【ウクライナなど】ハロウィンシーズンに読みたい!ヘタリアに登場した怪談の元ネタまとめ【キタユメ】
人気漫画「ヘタリア」の作中や作者が運営する創作ウェブサイト「キタユメ」に登場した怪談の元ネタをまとめました。ウクライナの幽霊列車やリヒテンシュタ廃城に現れる村娘の幽霊、オランダの頭のおかしい錬金術師など、元ネタとなった怪談の詳細や資料などを紹介していきます。
(※補足)
本当に申し訳ありません。このまとめにカナダ入れるの忘れてました。
カナダさんとキューバさんセットで別まとめ立ちあげました…。
https://renote.net/articles/56312
■ウクライナ
1991年9月25日、異常現象研究家Vasyl’ Petrovych LeschatyiがPoltava近辺で不審な列車を発見。彼はこの列車に飛び乗り、それっきり行方不明となった。
今でもPoltava地域らへんをこの列車は走っているらしい。
(19世紀半ばにメキシコのメキシコシティに突然現れ、ローマから列車で来たと主張するイタリア人104名の記録があるらしく、この異常現象研究家はこの二つの事件には関連がある、と主張していた)
■リヒテンシュタイン
スイス、チューリヒのユトリベルク(Uetliberg)に伝わる伝説が最もこれに近いと思われる。
小作農の娘が、Manegg公爵に身を捧げるも裏切られ、ユトリベルクの丘で首を吊った。
彼女の幽霊は今でもユトリベルクの丘を歩きまわるらしい。
http://www.zeemaps.com/view?group=428412
チューリヒではゴーストツーリズムの目玉になるほど有名なホラースポット。
出典: de.wikipedia.org
■ハンガリー
出典: ja.wikipedia.org
■オランダ
出典: en.wikipedia.org
Wikipediaには、「オランダの錬金術師」というカテゴリーが存在する。
[英語版]
http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Dutch_alchemists
[オランダ語版]
http://nl.wikipedia.org/wiki/Categorie:Nederlands_alchemist
英語版には
Johann Rudolf Glauber, Wilhelm Homberg, Johann Friedrich Schweitzer
オランダ語版には
Cornelis Drebbel, Theodor Kerckring, Johan Frederik Schweitzer
の名が載っている。
また、かつて南ネーデルラント領であったフランドル(現在ベルギー領)では、Jan Baptista van Helmontおよびその息子Franciscus Mercurius van Helmontが活躍していた。
しかし、いずれも当時で言う「科学者」である。
異端審問を受けたり周囲に理解されなかったりといった経緯はあるものの、オカルト的な背景やとりわけ「頭がおかしかった」逸話は見られない。ましてや彼らの住居が現在「出る」スポットになっていると言う情報も見当たらなかった。
実在した錬金術師の名から辿るのは困難であったため、城から探すことにした。
紹介文では「彼は城に人ならざるものを住まわせていたらしく 彼の城では怪しい足音がしたり 物が浮いたり移動したりしているらしい。」とあり、「現在もその城は存在し、今なお怪奇現象が起こっている」と思われる。
出典: www.enctype.de
【伝説】
この城でファウスト博士は死者を蘇らせる賢者の石やホムンクルスの創造を試みる。
しかしうまくいかず、悪魔ベルゼブブ他、地獄の者どもの力を借りることにし、血でもって契約書にサインする。悪魔はJoostという人間名を与えられ、博士の助手となった。7年後には博士の魂は悪魔のものとなる。
ファウストは悪魔をこき使いまくった。4年後には悪魔の方が耐えかねて契約破棄を申し出たが、ファウストは一笑してこれを退けた。
7年後の夜12時、家政婦は大きな犬が吼えるような音を聞いた。(この間、グロいことが起こっている。お察し下さい)翌朝になってようやく様子を見に行くと、部屋の中はひっくり返って壁と窓には血の飛び散った痕跡があった。その後誰も、ファウストとJoostの姿を見た者はいなかった。
【現在のWaardenburg城の噂】
“深夜になると、目に見えない幽霊が怪談を上り下りし、足音が聞こえて、いくつかの部屋ではささやき声が聞こえる。トイレなんてない場所でトイレの水を流す音がする。東側の部屋では物がひとりでに動き、冷たいすきま風が家のあちこちで感じられる。
窓についた二つの血痕はどうしても消えない。”
“夜中に誰かが階段を上り下りしている。物が消えて、別の場所に現れたりする。屋根裏を歩く足音がする。いろいろ不気味な音がする。東側の部屋にはポルターガイストが出る。”
このDokter Faust van Waardenburg伝説で確定ではないかと思われる。
なお、下の動画はこの伝説に基づいたアニメーション。Joost役のおっさんの服が、微妙にオランダさんのコスプレと似ている気がしたので紹介。
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