7SEEDS(セブンシーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

田村由美により描かれた、日本の少女漫画作品である。隕石の衝突が不可避と悟った各国は人類滅亡を防ぐために様々な作戦を考えた。その一つが7SEEDS計画である。いつの間にか冷凍されて未来に放り出された若者たちは、人類滅亡後の地球で戸惑いながら必死に生き抜いていく。ディストピアものは今までも数多く出版されているが、サバイバルに対する描写がリアルで引き込まれる物語である。

7SEEDSには、心にとどめておきたい名言が数多く登場する。以下に紹介するのはほんの一部であり、読み進めていくと自分自身にとって心の琴線に触れる言葉が見つかるのは確実である。

”神の意思とかそんなものじゃない。あれは生き物がただ生きている姿よ。”

犬たちが森に火をつけながら走っている様子を見て、あゆが新巻に言った言葉。子犬たちと新巻たちを守るためにしいたけを焼き尽くそうとしている成犬たちに対して、敬う心をこめて発言している。

”発言力があったということは、このプロジェクトのために身を粉にして働いたということです。”

夏Aのメンバーが花の父親に対して否定的な感情を持つ中、花のためにプロジェクトの中心に留まり尽力した父親を肯定的にとらえたちさの言葉。コネで恋人と一緒にプロジェクトに入れられ、夏Aに責められた花に対し、自分の祖父や他のメンバーの関係者だって自分の身内をごり押しでプロジェクトにねじ込んだに違いないと花を慰めている。

”温室育ちは悪かねえ。なんにでもなれるぜ。”

蝉丸が夏Aの安吾と涼に言った言葉。自分は世間ずれしていて今更上品になることはできないが、温室育ちなら上品なうえにやさぐれることも可能ということでお得だと主張している。

”何かひとつにうちこんでできた人を私は絶対に信用してるの。”

美鶴が新巻と吹雪に対し言った言葉。実は高校野球ファンで、憧れのヒーローと一緒にいられるのが本当にうれしいということを話していたときの一幕である。

コミックス

田村由美により、2002年からフラワーコミックスとして小学館から発行されている。

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