月に吠えらんねえ(月吠)のネタバレ解説・考察まとめ

『月に吠えらんねえ』とは、講談社の『月刊アフタヌーン』にて2013年から2019年まで連載された、清家雪子による漫画作品である。萩原朔太郎ら実在の詩人たちの作品イメージを擬人化したキャラが、幻想的な「□街」を舞台に、創作者の業や近代日本の狂気に翻弄される様を描く。自意識の目覚めや戦争責任といった重厚なテーマをグロテスクかつ美しく描き、文化庁メディア芸術祭新人賞などを受賞。詩歌の魅力を再構築した、罪と狂気の幻想群像劇となっている。

モデルは西脇順三郎(『Ambarvalia』『旅人かへらず』)。

居酒屋BOXY大将

モデルは若山牧水(『別離』『海の声』)。

キョシ(キョシ=ハイビーチ)

モデルは高浜虚子。俳句ボクシングマッチでヘキゴトと闘う。

ヘキゴト(ヘキゴト=リバーイースト)

モデルは河東碧梧桐。キョシの対戦相手。

天気屋(西・東)

西のモデルは尾崎放哉、東のモデルは種田山頭火。雲に乗って移動するコンビで、顔を隠しているため素顔は見えない。

龍(りゅう)

小説街の住人。モデルは芥川龍之介(『羅生門』『地獄変』)。朔や犀と交友がある。

『月に吠えらんねえ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話」

ギャグかと思いきやそれだけではない

『月に吠えらんねえ』の一巻ではギャグシーンも多く、コミカルに詩人たちのダメっぷりや苦悩を描いている。
二巻は、朔から少し離れ周辺人物である「チューヤ」たちのストーリーがメインに。
三巻に突入すると、雰囲気は一転。話題は一気に戦争へとシフトしていく、朔は戦争について、賛成・反対といった立場を明確にはしない。しかし周囲はその姿勢を認めてくれず、という内容に。
ギャグ漫画かと思いきや、それだけではない深みを持つ作品となっている。

未公開・書きおろしイラストやラフ画が公開されている著者ブログ

本作は繊細な描写も多く、女性向けの感性が生きる作品だが、その中にも痛々しい描写や毒が潜んでいる。
著者のブログである「月吠ノート」には、ファン垂涎の未公開イラストやコミックス発売をカウントダウンする書きおろしイラスト、さらにはラフ画までもが公開されている。本編にはない暗いイラストなども楽しむことができる。

著者ブログに掲載されている「実在の人物、団体等とは一切関係ありません。」の注意

著者のブログには、以下のような注意分が掲載されている。
本作は、近代文学が好きな人は「こういった解釈があるのか」と新鮮な目線で読むことができ、未読の人には足がかりになる作品だと言える。

登場人物は、近代詩人や詩歌俳句の各作品から受けた印象をキャラクター化したものです。

各作家自身のエピソードも含まれますが、それも印象を掬い取ったものであって、実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
過激な表現も多々含まれますが、作品世界に真摯に向き合った結果であることをご理解くださいますようお願いするとともに、各作家の方々に深く敬意を表します。(著者ブログより)

出典: hoerannee.blog.fc2.com

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