【アルスラーン戦記】ダリューンがアルスラーン（殿下）を呼んだ回数を徹底調査！

第7章 美女たちと野獣たち【[小計]1殿下】

「お前、殿下が村を救いに行かぬ時は君主たる者の資格無しと見なして見放すつもりだったのではないか？」
カーラーンの暴虐を止めるべく出立を決めたアルスラーン。
急ぎ鞍の用意をする王太子を遠目に、ナルサスに問うダリューンの顔には心配など一切なく、むしろアルスラーンへの信頼に満ちていた。

第8章 裏切りの英雄【[小計]3殿下】

「殿下！よくぞここまで我慢なされた。」
アルスラーン目がけて突き出されたカーラーンの一剛を遮ったダリューンは、後を自分に任せてくれ、と頼もしく言う。

「殿下…」
息絶える寸前のカーラーンから聞き出した情報を口にしようとするダリューン。
しかし、”アンドラゴラス王は生きておいでだそうです。”と続けたのは、隣にいたナルサスだった。

「殿下、生きておられれば、いつかお会いできましょう。」
アルスラーンを元気づけるように言うダリューンだが、カーラーンの放った不穏な言葉を悟られまいとしている様にも見える。

第9章 仮面の下【[小計]1殿下】

「殿下の味方はどの位残っているのか…」
ナルサスと共に王都に潜入したダリューンは、城の守りに残っていた万旗長ガルシャースフとサームの行方を案ずる。
しかし、2人が異なる道筋で敵の手に落ちていよう事など、この時は知る由もなかった。

第10章 カシャーン城塞の主【[小計]5殿下】

「殿下！！こちらへ！」
ルシタニア兵に追われるアルスラーン一行の前方から、黒馬に乗ったダリューンが現れる。
彼は助力を求めて一足先にカシャーン城塞へ赴き、話をつけていたのだ。

「私は殿下のお側を離れる訳にはいかぬ。」
「殿下、何かありましたらすぐお知らせください。」
アルスラーンと別室の寝所に案内され、待ったをかけるダリューン。
だが直後、ナルサスに諭され、渋々アルスラーンの側を離れるのだった。

「俺は殿下の部屋の前で寝ても良いと思っていたのだぞ！」
この言葉からは、ダリューンの忠誠心が滲み出る反面、ホディールが如何に信用されていないかが見て取れる。

「アルスラーン殿下が、先王オスロエス5世の遺児であるという事はあるまいな」
ナルサスに対し、ダリューンはひとつの可能性として意見を求める。
カーラーンの遺した言葉が、アルスラーン出生の謎を深めていたのだ。

「殿下！」
王太子を守る為、ホディールの奴隷達を牽制するダリューン。
奴隷を開放しようとするアルスラーンの思いは純粋かつ正しいものだったが、同時に少年は”奴隷解放”の根幹について、未だ無知であった。

第11章 ペシャワールへの道【[小計]2殿下】

「殿下、先にお行き下さい。」
ルシタニア兵とホディール兵に追撃される王太子一行。
ダリューンは進路を確保する為、殿を買って出る。

「殿下…すぐに合流致します故、ご無事で。」
ダリューンはひとり、ルシタニア兵を相手取る。
しかし無双の騎士とはよく言ったもので、ダリューンはアルスラーンの心配をよそに無双するのだった。

第12章 騎士の忠義【[小計]7殿下】

「殿下が心配だ。早く合流せねば…」
自分自身も敵兵から逃れる立場であるにも関わらず、アルスラーンの身をひたすら気にかけるダリューン。
保護者すぎるやろ。

「殿下の出自がどうであろうと関係無い！」
銀仮面こそが正統の王であり、アルスラーンは簒奪者の息子だと言い放つザンデに、怒りを滲ませるダリューン。
しかし、彼が怒った理由は主君と仰ぐ王太子の正当性が否定された事にあらず。
”アルスラーン個人”を侮辱されたからだった。

「殿下！地面を！」
駆けつけたアルスラーンに、ダリューンは地行術を使用する魔術師の存在を知らせる。

「殿下を傷つけはさせん！！」
アルスラーンに刃を向ける魔術師目がけて突進するダリューン。
畏怖すら感じさせるその様は、既に人間の域を超えていた。

「殿下…申し訳ございません。殿下を危険に晒してしまうとは。」
一難去り、アルスラーンの目前でダリューンは跪く。

「有り難いお言葉です、殿下。」
”やはり私のそばにはお主がいなくては”と言うアルスラーンに対しての返答。
王位など関係ない。俺はこの方自身の為に剣を振るい続けるのだ――、
と続く言葉にも、アルスラーンという個人に対する溢れんばかりの忠誠心を感じ取る事が出来る。

第13章 王子二人【[小計]4殿下】

「アルスラーン殿下を陣頭に立て、パルスの王権を回復させるのは当然の事。」
挙兵に反対するバフマン老に対し、ダリューンは正当な異議を述べる。

「殿下！お下がりください！」
「殿下ぁ！」
「殿下ぁ！」
ペシャワール城にて銀仮面の強襲を受けたシーン。
ダリューンをはじめとする王太子の側近が、目前の強敵と交互に剣撃を交わす。
終盤に怒涛の”殿下”ラッシュが訪れたのは見ての通りである。
本話は、殿下マン・ダリューンの本領が発揮された回だった。

第14章 異国の王子【[小計]3殿下】

「殿下。殿下、出撃準備が整いました。行ってまいります。」
「さぁ行くぞ。殿下に吉報をお届けすると約束したからな。」
国境を越え、パルス領内に侵入したシンドゥラ軍5万と、それを阻止するパルス軍1万の戦いが始まる。