月刊少女野崎くん(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『月刊少女野崎くん』とは橘いづみによるラブコメ4コマ漫画作品及び、それを原作としたアニメ作品である。少女漫画家の野崎梅太郎とアシスタントの佐倉千代を中心に繰り広げられる勘違いコメディ作品だ。高校生活と漫画執筆という離れた2つのジャンルがうまくミックスされた独自の世界観が魅力である。物語は佐倉千代が野崎梅太郎に愛の告白をするシーンから始まるが、気がついたら野崎梅太郎の漫画のアシスタントになってしまう。各キャラのボケとツッコミの入れ替わりが激しいテンポの速さが視聴者を引き込む作品である。

CV:岡本信彦(アニメ版)/KENN(ドラマCD)

野崎のアシスタントのひとりで花や効果、小物を担当している。アシスタント歴は千代の先輩になるが上下関係はない。身長177センチでチャラそうな見た目をしており、女子生徒に気障な発言をするが、自分で言ったセリフに自分で赤面する恥ずかしがりな性格をしている。極度の人見知りかつ、かまってちゃんでもある残念イケメンである。しかし女子生徒からの人気は高い。女性とのコミュニケーションを学ぶためにギャルゲーをプレイしており現実世界をギャルゲーのように考える癖があるほどのオタク趣味を持つ。野崎からは心の中で「みこりん」と呼ばれているが、千代には実際に「みこりん」と呼ばれている。主要人物の中では最も良識のある人物で基本ツッコミ役の佐倉千代に対してもツッコミを入れる等、気苦労が多い。千代が野崎に対して好意があることを知っている。野崎の連載である『恋しよっ♡』のヒロインのマミコのモデルにもなっている。第1回人気投票では1位を獲得している。

瀬尾結月(せおゆづき)

CV:沢城みゆき(アニメ版、ドラマCD)

佐倉千代のクラスメイトかつ友人。身長163センチ。場の空気も人の感情も全く読めないKYで常に誰かに怒られているが、自分のことを完璧と自称している。がさつ性格だが友達は多い様子。運動神経がよくバスケ部の練習の助っ人に駆り出されることが多い。実際は反則やラフプレーの相手を想定したシミュレーションや部員の反面教師となっている。バスケ部の中でも若松博隆を気に入っており1番可愛がっている。実は声楽部に所属しており校内では「声楽部のローレライ」と呼ばれるほどの歌声を持っている。若松が想いを寄せる「声楽部のローレライ」が自分であるとは若松に明かしていない。コンクールの際は髪をほどき正装するコンクール仕様が存在し、コンクール仕様時は喋らなくなる。他校生から「浪漫学園の人魚姫(リトルマーメイド)」と呼ばれており、アニメ版で瀬尾が歌うシーンはカーロ・ミオ・ベンが流れる。

鹿島遊(かしまゆう)

CV:中原麻衣(アニメ版)/松浦チエ(ドラマCD)

御子柴実琴の親友でクラスメイト。身長176センチ。演劇部に所属しており、王子役を任される機会が多く女子生徒からの人気が非常に高い。御子柴の代わりに合コンに男子枠で参加した際には他の男子を差し置いて1人勝ちするほど。文武両道かつ容姿端麗で男子に間違われることもある。女子生徒からの王子様扱いに対して、気障なセリフを返しても恥ずかしがることはなく、御子柴の完全な上位互換的な存在である。また男扱いされることに対しての抵抗感やコンプレックスは特にない様子。学校の男子生徒からは「学園の王子様」と呼ばれている。また敬称付きの場合は「鹿島くん」と呼ばれる。演劇部の練習をサボって女子生徒と遊びに行こうとするも、演劇部の先輩である堀政行に部活へ引きづられる「お迎え」が日常と化している。唯一歌が苦手で瀬尾に歌を習うことになるが、瀬尾には見放されるレベルあった。瀬尾に歌を習うように過程で瀬尾のことを「先生」と呼ぶ場面もある。

堀政行(ほりまさゆき)

CV:小野友樹(アニメ版)/間島淳司(ドラマCD)

演劇部の部長で3年生。身長164センチ。真面目だが短気な性格で部活をサボる鹿島にバイオレンスな制裁を加えている。演技の実力は相当のものだが、身長に恵まれず大道具を担当している。鹿島本人には決して言わないが、鹿島の顔をベタ褒めしており野崎梅太郎や佐倉千代から親バカと評されている。野崎との接点はなさそうに見えるが実は背景担当のアシスタントを務める。背景を描く代わりに野崎には演劇の台本を書いてもらう持ちつ持たれつの関係である。野崎との出会いは、野崎が廊下に落ちていた演劇部の未完成の台本の続きを書いてから、手紙上でのやりとりが始まったことがきっかけである。台本を書いてもらっていることを隠すため鹿島にアシスタントのことを隠している。また鹿島と仲の良い御子柴実琴にもアシスタントのことを隠している。御子柴に演劇の出演を手伝ってもらった時に、『恋しよっ♡』のヒロインのマミコと御子柴が似ていることに気付く。その出来事以来、御子柴を呼ぶ際に「まみ…こしば」と名前を間違えそうになる。

若松博隆(わかまつひろたか)

CV:木村良平(アニメ版)/浪川大輔(ドラマCD)

バスケ部員で1年生。身長185センチ。中学の頃からの野崎の後輩で、野崎が漫画に専念してバスケをやめてしまったことを少し残念に思っている。純粋かつ繊細な性格でバスケ部の練習にきた瀬尾のせいで寝不足になってしまう。しかし野崎に「声楽部のローレライ」の歌声を聞かせてもらいすぐに寝られるようになるも、「声楽部のローレライ」が寝不足の原因の瀬尾だと知らずにいる。瀬尾にいびられるも、仕返しを企むが誰が見ても瀬尾に懐いているようにしか見えずに瀬尾にも気に入られてしまう。女性のタイプは心が綺麗な人で見た目は気にしない。演劇部の小旅行で海へ行った際に瀬尾の胸に対して「ただの脂肪の塊」と言っている。野崎のトーン貼りのアシスタントも行っている。

出版業界の関係者

宮前剣(みやまえけん)

CV:三宅健太

野崎梅太郎の現担当者。仕事のこと以外には興味を持たない点を野崎はクールと非常に慕っている。宮前自身は野崎のことを仕事相手くらいにしか思っておらず、特別慕っている様子はない。仕事は電話よりメール派。前野とは学生時代からの腐れ縁でストレスの原因になっている。絵を描くことが苦手で野崎に表紙のイラスト案を出したところウケ狙いだと思われてしまった。

前野蜜也(まえのみつや)

CV:小野大輔

野崎梅太郎の前の担当者。現在は都ゆかりの担当をしている。ナルシストで仕事の成果を自身のアドバイスのお陰と称するほどの自己中心的な性格である。野崎には非常に嫌われており、前野のアドバイスで登場させたキャラクターを即退場させるほどである。狸が大好きでゆかりの作品に狸を描くようにと指示を出している。編集部ブログも運営しており自分の事ばかり書いたり、ゆかりの原稿をうちわ代わりにしたりとやりたい放題している。

都ゆかり(みやこゆかり)

CV:川澄綾子

大学2年生の漫画家で野崎梅太郎と同じ雑誌で連載を持つ。野崎と同じマンションに住んでいるため時折、野崎と千代が訪問している。ファンタジーからミステリーまで幅広いジャンルを描くことができるが、担当が前野密也ということもあり必ず作品に狸が登場する。穏和な性格で怒ることが苦手なため、前野のミスや理不尽な要求に対して逆に謝ってしまったりと前野のペースにハマっている。大学の友人には漫画家であることを隠しているが、授業中に書いた漫画のメモを見られ怪しい仕事をしている疑惑を持たれてしまっている。

『恋しよっ♡』(作中作)の登場人物

kuukina8
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