極黒のブリュンヒルデの登場人物・キャラクターまとめ

『極黒のブリュンヒルデ』とは、『週刊ヤングジャンプ』にて2012年から2016年まで連載されたSF漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。物語は、過酷な宿命を背負った美少女たちが、過激な超能力戦闘を繰り広げるダークファンタジーである。
作中には、死んだ幼馴染の面影を持つヒロイン・黒羽寧子をはじめ、カズミ=シュリーレンツァウアーや若林初菜といったさまざまな「魔法使い」の少女たちが登場。彼女らを救うために奔走する主人公の村上良太を中心に、研究所の刺客や魔女狩り組織との死闘が描かれる。

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『極黒のブリュンヒルデ』の概要

『極黒のブリュンヒルデ』(ごくこくのブリュンヒルデ)とは、集英社の『週刊ヤングジャンプ』にて2012年9号から2016年18号まで連載された岡本倫による漫画作品、およびそれを原作としたアニメ作品である。2014年にはテレビアニメ化され、同年4月から7月にかけてTOKYO MXほかにて放送された。

本作は、著者の過去作『エルフェンリート』の系統を継承したサイエンス・ファンタジーであり、過激で陰惨な描写を交えたダーク・ファンタジー要素の強いSF漫画として描かれている。タイトルの「ブリュンヒルデ」は北欧神話のワルキューレに由来し、過酷な宿命を背負った美少女たちが過激な超能力戦闘を繰り広げるのが特徴である。

物語は、驚異的な記憶力を持つ高校生・村上良太(むらかみ りょうた)が、死んだはずの幼馴染に酷似した転校生・黒羽寧子(くろは ねこ)と出会うことから始まる。彼女は人体実験を行う研究所から逃亡してきた、過酷な宿命を背負う超能力者「魔法使い」であった。良太は寧子や、同じく逃れてきた橘佳奈(たちばな かな)、カズミ=シュリーレンツァウアー、鷹鳥小鳥(たかとり ことり)、若林初菜(わばやし はつな)といった少女たちを救うため、人目を避けながらの共同生活を開始する。少女たちの能力と知恵を駆使し、襲い来る研究所の刺客やレジスタンス組織との死闘を繰り広げながら、良太たちは研究所の陰謀や世界を揺るがす重大な謎へと迫っていく。

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主要人物

村上 良太(むらかみ りょうた)

CV:逢坂良太(幼少期:佐藤利奈)

本作の主人公。NASAの研究員を目指す高校2年生。唯一の天文部員であり、毎日天文台の望遠鏡で星を観察している。学校では女嫌いとして有名だが、10年前に転落事故で死に別れたクロネコとの過去から接するのが苦手なだけであり、巨乳好きな一面も見せる。2年生でありながら大学模試で全国3位になるほど学業の成績は良く、一度見たものを全て脳が記憶する能力がある。これは転落事故の際、クロネコと共にヴィンガルフ(魔女の宮殿)の研究員に作り変えられて得た能力。なぜクロネコは捕らえられ良太は解放されたかは不明だが、アフロディーテ(奈波)は「(理由を)聞いたら死にたくなる」と発言している。2歳の頃に父親と弟は事故で他界しているため、厳格な母親と2人で暮らしており、家庭教師のアルバイトをしながら家事全般を担当している。世の男子誰もがうらやむような才能と度胸を携えている。
崖崩れで死ぬところを寧子に助けられたことで強い恩義を感じており、彼女たちのために食事や住居を提供し、鎮死剤の精製のために奔走。研究所の刺客に襲われた際は命がけで助けることを決意している。
頭の回転が速く、刺客への対処や敵の施設に乗り込む際の作戦は良太が立案している。一方で女心には鈍感であり、佳奈やカズミからはたびたび指摘されている。
10年前に転落事故で死に別れたクロネコへの想いをずっと引きずっており、記憶を失った寧子にも恋心を抱いていたが、誤解により寧子に嫌われ、カズミから自分への想いを告白されたことで、カズミと付き合うことを決意して交際を始めた。

黒羽 寧子(くろは ねこ)

CV:種田梨沙

本作のメインヒロイン。良太のクラスに転校してきた美少女。一見スレンダーに見えるが実はグラマラスな体型であり、身長163cm、スリーサイズはB89/W57/H87でDカップ。容姿がクロネコと酷似しており、当初良太は気づいていなかったが胸の辺りに同じようなホクロもある。身体を改造された「魔法使い」であり、ヴィンガルフ(魔女の宮殿)の実験台として10年間研究所にいたが移送中に脱走。捕まると殺されるという状況に追い込まれている。脱走直後は佳奈と共に廃村の空き家に住んでいたが、火の不始末で家を燃やしてしまったため、天文部に移り住んだ。

普段は冷静を装っているが、焦りを感じ始めるとやや感情的になる一面が見受けられる。
周囲の物体を一瞬で破壊する「破撃」の魔法を使う。自らの周辺のものに力を伝え、岩など大きな物体も一瞬で破壊できるが、細かい調節はできず小さなものには向かない。基本的に生き物には通じないが、腕相撲など人間に直接触れた場合には自らの腕力を一時的に強化することができ、近くにある物体を操作して飛ばすことも可能。ガラス越しでも見えているものには効果がある。
感情的になると、うまく制御できないこともある。

魔法を使うと記憶を失っていくため、虫食いのように過去の記憶の多くが抜け落ちており、良太とのことも覚えていない。しかし、良太が他の女の子といちゃついていると感情をコントロールできない。本人に自覚はないものの良太に好意を抱いているため、カズミや初菜が良太にアプローチした際は嫉妬で無意識に周囲の物を魔法で破壊している。
長期間一般社会と隔絶した生活を送っていたこともあり一般常識に疎く、簡単な漢字も読めず九九も知らないが、頭が悪いわけではなくむしろ頭脳明晰で、後に高校の授業にもついていけるようになった上、期末試験では良太を抜いて学年1位となった。

カズミによると、元Sクラスの「ヴァルキュリア」と呼ばれる魔法使いであり、最強の破壊魔法を持っていたが、記憶と共に力も失ってしまい、他のBクラスと同様に処分されそうになった。
良太が窮地に陥った時に現れた奈波の記憶によると、ハーネストの一番上にある非常ボタンを押すことで封印を解除できるが、99.9%の確率で失敗して溶けて死んでしまう。その後非常ボタンは良太によって(アニメ版では彼女自身の手によって)押され、封印解除に成功しクロネコとしての記憶や能力を取り戻した。現在のヴァルキュリア(真子)とは姉妹であり、対をなす裏として作られた、いわば対ヴァルキュリアの切り札である。
破撃の魔法以外にも瞬間移動魔法やマイクロブラックホールを生み出す魔法等を使うことができ、真子との最終決戦では2度に渡ってマイクロブラックホールを生み出し勝利するも、代償として良太や魔法使いに関することを含む一切の記憶を失ってしまった。また、良太とカズミが付き合っていると誤解したことで良太のことを嫌っていた。しかし心の奥底では良太に対する思いまで消えたわけではないようであり、記憶を失う前の自分のノートに書かれていた良太への思いを見たことで、良太への嫌悪感は解消した。

橘 佳奈(たちばな かな)

CV:洲崎綾

寧子と研究所を脱走して一緒に暮らす、予知の魔法が使える魔法使い。14歳。身長150cm、スリーサイズはB80/W51/H72でBカップ。口が悪いが根は心優しい性格。髪型は縦ロールでゴスロリ服を着ている。実験で全身不随になり呼吸するのも困難だが、左手の指が少し動くためにキーボード付きの機械を使って会話をする。食べ物を噛むことはできないが飲むことはできるため、食事はミキサーにかけたものを食べている。将棋が得意。

未来の映像を受信し、その予知は100%当たる。予知は人の死に関わるものだけであり、範囲は数秒後から2日後程度までで、遠く離れた場所の予知はできない。初期は誰かが死ぬ予知をぼんやりとしか見えることができなかったが、物語が進むにつれ、より具体的に場所や時間を予知できるようになる。また、予知は行動により未来を変えることが可能で、未来が変わると別の未来が見える。

研究所にいた頃から寧子に身の回りの世話をされており、自身がCクラス判定を受け殺処分されそうになった際に寧子から命懸けで助けられたことから、寧子に並外れた恩義を感じている。カズミによると「動こうと思えば実は動けるが、その代償として寧子が死んでしまう」と言われており、ハーネストの一番上にある非常ボタンを押すことで動けるようになるが、代償として予知が使えなくなってしまうため、寧子を守るため不自由に耐えていた。
小鳥を救うために九邸へ侵入した寧子達全員の死亡を予知したため、非常ボタンを押して動けるようになり、寧子と良太の窮地を救った。その後、良太の計らいで二学期から結花と同じ中学校に編入し、クラスメートとなった。
結花が孵卵したドラシルに食われかけた際には、失われた予知能力が一度発現しただけでハングアップしてしまうものの、以前より詳細に未来を見られる形で戻り、結花を救うことができた。その後は魔法使いが孵卵することに絶望するが、結花の励ましにより生きる気力を取り戻した。

カズミ=シュリーレンツァウアー(Kazumi Schlierenzauer)

CV:M・A・O

寧子たちと一緒に研究所を脱走し、別行動していた魔法使い。ショートカットで身長159cm、スリーサイズはB76/W57/H81でAカップ。識別番号は2670番。ドイツ語に堪能なハーフであるが、関西弁で話し、激しいツッコミを入れる。沙織戦の後、住んでいた場所でダム工事の開発が始まったため天文部に移り住んだ。「オーストリアの国立アカデミーからの転校生」という設定で良太の学校へ転入し、クラスメートとなる。よく良太を下ネタでからかうが、実際は処女であり、学校では良太以外の男子生徒とは会話しない。気丈に振る舞っているが、人一倍繊細な少女である。

素因数分解を瞬時に計算することが可能で、様々な機械のロックを外して情報を改ざんし、あらゆるパソコンを遠隔操作する「操網」の魔法を使用する。ただし、インターネットへアクセスするには専用の機械「インターフェイス」が必要であり、自身のハーネストの両脇にある端子とケーブルでつながなければならない。本人いわく、自分の能力を殺戮や犯罪に使いたくないために全てのテストをいい加減に受けた結果Bクラス判定されたとのことであり、実力はBクラスを大きく上回る。九に連れ去られた小鳥の居場所を割り出すため、AAAクラスの魔女フレイヤと操網魔法で対決した際は、フレイヤを上回る実力を発揮した。小鳥を救うため九邸へ侵入するも、真子に見つかり首を切断され死亡するが、初菜の魔法によって再生され生き返った。

良太のことが大好きで、寧子の恋敵でもある。「良太の子供を産む」という夢を持っており、瑞花によって死の予知がされた後はその想いがますます強くなり、良太に強引に迫って暴走してしまうこともある。鎮死剤の量産に成功して薬切れで死ぬ恐れが無くなった後は、寧子・初菜とともに喫茶店「マーメイド」のメイドとしてアルバイトをしている。

鷹鳥 小鳥(たかとり ことり)

CV:田所あずさ

カズミと同日に転校してきた高校1年生の少女。研究所の輸送事故に乗じて脱走したため、当初は寧子たちと面識がなかった。作戦行動後に薬が切れ、山荘でひっそりと死を迎えようとしていたが、良太や寧子の懸命な説得に応じて生きることを選び、天文台へ身を寄せる。ロングヘアが特徴で、Hカップの非常にグラマラスな体型を持つ。おっとりとした天然ボケな性格で誰に対しても丁寧語で接する。料理や水泳を得意とするほか、恋愛への強い憧れから恋愛漫画の執筆を趣味としている。普段は温厚だが食いしん坊であり、食べ物が絡むと目の色を変えるほど強い執着を示す。本人は自覚していないが、研究所からは「1107番」の識別番号で追跡されている。

能力は、対象と自身の位置を入れ替える「転位」の魔法である。人間だけでなく動物とも位置を交換でき、手を繋いでいれば同行者ごと移動させることも可能。発動時にそれまでの運動エネルギーをリセットできる利点があるが、一度使用すると確実にハングアップを伴う欠点を持つ。

その正体は、九の亡き妹である「怜那」の肉体を宿主とした、地球外生命体グラーネそのものである。天文台が襲撃された際に拉致され、自身が怜那の蘇生計画の核心であることを知る。その後、仲間であるカズミと初菜が殺害された報に激昂したことでグラーネとしての力が覚醒。圧倒的な戦闘力を得るが、同時に孵卵のプロセスが始まってしまい、世界を滅ぼす存在「女神イズン」への変貌を余儀なくされる。覚醒による人類の滅亡を食い止めるため、良太に自らのハーネストのイジェクト(強制排出)を志願し、感謝と共に命を散らせた。肉体に憐那の意識が残っていることを自覚しており、死の直前に兄へその本心を打ち明けている。

アニメ版では、自らイジェクトを実行する描写に変更されており、後から駆けつけた良太に兄への遺言を託して息を引き取った。後に良太の手によって千恵の墓の隣へ埋葬されている。なお、ドレスデンの遺跡には彼女と全く同じ容姿・名前を持つ、グラーネ専用の孵卵器としての魔法使いが複数存在している。

斗光 奈波(とこう ななみ)

CV:沼倉愛美

1107番(小鳥)を捜索するために、九によって送り込まれた魔法使い。ツインテールが特徴で、身長160cm、スリーサイズはB85/W56/H83のCカップ。無類の甘党でもある。識別番号は5210番。能力の危険性から、研究所では他の魔法使いから隔離され、その存在すら隠蔽されていた。そのため強い孤独感を抱えており、任務の報酬として「友人」を作ることを要求していた。

能力は、対象の目を見ることで記憶を閲覧・消去できる「視憶」と、新たな記憶を植え付ける「操憶」の2つの魔法である。視憶のみであればAA+クラスだが、研究所に隠匿していた操憶を加味するとAAAクラス相当の実力を持つ。ただし、サングラスを着用している相手には効果を発揮せず、記憶削除の魔法に関しては良太に対してのみ機能しないという弱点がある。

1日限りの自由を得るために、監視役である黒服の記憶を操作して単独行動を開始。天文部に身を寄せる寧子たちの潜伏先を突き止めるが、寧子の純粋な優しさに触れたことで心境が変化し、良太たちの仲間となることを選ぶ。しかし、その直後に記憶を取り戻した黒服によってハーネストをイジェクト(強制排出)され、命を落とした。死の間際、天文部の仲間たちの苦しみを和らげるために彼女らから自身に関する記憶を消去し、代わりに良太の脳内へ自身の人格と研究所の機密情報を書き残した。さらに、良太が真子に殺害されかけるという絶対絶命の局面を見越して自身の意識が表層に現れるよう仕込んでおり、寧子のハーネストにある封印解除の非常ボタンの存在を伝える役割を果たした。

若林 初菜(わかばやし はつな)

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