天才は、鬱で、変態だ! 近代詩人マンガ『月に吠えらんねえ』がヤバイ
文豪や文学者をキャラクター化した作品の中でも、注目株となっているのが「月に吠えらんねえ」。詩人・萩原朔太郎とその作品世界観を解釈した漫画ですが、近代日本の思想について描き出しています。
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清家 雪子(せいけ ゆきこ)とは、愛知県出身の漫画家である。漫画家を志す前は、日本史の研究者を目指して大学院で日本中近世史を専攻していた。月刊漫画誌『アフタヌーン』(講談社)主催「アフタヌーン四季賞」2000年夏のコンテストにて『孤陋』(ころう)が大賞を獲得する。その後、新海誠のアニメーション映画『秒速5センチメートル』の漫画化作品にあたる同名の漫画『秒速5センチメートル』を『アフタヌーン』誌上で2010年7月号から連載し漫画家デビューを果たす。
2013年、萩原朔太郎、北原白秋、三好達治、室生犀星など近代詩歌をモチーフとした作品『月に吠えらんねえ』を同誌11月号より連載すると詩壇から注目され始める。また、同作で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞する。