愛してるぜベイベ★★(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『愛してるぜベイベ★★』とは、少女漫画家の槙ようこによって2002年から2005年まで『りぼん』に掲載されていた、イジメなど社会問題や虐待や親の死など家庭問題をテーマに描かれた作品であり、原作をもとにしたアニメ作品である。主人公で高校生の片倉結平が、母親に置き去りにされてしまったいとこで5歳の坂下ゆずゆの母親代わりとして奮闘しながらゆずゆの成長を見守っていく日々の中で、クラスメイトの徳永心との子供ながらも真剣に恋愛をする模様が描かれている。

『愛してるぜベイベ★★』のアニメが放送されていた

アニマックスで、2004年4月3日から放送が全26話で開始される。それ以降、テレビ神奈川(tvk)、KBS京都、群馬テレビ、ディズニー・チャンネルでも放送が開始された。
さらに、東映からアニメを収録したDVDが製作され、そのレンタルや販売も開始された。販売されたDVDには、読者から寄せられたイラストの一部が「りぼん特選イラストファイル」として収録されている。

全26話の中には、ゆずゆが転入前に来ていた制服を着ていることが原因でいじめを受けるストーリーや、運動会のストーリーなど、漫画では描かれていないオリジナルストーリーが放送されている回がある。

アニメと原作の相違点

漫画版ではゆずゆが見つけた迷い犬に「ペっきー」と名付けているが、アニメ版では「おだんご」になっている。

アニメ版では、ゆずゆの友人の梨野翔太が実の母に突き飛ばされて階段下に落ちてしまい、意識を失ってしまうというストーリーが描かれているが、漫画版にはこのストーリーはない。

結平の弟の皐がゆずゆの面倒を見る理由が、漫画版で結平の修学旅行だが、アニメ版では結平が風邪をひいてしまったことになっている。

漫画版でナイフを隠し持っていた坂下ミキだが、アニメ版ではチェーンを持ち歩いていることになっている。

アニメは、ゆずゆの母を連れ戻すために結平の姉の鈴子が福岡に向かう内容で行く内容で完結しているため、漫画のようにゆずゆが母のもとに戻るシーンは描かれていない。

坂下ゆずゆは作者の飼い犬がモデル

『愛してるぜベイベ★★』の制作当時、作者である槙ようこが「レオ」という名の犬を飼っていたことから、坂下ゆずゆはこの飼い犬の「レオ」がモデルになっていると公表されている。

7年後について描かれた本があった

出典: jp.mercari.com

2005年に発売された、少女漫画雑誌『りぼん』のオリジナル4月号には、ベイベスペシャルとして「りぼんマスコットコミックス」カバーが付録になっていた。その既刊紹介や作者の言葉がある部分に「7年後のベイベ」として、登場人物の7年後について描かれていた。

新装版が発売されていた

2020年04月24日に、全3巻が同時に発売された。
コミック版の絵も内容もそのままで全話が収録されている。しかし、全巻のカバー描きおろしのプレミアム仕様になっているのが特徴。

『愛してるぜベイベ★★』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):一青窈「sunny side up」

オープニングテーマ「sunny side up」

作詞・歌 - 一青窈 / 作曲・編曲 - 富田素弘

「sunny side up」は、歌詞もメロディーも『愛してるぜベイベ★★』らしいか可愛らしさ満点のフォークソング調になっている。2002年12月発売の一青窈の1枚目のアルバム『月天心』に収録されている。

ED(エンディング):一青窈「年年歳歳」

エンディングテーマ「年年歳歳」

作詞・歌 - 一青窈 / 作曲・編曲 - 武部聡志

中華風のメロディーで奏らるこの曲は「年年歳歳(ねんねなさい)」という韻など漢詩を思わせる譜割が特徴。「愛されながら生まれてきなさい」との願いも込められている。アルバム『ハナミズキ』に収録されている。

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