタジオ録音としてクレジットされている楽曲の多く(「グレイト・ディシーヴァー」と「悲しき街」の大部分を除く)が、実はヨーロッパツアーでのライブ音源をベースに、スタジオで緻密なオーバーダビングを施して構築された点にある。ビル・ブルーフォードとジョン・ウェットンによる極めてヘヴィで攻撃的なリズムセクションに、フリップのフリーキーなギターとデヴィッド・クロスによるメロトロンやヴァイオリンが絡み合う。即興演奏(インプロヴィゼーション)の緊張感をそのままアルバムに封じ込めた、タイトル通りスリリングで「暗黒」の緊迫感に満ちた傑作である。

『レッド』(Red)

1. Red (Instrumental)
2. Fallen Angel
3. One More Red Nightmare
4. Providence (Instrumental improv)
5. Starless

1974年発表の、グループ7枚目のアルバム。
1960年代後半から興隆を見せたプログレッシヴ・ロックに陰りが見え始めたこの年、多くのプログレッシヴ・ロック・グループにも転機が訪れたが、キング・クリムゾンも例外ではなかった。

本作はロバート・フリップ、ビル・ブルーフォード、ジョン・ウェットンの3人という、第二次キング・クリムゾンの主力メンバーを軸に、1971年にフリップが構想したプロジェクトの集大成と言える作品である。ハードロックなメロディラインが奏でる緊張感と、それを彩る管楽器の演奏が色を添える、まるでプログレッシヴ・ロックの有終の美を飾るかのような深みのある音楽に仕上がっている。

本作は、バンドの黄金期の最後を飾るアルバムにして最高傑作と評されている。1曲目からキング・クリムゾン節が全開で、初期を彷彿とさせる力強い楽曲が展開される。2曲目の「Fallen Angel」は彼らには珍しいバラードであり、聴く者に感動を与える。そして最後の曲「Starless」は、メロトロンの響きから始まり、どこか懐かしさを感じさせるギターリフが印象的である。バラードパートが終わると変則拍子のギターとベース、パーカッションのみによる演奏へと移行し、極限の緊張感があふれ出す。終盤の盛り上がりは、それまで溜め込まれた緊張感があるからこそ味わえる、格別の高揚感を聴き手にもたらす。

『ディシプリン』(Discipline)

出典: img13.nnm.me

1. Elephant Talk
2. Frame by Frame
3. Matte Kudasai (待ってください, Please Wait)
4. Indiscipline
5. Thela Hun Ginjeet
6. The Sheltering Sky (Instrumental)
7. Discipline (instrumental)

redfreesia86
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