ザ・シンプソンズ(The Simpsons)のネタバレ解説・考察まとめ

『ザ・シンプソンズ』とは、1989年にアメリカのFOXテレビが放送を開始した大人向けテレビアニメである。アメリカの架空の町に住む一家を通し、労働者階級の生活や社会状況をシニカルに描いており、米国史上最長のゴールデンタイム番組として長年放送されている。時事ネタや痛烈な社会風刺を盛り込む一方、根底には強い家族愛があり、背景や小物に仕込まれた遊び心もファンを魅了する。映画化や数々の受賞歴を誇り、ポップカルチャーに多大な影響を与え続けている。

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CV:ハリー・シェアラー、ハンク・アザリア/広瀬正志

マージ、パティ、セルマの父親。スプリングフィールドでも最初期の男性客室乗務員(スチュワード)として旅客機に勤務していた。幼いマージは父がパイロットだと信じ込んでいたが、ある日機内でスチュワードとして働く父の姿を目撃し、当時の社会的偏見からショックを受けたことが、彼女の重度の飛行機恐怖症の原因となった。現在はすでに故人となっているが、エピソードによって死因が肺がんだったり事故死だったりと設定が異なり、死亡した時期もバートたちが生まれる前だったり小学生の頃だったりと、一貫していない謎の多い人物。

ハーブ・パウエル(Herbert Powell)

CV:ダニー・デヴィート/青野武

ホーマーの異母兄。外見は髪の毛があり痩せている点を除けばホーマーとそっくりだが、内面は非常に優秀で理知的。苦学の末にハーバード大学を卒業し、デトロイトで大手の自動車会社を経営する大富豪となった。大人になるまで存在を知らなかった弟のホーマーを歓迎し、新車開発の全権を任せるが、ホーマーが作ったあまりにも奇抜で酷いデザインの車のせいで会社が倒産し、ホームレスに転落した。その後、シンプソン家の援助を得て「赤ちゃん言葉翻訳機」を発明し再び億万長者に返り咲いた。一度はホーマーを激しく恨んだが、成功を機に彼を許した。

ヒューゴ・シンプソン(Hugo Simpson)

CV:ナンシー・カートライト/飛田展男

バートの双子の兄弟。生まれた際、医師から「結合双生児の片方が完全に邪悪な人格を持っている」と診断され、分離手術の後にシンプソン家の天井裏へと幽閉された。長年にわたり闇の中でバケツの残飯を与えられて育てられていたため、非常に狂暴で怪奇的な性格をしている(主にハロウィンの特別編エピソードに登場するキャラクター)。バートの命を狙って手術で再び身体を結合しようと企むが、物語の結末で、実は医師の診断が間違っており「本当に邪悪だったのはバートの方だった」という衝撃の事実が発覚する。

フランダース家

ネッド・フランダース(Ned Flanders)

CV:ハリー・シェアラー/稲葉実(シーズン1 - 14)→ ケンコー(シーズン15 - )、多田野曜平(劇場公開版)

シンプソン家の隣に住む、非常に敬虔で潔癖なキリスト教徒の男性。聖書を厳格に守る博愛主義者だが、その真面目すぎる性格と独特の寒い駄洒落が原因で、隣人のホーマーからは一方的に嫌がらせの標的にされている。しかし、本人はそれを驚異的な寛容さで受け流し、シンプソン家の子供たちを我が子のように気遣い続けている。実は実年齢60歳という驚きの若々しさを保っており、モールで「左利き用品専門店」を経営する実業家でもある。普段は穏やかだが、信仰が絡むと過激な発言をサラリと口にすることもある。最愛の妻モードに先立たれて以降はシングルファザーとして息子二人を育てており、のちに再婚したエドナとも死別するという悲劇的な経験を持つ。自宅の地下室には、周囲に隠している熱狂的なザ・ビートルズのコレクションが大量に保管されている。

モード・フランダース(Maude Flanders)

CV:マギー・ロズウェル、マーシャ・ミッツマン・ガヴァン(シーズン11のみ)/紗ゆり(シーズン2 - 14)→ 柚木尚子(シーズン17)

ネッドの最初の妻で、ロッドとトッドの母親。夫に劣らぬ深い信仰心を持ち、ボランティアやチャリティー活動に熱心な貞淑な女性だった。過激なポップカルチャーやアニメの暴力表現から子供たちの純粋さを守るため、マージらと共に激しい反対運動を展開したこともある。シンプソン家との交流では良き隣人であり、ホームパーティーの席では髪を下ろして大人の魅力を漂わせることもあった。ホーマーから不埒な視線を向けられることもあったが、彼女自身は家庭を第一に愛し続けた。しかし、第11シーズンのレース場において、ホーマーの軽率な行動が引き金となり、Tシャツ大砲の直撃を受けて観客席から転落死するという非業の死を遂げた。死後も幽霊や天国の住人として作中に度々登場している。

ロッド・フランダース(Rod Flanders)

CV:パメラ・ヘイデン → クリス・エドガーリー/真柴摩利(シーズン1 - 14)→ ふじたまみ(シーズン15 - )

フランダース家の長男。母親の方針で糖尿病を心配されて甘い物を厳しく制限されており、摂取するとすぐにシュガーハイになってしまう。非常に純真で、世界中の少年少女の幸せや父親の仕事の成功、そして問題児であるバートの幸福までも毎日神に祈り続けている。弟のトッドとは大の仲良しで、キュウリとカッテージチーズを使ったヘルシーな「フランダース風ナチョス」を好む。両親から天動説を教え込まれるなど前近代的な教育を受けているため極度の世間知らずだが、過去にバートが危機に陥った際には、チンパンジーから彼を救い出すといった勇敢な一面を見せたこともある。

トッド・フランダース(Todd Flanders)

CV:ナンシー・カートライト/安達忍(シーズン1 - 14)→ 奥野香耶(シーズン15 - )、宇乃音亜季(劇場公開版)

フランダース家の次男で、兄のロッドよりも作中での露出が多い。ヴァイオリンの才能に長けており、スプリングフィールド小学校のバンドに所属している。兄と同様に過保護かつ前近代的な環境で育てられたため非常に世間知らずで、補助輪付きの自転車すらまともに乗ることができない。そのため、バートなどの外部の粗野な文化に触れるとすぐに悪影響を受けてしまい、普段の敬虔さからは想像もつかないような罵り言葉(「地獄へ落ちろ」など)を突発的に吐き出して周囲を驚かせることがある。

スプリングフィールドの住民

ジョー・クインビー(Joe Quimby)

CV:ダン・カステラネタ/納谷六朗 → 辻親八(シーズン2 - 14)→ 露木徳幸(シーズン15 - )、加藤亮夫(劇場公開版)

スプリングフィールドの市長で、自分の名前が書かれたタスキを常に身に付けている民主党の政治家。通称「ダイヤモンド・ジョー」。権力を利用した不正蓄財や愛人との密会に明け暮れる絵に描いたような汚職政治家だが、なぜか市民からは広く支持され続けている。口癖は「クインビーに一票を(Vote Quimby)」で、密会現場をホーマーに目撃された際などの絶対体絶命のピンチでもこのフレーズを口にしてしまう。ケネディ家の政治家たちがモデルとなっており、英語版では特徴的なアイルランド系のアクセントで話す。

クランシー・ウィガム(Clancy Wiggum)

CV:ハンク・アザリア/島香裕(シーズン1 - 2)→ 中村大樹(シーズン3 - 14)→ 東條達也(シーズン15 - )

スプリングフィールド市警の警察長。ホーマーに匹敵する極度の肥満体型で、無能かつ極めていい加減な性格をしている。汚職や職権乱用に対して罪悪感がなく、職務中にもドーナツを貪るなど不真面目極まりないが、どこか童顔で憎めない愛嬌がある。基本的には頼りないものの、街のマフィアや凶悪犯への取り締まりにはそれなりの意欲を見せることもあり、完全な悪人というわけではない。息子のラルフを溺愛しており、父親としては非常に甘く優しい一面を持っている。

バーニー・ガンベル(Barney Gumble)

CV:ダン・カステラネタ/広瀬正志、石丸博也(代役)→ 魚谷としお(シーズン15 - )

ホーマーの幼馴染であり、最大の飲み友達。いつも「モーの店」に居座っている重度のアルコール中毒患者で、不意に出る大きなゲップが特徴。かつてはハーバード大学を目指すほど成績優秀な青年だったが、高校時代にホーマーから酒を教えられたことで人生が一変し、破滅の道を歩むことになった。重度の中毒者ではあるが、奇跡的にアルコールが抜けた際には、ヘリコプターの操縦を完璧にこなすなど驚異的な有能さを発揮する。また、実は街の誰もが右に出る者のいないほどの圧倒的な美声と歌唱力の持ち主でもある。

モー・シズラック(Moe Szyslak)

CV:クリストファー・コリンズ、ハンク・アザリア/稲葉実(シーズン1 - 14)→ 唐沢龍之介(シーズン15 - )

ホーマーたちの行きつけのバー「モー・タバーン」を経営する、陰険で不細工な独身中年男性。嫉妬深く、姑息で短気なため「街の嫌われ者」として扱われることが多く、バートからのいたずら電話に毎回引っかかっては激怒している。常に孤独と自己嫌悪に苛まれており、イベントのたびに自殺未遂を繰り返す。その一方で、飼い猫を溺愛したりリサの良き相談相手になったりと、根っからの悪人になりきれない人間味を持つ。実は過去にボクサーや子役の経験があり、マージに密かな恋心を抱き続けている。

ジュリアス・ヒバート(Julius Hibbert)

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