ぼのぼの(BONOBONO)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「ぼのぼの」とは、いがらしみきおによる四コマ漫画、及び漫画を原作としたアニメ・映画作品である。1993年にアニメ映画化、1995年にテレビアニメ化、2002年に再度映画化、2016年に再度アニメ化した。ラッコの主人公「ぼのぼの」と、友人の「シマリスくん」「アライグマくん」、そして森の動物達と繰り広げる日常をゆるく、時に哲学的に描いた作品。

クズリの父親。ヒグマの大将の舎弟。
人の行動を読むのが得意で、森の賢者や策略家と呼ばれている。
「クズリ」「クズリのオヤジ」と呼ばれている。
飄々としているかと思えば真面目になるなど掴みどころの無い性格で、大人気ない行動もする。
物知りで色々な事情に詳しい。
しかし他人からの質問をはぐらかしすこともあり、信用はあまりない。
深刻な悩みにはキチンと答えてくれる様子。
スナドリネコとは知り合いであるが、スナドリネコとヒグマの大将が対立しているため、クズリのおとうさんとスナドリネコの折り合いも悪い。
そのため立場的にはスナドリネコに何か教えられないが、個人的にはスナドリネコに情報を伝えたいと思った時はわざとスナドリネコの前を通って声を掛けられるのを待っていたり、息子を伝言役に使ったりする。
いい加減な事を言ったり大人気ない行動などが禍して、結構な人数から恨みを買っている。
誰かと喋る時は予め石や木に文字を書いておき、「嘘かどうか気になるならその石の裏をみて見ると良い」と言い、相手が石を見ると「嘘じゃないよ」など書かれており、これをやられた相手は大抵おちょくられたと激怒する。
しかしこれはクズリくんのおとうさんが、どんな状況になるのか未来の事を予想できているということにもなり、こういった面が策士と呼ばれる所以でもある。

ヒグマの大将

森のリーダー的存在。
ヒグマさんの夫で、コヒグマくんの父親。
ヒグマのため小動物キャラ達から恐れられていて、腕っ節が強く怒りっぽい。
しかし人情家でもあり涙もろく、意外にも趣味はお話作り。
息子のコヒグマくんの成長に感動している。

元々は大きな岩穴に住む森のリーダー(護り手)であったが、突然現れたスナドリネコと対立して勝負を挑み敗れた。
その後は岩穴をスナドリネコに譲り、ヒグマさんとコヒグマくんとも離れて暮らし、スナドリネコに再戦を挑んだ。
ぼのぼのたちがギャグや癒し要員とするなら、ヒグマの大将は自然の厳しさや動物達のルールを象徴するようなキャラクター。
命をかけて戦うことを嫌っていて、スナドリネコのような命をかける存在(負けを認めないということは、死ぬまで負けないということになるため)がいることで、殺し合いが生まれてしまうのだと危惧している。
そして命なんてかけなくっても戦えるし勝ってみせると思っている。

ヒグマさん

コヒグマくんのおかあさん。ヒグマの大将の妻。
ぼのぼのを見ると「かわいいー!」と取り乱すが、通常は落ち着いた良いお母さん。
ぼのぼのはヒグマさんの肉球をプニプニするのが好き。
自分とコヒグマを置いて出て行ったヒグマの大将の事は恨んではおらず、戦う男達に呆れているが理解も示している。
夫を負かしたスナドリネコに対しても特に恨んではおらず、負傷したスナドリネコを背負って帰ったりしている。

コヒグマくん

ヒグマの大将とヒグマさんの子供(赤ちゃん)。
人の仕草など何でも真似する年頃で、長い言葉を喋る事は出来ない。
ぼのぼのは真似されるのが嫌でわざと意味不明な長い言葉を話し、真似できないようにしている。
映画1作目では森を通過する巨大な動物の前に出て行ってしまい踏まれそうになるも、避けてもらい助かった。
ヒグマの大将はそこで踏まれて死んでしまうのであれば、それがコヒグマの決められた運命なのだと我が子を見守っていた。

フェネックギツネくん

ぼのぼのたちの友達。名前が長いので「フェネギー」と呼ばれている。
砂漠に住んでいて、歌うのが好きな陽気な性格。
アライグマくんと仲が良いが、シマリスくんたちと同様によく蹴っ飛ばされる。
しかしフェネギーもやり返す。
痛いのが苦手で、少しでも痛いと物凄い顔を歪める。
父親とは友達のように仲が良く、一緒に歌っている。

ボーズくん

ビーバーさんとボーズくんのおかあさんの子供。
森の中にある水辺に住んでいる。
弱気な性格で、シマリスくんの事を頼りになる存在だと思っている。
泣き虫で何かあると直ぐに泣いてしまい、泣きそうになると物凄い顔をする。
キツネくん(一言も喋らず意志は指でOKなどの仕草のみのキャラ)に付きまとわれて、友達になった。

ビーバーさん

ボーズくんの父親。
いつもニコニコして人当たりが良いが、空回り気味のおじさん。
ボーズくんに何かあると警戒警報!警戒警報!と言いながら(水中で)尻尾をバタバタさせて、ボーズくんのお母さん(ビーバーさんの妻)を呼ぶ。
ダムを作るのが好きで、見たくないと言ってもダムを作るところを見せたがる。

ボーズくんのおかあさん

ボーズくんのお母さんで、ビーバーさんの妻。
大柄な肝っ玉お母さんで、ぼのぼのやシマリスのような大人しく礼儀正しい子供には優しいが、アライグマくんのようなヤンチャで礼儀の無い子供には厳しい。
必殺技の足払いが協力で、悪いことをすれば夫でもアライグマくんでも構わず発動する。
足払いよりも強力な「時間差足払い」「時間差双方向足払い」もある。
ビーバーさんはお母さんに頭が上がらず、かかあ天下の状態。
警戒警報を聞くと水中から現れて、ボーズくんを苛める悪い奴を足払いで倒す。
ぼのぼのが体力切れを起こしてた時は、見かねて魚を取ってきてあげていた。
包容力のあるお母さんで、作者曰く理想の女性。

主要キャラの家族

ぼのぼののおとうさん

tw-10164956966046146563
tw-10164956966046146563
@tw-10164956966046146563

Related Articles関連記事

ぼのぼの(アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ぼのぼの(アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ぼのぼの』(映画)とは、いがらしみきおの同名漫画を原作とする1993年公開の映画作品。いがらしみきお自身が監督・脚本・絵コンテ・声優を務めるという非常に珍しい制作手法を取ったことで知られている。キャッチフレーズは「いろいろカワイイ、いろいろヘンだ!」、「楽しいのって、どうして終わってしまうんだろう。」。 ラッコのぼのぼのが暮らす森に、“大きな生き物”がやってくる。子供の動物たちが好奇心からそれを見に行こうとする一方、大人たちは「あれが来ると森の何かが変わる」と警戒し、それぞれに動き出す。

Read Article

可愛い外見に哲学の様な深~いセリフ。ぼのぼのが愛されているワケ

可愛い外見に哲学の様な深~いセリフ。ぼのぼのが愛されているワケ

『そうか、強くなるっていうことはわかることか。わからないから、こわいんだね』 ゆるキャラの様なふにゃっとした外見のラッコのぼのぼのの一コマ。ふとした一言がとても考えさせられますね。 グッズも販売したりアニメ化したり、未だに根強い人気を誇るそんなぼのぼのの長ーく愛される理由を紐解いていきます。

Read Article

「ぼのぼの」のしまっちゃうおじさん登場話数まとめ

「ぼのぼの」のしまっちゃうおじさん登場話数まとめ

「ぼのぼの」は、いがらしみきお様による4コマ漫画(実際は8コマが多い)です。主人公がラッコという類を見ないキャラクター性、そしてその脱力的かつ超絶ユニークが面白い作品です。しまっちゃうおじさんは、そんな主人公ぼのぼのの空想上のキャラクターです。今現在では、しまっちゃうおじさんのキーホルダーやiphoneケースw、彼だけを集めたパロディー動画なんかもございます(笑)。

Read Article

目次 - Contents