7SEEDS(セブンシーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

田村由美により描かれた、日本の少女漫画作品である。隕石の衝突が不可避と悟った各国は人類滅亡を防ぐために様々な作戦を考えた。その一つが7SEEDS計画である。いつの間にか冷凍されて未来に放り出された若者たちは、人類滅亡後の地球で戸惑いながら必死に生き抜いていく。ディストピアものは今までも数多く出版されているが、サバイバルに対する描写がリアルで引き込まれる物語である。

花の彼氏。学校で花を襲った学生を殴ったことで花の父親に少し認められ、冷凍されるメンバーに推薦された。水泳部に所属していたので泳ぐのは得意で、海の中から容器などを拾ってきたり食材を採ってきたりしている。基本的にはおっとりした性格で、安吾と涼から見ると花とは”合わないだろ!?”という印象らしい。ナツと同じで読書が好きであり、ロビンソー・クルーソーの上巻が荷物に入っていた。下巻は花が持っている。

麻井 蝉丸(あさい せみまる)

冷凍される前に、母親から自分を1億で国に売ったという荒唐無稽な言葉を聞かされていた。学校にはほとんど行かず、繁華街でうろついていたヤンキーの一人だった。そのため危険人物を見る勘が鋭く、一見危険人物な安吾と涼を”田舎の学校でスポーツの合宿やってた”ような感じと評している。冒頭からナツにやたらちょっかいをかけたりしていたが、鍵島あたりで好意を抱いているのが決定的になってきている。夏Bチームでは料理を主に担当していて、団子を作ったりシチューを作ったりと工夫している。

天道 まつり(てんどう まつり)

未来に来る前は家出少女だった。実家は農家らしく、武器庫である普賢シェルターの中で大豆を見つけた際に育てる計画を立てていた。蝉丸と同じく色々な人種を見てきたためか、空気を読むのが得意。みんなが7 SEEDS計画に勝手に選ばれたことを不満に思う中、プロジェクトの人たちが自分を選んでくれたことを少し嬉しく思っている。

草刈 蛍(くさかり ほたる)

春のチームのひばりのいとこ。占いなどを行っている旧家の分家の娘で、ひばりとはお互いに状態が感じ取れる能力がある。大人の中で生活していたので、年のわりに落ち着いているし状況判断もできる。アリの巣にさらわれてしまったときには、自分の状況を冷静に考えて脱出を図っていた。

守宮 ちまき(やもり ちまき)

絵や彫刻が得意。いつも徹夜で絵を描いているため、夜間の見張りを自動的に担当している形になっている。海に落ちたりカイガラムシに固められたりとピンチになっても、あらゆる材料から絵を描く材料を作ろうと考えている。落ち着いた性格で、海に落ちて藻がからみついても一見そこまで焦った様子は見せなかった。熊本県に祖母と住んでいたが、阿蘇山の噴火で真っ二つになった九州を見て、祖母が隕石が落ちる前に安らかに亡くなっていてほしいと冥福を祈っていた。

百舌戸 要(もずのと かなめ)

夏Aの選抜学校に教官として参加していた。実は7SEEDSプロジェクトは要が幼少時に考えたものであり、百舌戸家は当時の首相の家系である。幼少時誘拐され、山中に置き去りにされた結果2週間サバイバルを余儀なくされた経験をもとに、未来では0から生活を成立させる力が必要だと信じて夏Aの選抜プログラム組んだ。夏Aの選抜学校に教官として参加しており、テストが終了した時に生き残った7人の様相を見た際、自分のやり方が間違っていたのかもしれないという考えが頭をよぎった。そのため花が生まれた際に、花の父親に花を普通に育てるのが良いと助言していた。夏Bでは”百舌”とだけ名乗ってもぐりこんでいたが、百舌は夏の季語ではない。要はもし未来に来て危険分子となるような人物がいた場合、人類が住めない環境だった場合にメンバーを殺す役割を負った”死神”としてもぐりこんでおり、安吾や涼が脅威になりそうなら殺すことも視野に入れていた。

早乙女 牡丹(さおとめ ぼたん)

夏Bのガイド。元警察官で、責任感が強い姉御肌。頼りになるがややきつい物言いをするため、ナツにしばらく怖がられていた。結婚し妊娠していたことがあったが、臨月で飲酒運転の車に追突されて流産し、離婚してしまった経歴を持つ。安吾たちと合流した際になにか危険な雰囲気を感じ取り、しばらく二人のことを警戒していた。

『7SEEDS』の登場人物・キャラクター(秋のチーム)

猪垣 蘭(ししがき らん)

建築学科に在籍していた秀才。秋の村を秋ヲと共に統率していたが、他のメンバーに比べて自分たちを未来に送り込んだ政府に対しての憎悪が強く、秋の村では子供を作ることを禁止していた。夏Aの虹子とは建築に対しての考えが合わず、度々議論を交わしている。責任感が強く、チームを守るために気を張っていたが牡丹に出会った際に頼りになる年上の女性がいてくれたことに安堵していた。花には族のリーダーでもやってたのではと思われていたが、実際は殴る蹴るなど野蛮なことからは無縁の世界に生きていたはずのエリートなので、喧嘩の仕方なんてものは知らない。

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