物議を醸した?椎名林檎のNHKサッカーテーマ曲NIPPONとは【ブラジルW杯】
2014年にブラジルで開催されたワールドカップ。各放送局が試合中継や関連番組を放送するなど盛り上がりを見せる中、椎名林檎が歌うNHKサッカーワールドカップのテーマソング『NIPPON』が議論を呼びました。ここでは歌詞に関する批判的な声や、背中を押される、気持ちが昂るといった肯定的な声、椎名林檎の曲に対する思いなどを紹介していきます。
■まずは楽曲を聞いてみてください
楽曲は「万歳!万歳!日本晴れ」という歌詞から始まる、「勝負の時」に勝ちに行こうとする強い意志が表現された高揚感のあるロックナンバーだ
力強くキャッチーなロックで、聴いたら早くもゴールを決めた気分。青い布をまとった椎名林檎の凛々しい姿は、勝利へと導く女神ニケのようだ。
出典: ro69.jp
録音メンバーも、斉藤ネコの弦アレンジを後方に配し生形真一(NCIS)と名越由貴夫のツートップをギターに据えた精鋭部隊だ。そして力強く真っ直ぐに歌う椎名のヴォーカルがいい。
出典: ro69.jp
■「右翼的」という声が一部から浮上
椎名林檎のNHKサッカーテーマ曲、その“右翼ごっこ”より問題なこと | 女子SPA!
joshi-spa.jp
6月11日にリリースされる椎名林檎のニューシングル『NIPPON』がNHKワールドカップ中継のテーマソングに選ばれました。はためく白地の中心に赤く塗...
物議を醸すきっかけになったのがこちらの音楽評論家の石黒隆之氏による批評。
石黒氏は最近もアナと雪の女王の主題歌『Let It Go』の人気の秘密が「感動コードにある」と解説したことでも話題になった。
<この地球上で いちばん 混じり気の無い気高い青>
~(中略)~ このフレーズは「純血主義の気高い日本代表」と読めなくもない。ネトウヨ熱狂、リベラル発狂といったところでしょうか。
出典: joshi-spa.jp
最初の動画 0:40「この地球上でいちばん 混じり気のない気高い青」という歌詞に言及。
「淡い死の匂い」などというフレーズに至っては、明らかにTPOをわきまえていない。
出典: joshi-spa.jp
後半戦ver. 0:35頃の歌詞に言及。
安倍界隈がすぐに使う「世界一」ということばに加えて「混じり気」ってなに?なにが純粋なの?ナニを主張したいの? このフレーズは多様性の対極にある。 @nekoyanagi_line
— BuddyLee-ANTIFA (@playmate62) 2014.05.13 22:31
"右翼"と言われる政治家である安倍首相がしばしば使う「世界一」という言葉とこの曲の歌詞の組み合わせが引っ掛かる、という意見。
椎名林檎の「NIPPON」のPV見たけど、やっぱりさすがだよねー
— (RAVEN)23時には寝たい (@6BT9) June 12, 2014
実力派最高峰だからなー。
流行るだろうなー。格好いいしなー。
しかし状況が状況だけにさ。
サッカーの応援歌っていうより神風特攻隊的な方につけ抜けて逝ってる
これはツライ(´・ω・`)
曲自体は格好いいと感じながらも、タイミングが悪いとする意見。
椎名林檎のNHKテーマソングの「混じり気のない気高い青」という歌詞。Japanese Only という横断幕を掲げたサッカーファンと同じ匂いを感じて気持ち悪い。 pic.twitter.com/nSELaHMOgu
— 労働通信 (@workers_report) June 13, 2014
2014.3.9に行われたJリーグ 浦和レッズ対サガン鳥栖戦においてスタジアムゲートに"JAPANESE ONLY"という横断幕が掲示されたことと相まって排外主義の匂いを感じる、という意見。
椎名林檎、こんなことになってたのか。ネタでやってた懐古趣味がただのベタな懐古主義に。この人、リベラル層からの人気もあっただろうにな…..残念っす。椎名林檎 - 『NIPPON』http://t.co/2nOwLddwcy @YouTubeさんから
— 高田冬彦 Fuyuhiko Takata (@fuyumaro) June 11, 2014
椎名林檎のこれまでのエンターテイメントとしての懐古主義(歌詞にあえて古めかしい日本語を織り交ぜることや、石黒氏が「彼女らしいと」と指摘する軍歌に特化したイベントの開催や、愛車にヒトラーと名付けPVに登場させるような活動のことか)を踏まえたうえで、それに本気になったように見えることを残念がる意見。
▼こういった意見に対する反論
一部で「国威掲揚」的な歌詞だって言われてるけど、やっぱり個人的にはそれよりも勝負師の気持ちを歌ってるって言う気がする。「気高き青」とかも、確かに聞き様によっては国威掲揚っぽいけども、日本代表の「チーム」(国じゃなくて)としての気合いととらえれば。あと、「死の匂い」もやっぱりアスリートの短い選手寿命の比喩だと思うし。
最近変な方向に政治が傾いてそういう意識に過敏になるのはわかりますが、この曲はあくまで勝負師の気持ち、だとは思います、林檎さんの真意など僕は知り得ませんが。
出典: www.youtube.com
▶ 椎名林檎 - 『NIPPON』 - YouTube bit.ly/1iq6MWU 椎名林檎はあざとさが鼻について好きじゃないんだけど、この曲から本気の右翼思想とか民族主義は感じないな。
— 田山たかし (@neon_shuffle) 2014.06.12 18:38
椎名林檎自体は好みではないが、批判されているほどの内容ではないと感じる、という意見。
Related Articles関連記事
椎名林檎(Sheena Ringo)の徹底解説まとめ
椎名林檎は日本のシンガーソングライター。1998年「幸福論」にてメジャーデビュー。有限会社黒猫堂に所属。2004年から2012年にかけてロックバンド・東京事変のボーカルとして活動した。2009年に平成20年度芸術選奨新人賞(大衆芸能部門)受賞。映画「さくらん」では音響監督を務め、リオオリンピック閉会式の演出を務めた。J-POP界を牽引するアーティストの一人である。
Read Article
東京事変(Tokyo Incidents)の徹底解説まとめ
東京事変(とうきょうじへん)とは、シンガーソングライター椎名林檎を中心に2003年に結成された日本のロックバンドである。2012年2月29日の武道館公演を最後に一度活動を終了したが、2020年より活動を再開した。ポップス、ロック、ジャズ、ファンクなどあらゆる音楽ジャンルを網羅し変幻自在に活動している。圧倒的な演奏力と徹底的に作り込まれたコンセプトが話題となり、多くの音楽ファンを魅了し続けている。2020年にはNHK『紅白歌合戦』に初出場を果たした。
Read Article
【不倫】芸能人夫婦の離婚原因まとめ【衝撃的】
芸能人夫婦であり、離婚した人たちをまとめました! 離婚の理由などを画像付きなどで紹介しています。小倉優子や布袋寅泰など大物芸能人がたくさんいるので、最後までご覧ください!!
Read Article
椎名林檎のセクシー可愛い画像まとめ
椎名林檎といえば、歌詞の世界観や歌声が独特なアーティスト。時にはMVの衣装なんかも奇抜だったりして、ファンを驚かせていますよね。この記事では、そんな彼女のちょっとセクシーな画像についてまとめました。可愛い系が中心ですが、かっこいい系の画像も混じってます。
Read Article
レキシ・セカンドアルバム「レキツ」におけるコラボレーションとレキシネームについてのまとめ
歴史をフィーチャーし、独自の路線を突き進む人気のアーティスト「レキシ」 そんなレキシがコラボレーションしたアーティストはいつも豪華。 そして、コラボレーションする際にアーティストには”レキシネーム”という名前がつけられ話題になっています。 今回は、レキシのセカンドアルバム「レキツ」でコラボレーションしたアーティストとレキシネームについてまとめました。
Read Article
【Mステ】まるでアベンジャーズ!椎名林檎の豪華すぎるサポートメンバーとは【田渕ひさ子など】
2019年に放送された『ミュージックステーション2時間SP』に登場した椎名林檎のサポートメンバーが、「豪華すぎてまるでアベンジャーズのようだ!」とファンの間で大きな話題になりました。ギターはナンバーガールの田渕ひさ子、ベースをRIZEの初代メンバーだったTOKIE、ドラムはくるりなど人気アーティストのサポートを数多く行うbobo。ここでは番組を見たファンの興奮が伝わるツイートをまとめました。
Read Article
サッカーW杯2014 各局テーマ曲・キャンペーンソングまとめ【椎名林檎、他】
ここではサッカーワールドカップ2014ブラジル大会の、各局のテーマソングや応援キャンペーンソングなどをまとめた。椎名林檎の「NIPPON」、関ジャニ∞の「RAGE」など、応援を盛り上げる熱い曲ばかりだ。
Read Article
歴代最低の視聴率!紅白歌合戦2015年の舞台裏まとめ【ももクロ落選!?】
水樹奈々やももクロなど、人気も実力も申し分ないアーティストが落選したことも話題となった2015年紅白歌合戦。前評判の悪さ通り、視聴率は史上最低を記録してしまいました。そんな評判の悪かった2015年紅白歌合戦の裏側をまとめました。司会者・出場者予想で盛り上がっていた頃から、当日の舞台裏まで、徹底的に紹介していきます。
Read Article
サッカーW杯テーマ曲が椎名林檎の「NIPPON」に決定!ファンからは賛否の声
2014年のサッカーワールドカップのNHKテーマソングは椎名林檎の「NIPPON」だった。椎名林檎のハスキーボイスと三々七拍子に似た独特のドラムが耳に残る名曲だが、サッカーファンの間では「前大会のSuperflyの『タマシイレボリューション』の方がよかった」という声もあったようだ。
Read Article
【糸】劇場版『名探偵コナン』主題歌は東京事変!2020年春の映画・ドラマ主題歌が豪華すぎると話題!【コンフィデンスマンJP】
2020年春の映画&ドラマの主題歌が豪華すぎると話題になった。劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』の主題歌を担当したのは、再始動した東京事変(椎名林檎)。その他にも『コンフィデンスマンJP プリンセス編』ではOfficial髭男dism、『糸』では中島みゆき、NHK連続テレビ小説『エール』ではGReeeeNが主題歌を担当している。
Read Article