物議を醸した?椎名林檎のNHKサッカーテーマ曲NIPPONとは【ブラジルW杯】

2014年にブラジルで開催されたワールドカップ。各放送局が試合中継や関連番組を放送するなど盛り上がりを見せる中、椎名林檎が歌うNHKサッカーワールドカップのテーマソング『NIPPON』が議論を呼びました。ここでは歌詞に関する批判的な声や、背中を押される、気持ちが昂るといった肯定的な声、椎名林檎の曲に対する思いなどを紹介していきます。

■まずは楽曲を聞いてみてください

椎名林檎 - 『NIPPON』

0:40「この地球上でいちばん 混じり気のない気高い青」

椎名林檎 - 『NIPPON』<いよいよ後半戦Ver.> - YouTube

楽曲は「万歳!万歳!日本晴れ」という歌詞から始まる、「勝負の時」に勝ちに行こうとする強い意志が表現された高揚感のあるロックナンバーだ

出典: headlines.yahoo.co.jp

力強くキャッチーなロックで、聴いたら早くもゴールを決めた気分。青い布をまとった椎名林檎の凛々しい姿は、勝利へと導く女神ニケのようだ。

出典: ro69.jp

録音メンバーも、斉藤ネコの弦アレンジを後方に配し生形真一(NCIS)と名越由貴夫のツートップをギターに据えた精鋭部隊だ。そして力強く真っ直ぐに歌う椎名のヴォーカルがいい。

出典: ro69.jp

■「右翼的」という声が一部から浮上

joshi-spa.jp

<この地球上で いちばん 混じり気の無い気高い青>
~(中略)~ このフレーズは「純血主義の気高い日本代表」と読めなくもない。ネトウヨ熱狂、リベラル発狂といったところでしょうか。

出典: joshi-spa.jp

最初の動画 0:40「この地球上でいちばん 混じり気のない気高い青」という歌詞に言及。

「淡い死の匂い」などというフレーズに至っては、明らかにTPOをわきまえていない。

出典: joshi-spa.jp

後半戦ver. 0:35頃の歌詞に言及。

"右翼"と言われる政治家である安倍首相がしばしば使う「世界一」という言葉とこの曲の歌詞の組み合わせが引っ掛かる、という意見。

曲自体は格好いいと感じながらも、タイミングが悪いとする意見。

2014.3.9に行われたJリーグ 浦和レッズ対サガン鳥栖戦においてスタジアムゲートに"JAPANESE ONLY"という横断幕が掲示されたことと相まって排外主義の匂いを感じる、という意見。

椎名林檎のこれまでのエンターテイメントとしての懐古主義(歌詞にあえて古めかしい日本語を織り交ぜることや、石黒氏が「彼女らしいと」と指摘する軍歌に特化したイベントの開催や、愛車にヒトラーと名付けPVに登場させるような活動のことか)を踏まえたうえで、それに本気になったように見えることを残念がる意見。

▼こういった意見に対する反論

一部で「国威掲揚」的な歌詞だって言われてるけど、やっぱり個人的にはそれよりも勝負師の気持ちを歌ってるって言う気がする。「気高き青」とかも、確かに聞き様によっては国威掲揚っぽいけども、日本代表の「チーム」(国じゃなくて)としての気合いととらえれば。あと、「死の匂い」もやっぱりアスリートの短い選手寿命の比喩だと思うし。
最近変な方向に政治が傾いてそういう意識に過敏になるのはわかりますが、この曲はあくまで勝負師の気持ち、だとは思います、林檎さんの真意など僕は知り得ませんが。

出典: www.youtube.com

椎名林檎自体は好みではないが、批判されているほどの内容ではないと感じる、という意見。

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