東京マグニチュード8.0（アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ

小野沢 未来（おのざわみらい）

声：花村怜美
本作の主人公で、名門私立女学校の六華女学院に通う中学一年生。反抗期真っ只中のため、共働きの両親が自分たちに構ってくれないことに不満を感じ、いじけて素直になれない。しかし、弟の悠貴のお願いを聞いて一緒にお台場を訪れたり、身の危険を顧みずに悠貴を助けに向かったりと優しい一面も持つ。人見知りが激しく、片時も携帯電話を手放さないことから、悠貴に「ケータイ星人」と揶揄われたりもしている。震災の中で人間的に大きく成長し、家族がいることや当たり前の幸せを大切に思う気持ちへと、それまでの不満を変化させている。悠貴の死後は自宅に無事に帰るまで、しばらくの間悠貴の幻を見ており周囲を心配させたがその死を受け入れ、自宅に帰ることでその幻と別れることができた。その後は抜け殻のように虚無の中で生活していたが、真理が自宅を訪れたことで生前の悠貴の自分へのメッセージを見ることができ、悠貴の言葉で前向きな気持ちを少し取り戻した。

小野沢 悠貴（おのざわゆうき）

声：小林由美子
未来の弟で、8歳の小学3年生。いつも明るく、聡明で優しい性格。気が利くためまだ小さいが家族や周囲の人間に気を遣い、遠慮がちなこともある。カエルが好きで、未来の描いたカエルの絵を気に入っている。ロボットにも興味があり、お台場のロボット展に行きたいと言って未来と一緒に訪れたところショッピングモールで被災する。物語中盤で体調を崩し、一時は回復をするも再び路上に倒れ、運ばれた病院で息をひきとる。その後弟の死を受け止められない未来にのみ見える幻として登場しており、真理の家族を探すために未来を説得したり自ら真実を語ったりと霊的な存在としてでも未来のそばにいた。未来が無事に家に帰り、母親と再会するのを見届けると未来からは見えなくなった。

日下部 真理（くさかべまり）

声：甲斐田裕子
バイク便のライダーで32歳のシングルマザー。一人娘がおり、まもなく5歳をむかようとしていた。夫とは死別しているため、現在は母親と娘と世田谷区三軒茶屋で3人暮らし。未来たちとは地震前にお台場までの道中やお台場ですれ違ったり、偶然同じ店で同じ商品を見たりしていたため顔見知りではあった。地震後に悠貴を探す未来と再会し、悠貴を見つけてからは帰る方向が同じということで3人で行動するようになる。当初は大人に対して刺々しい態度をとっていた未来にもおおらかに接し、災害時の対応や判断に優れていたため小野沢姉弟にとって大きな支えとなる。地震発生時に自宅付近で大規模な火事があったニュースを見てからは家族の安否を心配していたが、未来たちに心配はかけまいと気丈に振る舞い、見捨てることなく未来たちが2人でも帰れる場所まで送り届けた。憶測や周囲の悪い知らせに惑わされて、母親と娘を亡くしたと思っていたが2人とも生きており、無事に再会することができている。悠貴が死んでから、悠貴の幻覚を見ている未来に現実を伝えずそのまま別れることになったが1ヶ月後に、未来の忘れて行った悠貴のリュックを小野沢家に届けにくる。

家族

小野沢 誠司（おのざわせいじ）

声：中博史
未来と悠貴の父親。地震によって会社で負傷するが、命に別状はなく未来とは病院で再会した。仕事ばかりで子育てにはあまり積極的ではない様子だったため、未来には反発されていたが未来との再会には心から喜び、悠貴の死には涙を流した。地震からしばらく経っても、悠貴の死から立ち直れない未来を心配している様子が作中には描かれている。

小野沢 雅美（おのざわまさみ）

声：井上喜久子
未来と悠貴の母親。子供たちのことは気にかけているが、仕事が忙しいため中々相手をしてあげることができていない。家事を手伝わない夫との口喧嘩も多い。長女の未来には家事や悠貴の遊び相手としても、様々なことを言いつけたり頼んだりするため未来は不貞腐れている。しかし、震災後自宅で未来に再会した際には涙を流して、未来を抱きしめた。母親として悠貴の死を受け止めながら、家族の仲も少しずつ改善している。

日下部 ヒナ（くさかべヒナ）

真理の娘で、震災時の火事で亡くなったと真理は思っていた。実際は避難所近くの幼稚園に避難しており、未来の呼びかけに気づいた幼稚園教諭によって、真理と再会することができる。

日下部 和代（くさかべかずよ）

声：水落幸子
真理の義母。震災時は自宅で孫娘と一緒にいたが、火事により避難した。真理は火事で亡くなったと思っていたが、近くの病院で再会することになる。ヒナの着替えと息子であり、真理の夫の位牌を取りに自宅へ戻った際に怪我をして病院にいた。

日下部 隆太（くさかべりゅうた）