2012(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『2012』はローランド・エメリッヒ監督によるパニック映画。2009年に公開され、迫力ある破壊描写やスケールの大きなストーリーが話題になった。マヤ文明の暦が2012年12月21日に区切りを迎えていることを基にした都市伝説を題材に、世界が滅亡する様とその中で生き延びようとする家族の絆を描いている。
ジャクソンの雇い主でロシア人の実業家。相当な大富豪で、1枚10億ユーロという莫大な額の「船」への乗船チケットを自分と2人の息子の分まで購入していた。
情に薄く冷たい人物だが、息子を大事に思う気持ちなどの点ではジャクソンに共感する一面も見せる。元々はプロボクサーであり、生き残るためには自ら戦うことも辞さない性格。
最終的には自らを犠牲にして2人の息子の命を救った。
タマラ
ユーリの恋人。彼の好みに合わせて全身を整形している。ユーリとはお互いそれぞれ金とルックスを目当てに付き合っているあまり愛情のない関係である。
ユーリの使用人であるサーシャと浮気関係にあった。ユーリもそのことには気づいており、タマラの分の乗船チケットを買っていなかったため、ジャクソンらとともにチベットに取り残されることとなる。
人柄としては良い人間であり、体を張ってリリーを助ける場面もあった。
飼い犬のシーザーを我が子のように溺愛している。
エイドリアン・ヘルムズリー
地質学者で大統領の科学顧問。地殻変動による大災害を予想し、人類存亡のために奔走する。
道徳や人命を第一に考える理想主義的で優しい人物で、できる限り多くの人々が生き残れるように努めようとする。
カール・アンハイザー
首席補佐官。エイドリアンとは真逆の現実主義者で、多少の犠牲が出てもより確実に人類が存続できることを最優先して動く。その姿勢は周囲からも反感を買っているようで、時折エイドリアンと衝突する場面も見られる。
一方で、遠くで暮らす年老いた母親を気にかけて電話する人間味のある様子も見せる。
ローラ・ウィルソン
ウィルソン大統領の娘。歴史的に貴重な美術品の回収など人類の文明の保存に向けた活動をしていた。
地球滅亡が迫っていることを国民に知らせず秘密裏に計画を進める政府の姿勢には反対しており、エイドリアンと意見が一致する場面も多い。
共に行動していくうちにエイドリアンとは深い仲になる。
トーマス・ウィルソン
アメリカ合衆国大統領。各国首脳と協力して秘密裏に人類存亡のための計画を実行する。温厚で理性的な人物であり、エイドリアンやローラの意見にも耳を傾ける。
最終的には「船」には乗らず、国民と共にアメリカに残る決断をする。
チャーリー
個人でラジオを運営している男。独自の仮説に基づく地球滅亡説を提唱しており変わり者扱いされているが、その説は信憑性の高いものであり彼を支持する学者も多かった。
どこからか「船」の情報を掴んでおり、それをジャクソンたちに話したことで彼らの命を救うことになる。
自身はあえてイエローストーンの大噴火に近づきながらその様子を実況放送し、爆発に飲み込まれて死亡した。
製作の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
『ノアの箱舟』を題材にしている?
終盤での大洪水の描写、「箱舟」と呼ばれる人類の避難船やそこに乗船する各種の動物の描写など、聖書の『ノアの箱舟』のエピソードをモチーフにしていると思われる設定が多々ある。
主人公の息子の名前が「ノア」であることも狙ってのことだと思われる。
監督ローランド・エメリッヒについて
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