アニマル横町(アニ横)のネタバレ解説・考察まとめ

『アニマル横町』とは、前川涼によるギャグ漫画作品及びそれを原作としたテレビアニメ作品である。少女漫画雑誌『りぼん』・『りぼんオリジナル』・『りぼん増刊』・『あみーご!』に1999年から連載されている。新しい家に引っ越してきた主人公の松崎 あみ(まつざき あみ)は、自分の部屋に異世界「アニマル横町」(通称アニ横)へと繋がる扉を見つける。そこからウサギのイヨ、クマのケンタ、パンダのイッサが登場し、ドタバタ劇が繰り広げられていく。少女漫画だが昭和ネタやシュールなネタが多く、大人にも人気の作品である。

第76話、あみは父が福引でもらったというおもちゃを持ってきた。段ボールを開けるとクマのぬいぐるみが入っていた。あみ、イヨ、イッサは「ケンタにそっくり」と気に入ったが、ケンタは「ただのぬいぐるみじゃねえか」と敵視していた。
ぬいぐるみのしっぽを引っ張ると歩き出し、おじぎをして「こんにちは」と喋った。かわいいぬいぐるみに夢中になっているあみ、イヨ、イッサにケンタが話しかけるが、相手にされない。その後、くーちゃんが遊びに来たが、ぬいぐるみとケンタの見分けがつかず、ぬいぐるみに手作り電池をプレゼントしてしまった。
くーちゃんからも相手にされず落ち込むケンタに、イッサは「ケンちゃんには誰にも負けないツッコミがある」とアドバイスをする。ケンタはぬいぐるみに鋭いツッコミをしようとしたが、逆にぬいぐるみがケンタにツッコみ、ケンタは窓の外に跳ね返されてしまった。
ケンタは森の方まで飛ばされてしまったが、なぜかぬいぐるみもついてきていた。ぬいぐるみは「ケンちゃんと友達になりたい」と言うが、ケンタは怒ってあみの家まで帰ろうと歩き始めた。その後もずっと後ろをついてくるぬいぐるみに、ケンタは「ドッペルゲンガーか!」とツッコんだ。するとぬいぐるみは、今度は優しく「なんでやねん!」とツッコんだのだ。手加減してくれたぬいぐるみに感動したケンタは、ぬいぐるみを自分の弟「メカケンタ」としてかわいがるようになった。
ケンタとメカケンタは、毎日一緒にツッコミの練習をしていた。ある日、ケンタはメカケンタに手編みの赤いマフラーをプレゼントしようとする。しかし、あみの家のリビングにいたメカケンタに話しかけても反応がない。ケンタが電池を入れ替えたり呼びかけたりしてようやく目を覚ましたメカケンタだが、「お兄ちゃんと仲良くなれて楽しかったよ。どうもありがとう。」とつぶやいて動かなくなってしまった。
その後、メカケンタは欠陥商品だったことが判明し、おもちゃ会社に回収された。もともとメカケンタは出荷されるはずのなかった設計ミスのある商品で、喋ったりツッコミをしたりできるほどの機能はついていなかったという。メカケンタはケンタと仲良くなるため、自分の能力以上に頑張っていたようだ。
メカケンタがいなくなり、ケンタはしばらく落ち込んでいた。そこに、メカケンタと同じおもちゃ会社の段ボールを持ったあみが部屋に入ってきた。メカケンタが帰ってきたと駆け寄ったケンタだが、中に入っていたのはイヨに似たウサギのぬいぐるみだった。がっかりするケンタをよそに、イヨはそのぬいぐるみをお姉ちゃんにすると言った。

みんなでプール遊び

第85話、夏の暑い日にあみとくーちゃん、アニ横トリオのみんなでプールで遊ぶことになった。イヨがあみの家の前に大きなプールを用意していたが、あみは「子供だけで水遊びするのは危ない」と言う。そこに、ライフセーバーの恰好をしたヤマナミさんが登場し、見守ってもらうことにした。
みんなで準備体操をしている中、ケンタはくーちゃんにかっこいいところを見せようと意気込んでいた。しかし、くーちゃんは「電池で動くぬいぐるみのケンタが水に濡れたら大変」と言って、ケンタはプールサイドに連れていかれてしまった。
あみ、くーちゃん、イヨ、イッサがプールで遊んでいると、飛び込み台の上にビニール袋と水槽を被り、水濡れ対策をしたケンタが現れた。今度こそくーちゃんに良いところを見せようとしたケンタだが、イヨに後ろから押され、プールに落ちてしまう。気絶したケンタはヤマナミさんに網ですくわれて、再びプールサイドで待つことになってしまった。
今度は泳ぎで競争することになったあみ達。ビート版を持って泳ぎ始めるが、なかなか前に進まない。イヨがプールに仕掛けをして、排水口から水が噴き出すようになっていたのだった。大きな波が押し寄せてくーちゃんがおぼれかけたとき、ケンタが泳いで助けに行こうとした。しかし、ケンタがくーちゃんに手を伸ばした瞬間、大きな船に押されて流されてしまった。船にはイヨとイッサが乗っていて、うきわを投げてあみとくーちゃんを救助した。イヨはあみにこっぴどく怒られたが、その後はみんなでビーチボールで遊んだり、かき氷を食べたりして楽しんだ。
夕方になってくーちゃんと別れた後、あみはヤマナミさんからプールの使用料を払う代わりに、掃除をするように言われてしまった。文句を言いながら掃除をしていると、イヨとイッサも手伝いにきてくれた。3人で今日を振り返りながら楽しく掃除をしていると、プールの端に体育座りをしたケンタが見つかったのだった。

あみとイヨの入れ替わり

イヨの姿になったあみとタケルくん

第98話、あみは幼稚園で同じクラスのタケルくんに嫌われていると思い、悩んでいた。幼稚園に行きたくないというあみの代わりにイヨが行くと言い出し、アニ横の住人であるヤマナミさんの通販グッズを使って2人の中身を入れ替えてしまった。
あみの姿になったイヨは幼稚園で大暴れする。その様子を見ていたイヨの姿になったあみは、タケルくんに見つかってしまい、ぬいぐるみと勘違いされて家に持ち帰られてしまう。そこでタケルくんの意外な一面が明らかになった。タケルくんは、人前では緊張してしまってうまく話せないのだという。ぬいぐるみが相手なら緊張しないようで、イヨの姿のあみとは普通に話すことができた。
そこにヤマナミさんとアニ横トリオが登場し、あみとイヨを元通りにした。ヤマナミさんがタケルくんに催眠術をかけ、みんなでタケルくんの家から脱出した。
翌日、タケルくんは恥ずかしそうにしながらも、あみに挨拶をしてくれたのだった。

アニ横らしい最終回

第101話で、イヨがお菓子を増やそうと耳からビームを出す。しかし、そのビームがアニ横の扉に当たってしまい、扉が大量に増えてしまった。扉はそれぞれ別の時空間に繋がっており大混乱に陥ったが、結局本物の扉はケンタの頭の後ろにくっついていた。
無事に本物の扉を見つけ、最終回である第102話では、「アニ横らしい最終回にしよう」とみんなで話し合いを始める。出てくるのはハチャメチャなアイデアばかりだったが、話し合いの末、イヨ・ケンタ・イッサをあみの両親に紹介することになった。正装したアニ横トリオは、あみの両親と対面する。

『アニマル横町』の登場人物・キャラクター

人間

松崎 あみ(まつざき あみ)

松崎 あみ(まつざき あみ)

CV:江里夏
本作の主人公。5歳の幼稚園児だが、しっかりとした大人っぽい性格やファミコンネタを知っていることなどから、しばしば年齢を疑われる。幼稚園では生徒会長を務めている。
誕生日が訪れるたびに5歳になり、作中でネタにされることがある。基本的にアニ横トリオに対してツッコむことが多いが、まれにボケることがある。
趣味はお菓子作りで、将来の夢はケーキ屋さんである。『愛と哀しみのドスコイ』という漫画を愛読している。
全体的に『ムーミン』のミィを意識したキャラクターデザインで、普段着は同じく『ムーミン』のスナフキンがモデルになっている。名前の由来は、作者の幼馴染の娘の名前である。

竹田 久美子(たけだ くみこ)

画像右が竹田 久美子(たけだ くみこ)

CV:福原香織
あみの幼稚園の友達で、「くーちゃん」と呼ばれている。天然だがとても優しい性格。
イヨとイッサが生きていると知っても、驚くことなく普通に接している。ケンタのことは電池で動くぬいぐるみだと思っており、バレンタインデーに手作りの乾電池を渡したことがある。
ヤマナミさんのことが苦手で、一目見ただけで泣き出したり気絶したりする。
趣味はハンドベルと編み物で、いろいろな物のカバーを作るのが得意。「うさぎ」という名前のウサギを飼っている。
名前の由来は、あみのモデルになった子の叔母である。

タケル

画像右がタケル

CV:大浦冬華
あみとくーちゃんと同じ幼稚園のクラスメイト。少し表情が乏しく、シャイな性格で人と会話することが苦手。人形相手なら普通に話すことができる。

松崎 あやこ(まつざき あやこ)

CV:鈴木菜穂子
あみの母親。アニメでは声のみだが、原作では第16巻で素顔と人物設定が明らかになった。ヤクルトレディらしい。

あみパパ

CV:羽多野渉
あみの父親で、名前も素顔も明らかにされていない。作者のブログによると、「名前はもちろんあるけどあみママの許可をとってないんでヒミツ」。
普通のサラリーマンらしい。あみの部屋のクローゼットの奥に巨大な立体すごろくを作ったり、部屋を温泉に改造してしまったりと、大胆なリフォームをすることがある。

松崎 光太郎(まつざき こうたろう)

Nacchan-Kana462
Nacchan-Kana462
@Nacchan-Kana462

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