ガッシュ・ベル（金色のガッシュ!!）の徹底解説・考察まとめ

千年前の魔界の王を決める戦いでは、生きたまま相手を石に変える術を持つ魔物、ゴーレンがいた。その術によって、千年もの間人間界に石になったまま放置されていた魔物たちがいた。
人間界に送り込まれた魔物の子の1人であるゾフィスはその石化を解いて千年前の魔物の子らを蘇らせ、自分にしたがわなければ再び石に戻ってしまうという幻覚を見せ、脅すことで配下として利用したのだった。
千年前の魔物のパートナー達はもういなくなっていたことから、ゾフィスは現代の人から無理やり波長を合わせパートナーを作り、その際戦うこと以外の感情がなくなるよう操った。

ガッシュは操られている人々や千年前の魔物を開放する為、心を操る能力の源となっている月の石を壊しに向かった。
しかし月の石の前に、強大な力を持つ千年前の魔物、デモルトがガッシュの前に立ちはだかる。
そのあまりの強さにガッシュや仲間たちは苦戦したが、パティとピョンコの捨て身の作戦で月の石の破壊に成功する。

そしてレイラがデモルトを拘束し、ガッシュの新術、ザグルゼムを蓄積させる。
逃げようとしたデモルトをバオウ・ザケルガでトドメを指す形で勝利を収めた。

パートナーの一時的な死による飛躍的な成長

呪術の家系である魔物の子リオウによって、桁違いの大きさの魔物であるファウードが人間界で復活しようとしていた。
リオウは復活させるための力を集めるため、数名の魔物のパートナーに数日以内に命を落とす呪いをかけた。従わざるをえない状況に陥った魔物達やガッシュは、呪いを解くためにファウードを復活させたのだった。

ファウードを操るリオウを止めるため、清麿とガッシュは必死に戦うが、捨て身で攻撃を繰り返した清麿は命を落としてしまう。
ガッシュが胸を叩き必死に呼びかけたことで息を吹き返すものの意識は戻らず、ガッシュはパートナー無しで戦うことを強いられる。

その後、リオウはゼオンの襲来によってファウードを奪われ本を燃やされてしまう。
ガッシュ達はファウードを止めるためゼオンの前に現れたが、次々と仲間がやられていく。そんな中、清麿が意識を取り戻した。
清麿が術を使うとガッシュの力は今までと比べ物にならないほどパワーアップしていた。今までに感じたことのない激しい怒りが力を覚醒させたのだった。

そこでガッシュは、ゼオンは双子の兄であること、父親は現在の魔界の王であることなどをきく。
覚醒したバオウ・ザケルガによってゼオンを倒すことに成功し、失っていた記憶を返してもらったのだった。
本が燃えたゼオンは魔界に帰る前に「一度きりだが、バオウはもっと強くなる」と、自らの力をガッシュに託し、その力によってファウードの動きを止めることに成功。そのまま魔界へと転送された。

最後の戦い

魔王候補の100人の魔物の子も、ついに残り10名となった時、本から王になった際の特権を知らされた。
それは、魔界の魔物を自分の好きに消すことができるというものだった。

その後ガッシュは、クリア・ノートという魔物の子が、魔界のすべての魔物を消すつもりだということを知る。
クリアのパートナーであるヴィノーは赤子で言葉を話すことが出来なかったことから、しばらくの間クリアはその身を潜めていたが、ヴィノーが呪文を発声できるようになり、その強大すぎる力を発揮し始めた。
ガッシュは魔界のみんなを守る為、クリア・ノートを倒すことを決めたのだった。

強すぎる力を持つクリアを倒す為、ガッシュ、ティオ、ウマゴン、キャンチョメ、ブラゴはデュフォーの特訓を受け飛躍的な成長をする。
中でもキャンチョメはデュフォーでも驚くほどの能力を開花させ、クリアの配下にある魔物の子ゴームに圧倒的な力で勝利した。
キャンチョメはゴームと「魔界に帰ったら友達になろう」と約束をし、術を解いた瞬間にクリアによる不意打ちの遠距離攻撃で本を燃やされ、魔界へと帰った。

その後ガッシュ、ティオ、ウマゴン、ブラゴはクリアを倒すため決戦の場へ向かった。
しかしその道中もクリアによる遠距離攻撃が続き、その全てをティオが受け止めたが、力尽いて意識を失い、気が付くと本が燃えていた。
一同は一刻も早くクリアの元へ急ぐ必要があった為、すでにボロボロの状態であったウマゴンがガッシュと清麿を背中に乗せ、クリアのところへ送り届ける際に限界を迎え、それを本から感じ取ったサンビームが恵にウマゴンの本を燃やしてもらった。

残ったガッシュとブラゴはクリアのもとにたどり着き、戦いを挑んだもののボロボロにやられてしまう。
もうダメかと思ったその時、ガッシュの本が金色に光った。
魔界のみんなを救いたいとボロボロになりながらも戦うガッシュの姿が魔界のみんなに届き、ガッシュの本に力を宿す事で、他の魔物の最強呪文が使えるようになったのだった。
大技の連続を受けたクリアはにげようとするが、シン・ベルワン・バオウ・ザケルガでトドメをさし、クリアを倒すことができた。

その後ガッシュは最大のライバルであるブラゴと正々堂々と戦い勝利、王となった。

ガッシュ・ベルの関連人物・キャラクター

高嶺清太郎（たかみね せいたろう）

イギリスの大学の考古学教授で、清麿の父である。
森の中で倒れていたガッシュと出会い助けたことで、恩返しをさせてほしいと言うガッシュに、清麿を鍛え直してほしいと頼んだ。
ガッシュは日本にいる清麿の元へ向かい、出会ってからは清太郎との約束を守る為、友達を作らせようとしていた。
ガッシュが「清麿の父上が言っていたぞ！中学になってだんだん友達が清麿の頭の良さをねたみ始めたって！」と口にしていることから、清太郎は息子である清麿のことを信頼しているように思える。

かなりマイペースな性格で、魔物の子バルトロに攫われ牢屋に入れられた際にも、同じ牢屋にいた子ども達に授業を行っていた。
助けにきた清麿を見て、ガッシュが本当に清麿を変えてくれたことに感謝したのだった。

その後は魔物についても研究し、千年前の魔物編では石盤についても細かく調べていた。

ティオ

ガッシュの幼馴染であり、魔界の王を決める戦いに選ばれた魔物の子の一人である。
パートナーは人気アイドルの大海恵（おおうみ めぐみ）。攻撃呪文は少なく防御・回復術に長けている。
怒ると首を絞める癖があることから、魔界でのあだ名は「首絞めティオ」。

魔界にいた頃の親友マルスに人間界にきてすぐに攻撃され、「この戦いに味方はいない」と、夜も眠れない生活を送っていた。
恵のコンサート中、またマルスに襲撃されるが、偶然居合わせたガッシュと清麿によって助けられる。
その後、ガッシュと同じように「優しい王様になる」と約束し、信じられる仲間ができたことで安心して過ごせるようになった。
守りたい気持ちが盾を強くし、度々仲間の窮地を救った。
クリアとの戦いではシン級の呪文さえ防ぐ防御力を持っていたが、最後には力尽き、ガッシュに魔界の未来を託し「また明日」と、笑顔で魔界へ帰った。

大海恵（おおうみ めぐみ）

ティオのパートナーであり、超人気アイドル。
料理上手で合気道を嗜んでおり、戦いの際はパートナーの人間を相手にその強さを披露した。
清麿に好意を持っており、度々顔を赤くしている描写がある。
優しい性格で、出会ったばかりで荒れていたティオのことを支え、親身になっていた。

ティオが魔界へ帰った後には寂しそうな表情を時折見せ、魔界から手紙が来た際には涙を流し喜んでいた。

キャンチョメ

魔界の王を決める戦いに選ばれた100人の魔物の子の1人で、変化を得意とする。
パートナーは大スターパルコ・フォルゴレ。
臆病でお調子者だが、強くなろうと徐々に成長していく。

魔界ではガッシュと同じく落ちこぼれで、「ガッシュにしか勝てそうにない」という理由で日本へやってきた。
ガッシュに戦いを仕掛けたが惨敗し、仲間となる。

しかし実はデュフォーが困惑するほどの潜在能力を持っており、特訓によりその才能を開花させる。
ガッシュとの練習試合では、バオウ・ザケルガでも太刀打ちできないほどだった。
デュフォーに「魔物同士の戦いでこれ以上強力な術はないだろう」とまで言われた最強呪文をもつが、クリアによる不意打ちで本を燃やされ、魔界へ帰った。

パルコ・フォルゴレ

キャンチョメのパートナーで、世界的大スター。
女好きなスケベだが、殆どの女性はフォルゴレからのセクハラ行為を嫌がっておらず、大勢の女性ファンに囲まれていることが多い。
異常なほど頑丈な身体を持っており、ザケルを数回喰らっても立ち上がっていた。

ふざけてばかりいるが、多忙な中、病気の子供達のために病院を訪れプレゼントを渡しコンサートを行ったりと、度々優しく大人な一面を見せる。

元々はライオンのようにグレており、暴力に明け暮れた生活を送っていたことから親からも勘当されている。
キャンチョメが強さを手に入れ、「僕はライオンになれたんだ！」と攻撃を繰り返したのを止め、自身の過去の後悔をキャンチョメに語った。
「私はいつだってカバさんだった。私の姿は、キャンチョメの目にはカッコ悪く映ってたかい？」と問いかけキャンチョメは元の優しい心を取り戻すことが出来た。

しかしその後キャンチョメの本が燃えてしまい、震えながら大号泣してキャンチョメとの別れを惜しんでいた。

ウマゴン