日本のラップシーンで話題となったBeef(ビーフ)やDis(ディス)まとめ!漢や般若など

“Beef”(ビーフ)は「争いごと」、“Dis”(ディス)は「批判」「悪口」のことです。一体なぜ牛肉を意味するビーフ(BEEF)がディスり合いという意味で使われるようになったのか。その理由は、1984年にアメリカでファストフードチェーン店・ウィンディーズのテレビCMが原因と言われています。

K DUB SHINE - Ultimate Dis Song

デ 出たことねぇアルバム
ヴ 文章支離滅裂
ラ ライムとは何か別もん
ジ 自分に自信ねぇだろ

この曲は「1 THREE SOME」というタイトルだとされてきましたが、ご本人が正式に否定されました。

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K DUB SHINEのアンサーから数日後、DEV LARGEが再度DISソングを公表しました。

DEV LARGE - 前略ケイダブ様

「えっ何だよ?」って
いきなりテメエが先に仕掛けてきたくせによく言うぜ

nejire.gozaru.jp

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DEV LARGE「前略ケイダブ様」に対するK DUB SHINEのアンサーはありませんでしたが、2006年11月29日にリリースされたD.Lのソロアルバム『THE ALBUM (ADMONITIONS)』の最後の曲(D.L’S MIDNIGHT THEME pt.3)の後ろに収録されたシークレットトラックには、再度K DUB SHINEに対するものと思われるDISが確認できます。

D.L 『THE ALBUM (ADMONITIONS)』 シークレットトラック

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2006年からこのBeefに関する両者の動きは特にありませんでしたが、2013年、これに終止符を打つような出来事がありました。

宇多丸(RHYMESTER)が自身のラジオ番組で次のように語っています。

MAKI THE MAGICが結んだ絆は、日本のヒップホップ史に刻まれる“奇跡”を生み出しました。

(2013年7月に急逝したMAKI THE MAGICの追悼イベントの前日(2013年10月16日))Kダブシャインが、D.L(DEV LARGE)と、代々木上原でばったり会った。

出典: www.cinra.net

MAKI the MAGIC REST IN PEACE PARTY 「MAGIC FOREVER」 2013.10.17@CLUB ASIA

(KダブとD.Lのビーフ以来)犬猿の仲として知られる2人だった。

そこで、KダブがD.Lに「いろいろあったけど、水に流そうぜ」と声をかけた。

これに対し、D.Lも「そんな、昔の事だし」と答えた。

そこで握手をして、(KダブがD.Lに)「MAKIくんのイベントやるから、おいでよ」と誘った。

(D.Lは)行くつもりはなかったようだが、Kダブに誘われてイベントに来た。

www.nicovideo.jp

D.L & CQ - 人間発電所 @ MAGIC FOREVER

奇跡。

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朝だか昼だかにコンちゃん(DEV LARGE)から電話がかかってきて、「K DUB SHINEに会って、今日ライブあるんでしょ?」みたいなこと言われて。「やるよ、マキくんのやつ。来てよ」って。あれ(「人間発電所」)は、たぶん、Kダブにあおられたんだと思うんだ。

出典: musicshelf.jp

この日のいきさつを語ったCQのインタビュー記事です。

toystory0928
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