極黒のブリュンヒルデの登場人物・キャラクターまとめ

『極黒のブリュンヒルデ』とは、『週刊ヤングジャンプ』にて2012年から2016年まで連載されたSF漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。物語は、過酷な宿命を背負った美少女たちが、過激な超能力戦闘を繰り広げるダークファンタジーである。
作中には、死んだ幼馴染の面影を持つヒロイン・黒羽寧子をはじめ、カズミ=シュリーレンツァウアーや若林初菜といったさまざまな「魔法使い」の少女たちが登場。彼女らを救うために奔走する主人公の村上良太を中心に、研究所の刺客や魔女狩り組織との死闘が描かれる。

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CV:内山夕実

寧子たちとともに研究所から逃亡し、単独で潜伏生活を送っていたBクラスの魔法使い。ショートヘアの左側に一房のお下げ髪があるのが特徴。身長160cm、スリーサイズはB85/W55/H81のCカップ。脱走の際に逃げ遅れたことが怪我の功名となり、大量の鎮死剤を確保していたため一人で生き延びていた。しかし、真子からの襲撃を受けたことで周囲に魔法を目撃され、さらに鎮死剤も強奪されたため、天文台にいる寧子たちのもとへ身を寄せる。合流当初は良太が信頼に足る人物か見定めていたが、自身を犠牲にしてでも仲間を救おうとする彼の姿勢に心を打たれ、その場で告白とキスを交わして好意を抱くようになった。

能力は、頭部を損壊されても死亡しない驚異的な「再生」の魔法である。ハーネストさえ無事であれば全身が粉砕されても元の姿に戻れるが、イジェクトされたり薬切れになったりした場合は死亡する。また、脱走後は他人の負傷を治癒するAクラス相当の能力も開花させており、心肺停止直後の人間を蘇生させることも可能。ただし、その代償として自身の肉体が溶解するほか、過度に使用するとハングアップを引き起こす。肉体が溶けても死には至らず、ハングアップの解除とともに再生する特性を持つ。

カズミとともに九の邸宅へ潜入した際、真子に遭遇して肉体の大部分を粉砕されるが、自己再生を果たした後に同じく殺害されていたカズミを蘇生させた。事件後は二学期から良太たちの高校へ編入する。その後、佳奈の予知によって自身が孵卵することを知らされ、クラスメートの高屋から告白されて感情が昂ぶったことで孵卵のプロセスが急加速し、彼を捕食してしまう。その直後に現れたマキナによって全身をバラバラにされるが、ドラシルとハーネストが破壊を免れたため肉体を再生し、同時に高屋も生き返らせた。高屋に対しては一般人である彼を巻き込むまいと距離を置いていたが、自ら食われようとするほどの強い覚悟を示されたことで心を開き、交際を開始する。しかし良太への恋心も消えてはおらず、寧子と良太がラブホテルから出てくる場面を目撃した際には激しく問い詰めている。

アニメ版では初期からAクラスの魔法使いとして登場し、真子の監視役を務めていた。同僚の監視役たちが真子に全滅させられる中で一人だけ再生能力によって生き残り、遺体から鎮死剤を集めて逃亡。真子の呟きから良太たちの潜伏先の足がかりを得て天文台へ合流する。決戦時に真子に殺害された良太を蘇生させたことでハングアップするが、後に無事復活して佳奈の非常ボタンを解除。すべての戦いが終結した後は、良太たちとともに夜空の星を眺める日常へ戻っていった。

高屋 雅史(たかや)

良太の中学時代からの同級生で、初菜のクラスメートである男子生徒。作中では不良として知られており、春に起こした暴力事件によって二学期まで停学処分を受けていた。しかし元々は優等生であり、停学期間中には海外留学を経験している。喧嘩が非常に強く、大人の男性を一撃で気絶させるほどの高い戦闘力を持つ。偶然立ち寄ったメイド喫茶でアルバイトをしていた初菜に一目惚れし、それ以降は店へ足しげく通うようになる。

良太から初菜が魔法使いであること、そして翌日には孵卵(ふらん)を迎えるという過酷な運命を聞かされる。当初は良太に初菜の傍にいてほしいと懇願するが、良太から自身にできる行動を起こすよう促されたことで、初菜への告白を決意。しかし、告白の直後に初菜の孵卵が始まってしまい、彼女の意識を取り戻すために自ら進んで捕食され命を落とした。その後、ハングアップから回復した初菜の再生魔法によって蘇生を果たし、改めて想いを伝えて交際を開始する。

初菜に対しては非常に一途であり、他の女子からの告白をすべて断るほどの純情さを持つ。一方で、男女の交際に関する認識が常識から大きく逸脱しており、交際直後には強引に肉体関係を結ぼうとして温泉から帰ってきた寧子に阻止された。自身の欲望に忠実な面があり、寧子と良太がラブホテルから出てくる場面を目撃した際には、便乗して初菜をラブホテルへ連れ込もうとするなど、数々の奔放な言動で度々彼女をドン引きさせている。その反面、初菜から手厳しい一言を浴びせられるとショックで黙り込んでしまうといった、傷つきやすくデリケートな一面も併せ持つ。

その後は良太から魔法使いたちが置かれた詳細な事情を説明され、彼女たちが平穏な日常を過ごせるよう協力者として奔走することとなる。

高千穂

3代目神祇官

CV:黒田崇矢

高千穂のリーダーを務める男性。地球外生命体を最初に発見し、ヴィンガルフを創設した人物の孫にあたる。村上良太と村上勇太の実父である。

村上 勇太(むらかみ ゆうた)

CV:島﨑信長

コードネーム「マキナ」。高千穂が100年の歳月を費やして創り出したソーサリアンの素体であり、地球人と地球外生命体のキメラである。良太の実弟にあたる。

単なる「暇つぶし」として良太たちの前に突如姿を現し、孵卵した初菜の肉体を粉砕したほか、興味を抱いた寧子に対して強引にキスを交わすなどの暴挙に出る。しかし、未完成の個体であったことから、外界に長期間滞在したことで肉体の崩壊が始まってしまい、高千穂への帰還を余儀なくされる。帰還後は肉体を再生させるためにカプセル内へ収容され、高千穂の最高権力者である丸眼鏡の男から言葉をかけられる中、寧子を確実に手に入れることを心に誓う。

その後、寧子を誘拐して研究所を案内していた際、施設内で再生中だった「神」が意識を取り戻して暴走を開始。それを処分しようと試みるものの、巨大化した神の前に圧倒され、捕食されて死亡した。

ヴィンガルフ(魔女の宮殿)の研究員

九 千怜(いちじく ちさと)

CV:東地宏樹

研究所の所長を務める、淡い色の髪をした男性。魔女の管理とソーサリアンの組成を任務としているが、寧子らの逃走によって計画に遅れが生じている。高千穂からは極めて優秀な研究者として、計画に不可欠な存在であると評価されている。東京大学出身で、柱谷小五郎とは同じゼミの所属であった。史上最高の成績で大学院へ進学した後に研究所へ入所している。

脱走した真子を回収するという名目で研究所を出るが、真の目的は真子と1107番(小鳥)を独占し、他界した妹を蘇生させることであった。妹である怜那を「女神イズン」として復活させるべく、グラーネを宿す小鳥を拉致。当初は小鳥の中に怜那の意識が存在していない「失敗作」と誤認していたため、内部のグラーネを別の素体へ移し替えて復活の機会を窺っていた。しかし、小鳥のドラシルが孵卵し、怜那の意識が介在しないままグラーネが覚醒したことで計画は失敗に終わる。小鳥が死に際に遺した言葉によって彼女の意識が怜那のものであったと確信するが、直後にヘクセンヤクトからの銃撃を受ける。最期は怜那の意思に従って真子を庇い致命傷を負った。これまで人間の感情を蔑んでいた自身もまた妹への情によって突き動かされていたことを自嘲し、同時に計画の瓦解を嘆きながら息を引き取った。

土屋 邑貴(つちや ゆき)

CV:井澤詩織

東京理科大学を次席で卒業した22歳の女性研究員。人付き合いが少なく、外部との繋がりを断たれても不自然ではないという理由から研究所へ配属された。研修初日でありながら「龕(がん)」の内部で再生されつつある地球外生命体を紹介される。配属後は当面の任務として瑞花の世話を任されていたが、瑞花の死亡後は研究所に所属する魔女たちの指揮を執る立場となる。

宅間(たくま)

人事部に所属する男性職員。新入りの土屋を研究所まで案内する役目を担っていたが、その最中に脱走した魔女からの襲撃に遭遇。土屋を魔女の魔法から身を挺して庇い、死亡した。

小野寺(おのでら)

CV:庄司宇芽香

九の死亡後に所長代理の座に就いた女性。挨拶を怠った研究員に対して凄まじい形相で詰め寄るなど、異常なまでに規律を重んじる性格であり、周囲の研究員からは恐れられている。首筋に真子と同タイプのハーネストが確認できることからヴァルキュリアである可能性が示唆されているが、詳細な素性は不明。フリストが脱走を企てた際には独力でそれを一蹴するなど、人間を遥かに超越した戦闘能力を保持している。

ヴィンガルフ(魔女の宮殿)の魔女

沙織(さおり)

CV:矢作紗友里

殺戮型に特化したAAクラスの魔法使い。識別番号は6001番。本来は1つであるはずのAクラス相当の魔法を2種類使いこなす「ハイブリッド」と呼ばれる希少な個体。ドレスデン製薬の高山工場にて寧子を迎撃し、一度は彼女を葬り去ることに成功する。しかし、直後に良太から致命傷を負わされ、起死回生を図り能力を発動。時間の巻き戻し中に良太と交渉を試みるが、その最中に研究所からの遠隔操作によってハーネストをイジェクトされ、命を落とした。

保持する能力の1つは、自身から6メートル以内の空間にあるあらゆる物質を切り刻む「斬撃」の魔法。もう1つは、周囲の時間を正確に1分間(実質50数秒の固定値)だけ過去へと巻き戻す「転時」の魔法である。時間を巻き戻された際、沙織以外の人間は巻き戻る前の記憶をすべて喪失する。ただし、この時間逆行は膨大な魔力を消費するため、発動後は確定でハングアップを引き起こし、一定時間身動きが取れなくなる大きなリスクを伴う。

キカコ

CV:濱頭優

逃亡中の魔法使いたちがその存在を恐れていた、AA+クラスの極めて戦闘力の高い魔法使い。識別番号は5010番。目の周りに鱗が広がり、瞳孔がワニのように縦長に裂け、鋭利な牙を持つといった人間離れした容姿が特徴。言語による意思疎通は最小限に限られている。シノら脱走した魔女たちのハーネスト回収任務に就いた際、立ち塞がった寧子たちと激しい交戦を展開。戦闘中に良太によって身動きを封じられるが、最終的に見逃される。しかし、手ぶらで研究所へ帰還した直後、任務失敗のペナルティとして遠隔イジェクトを執行され処分された。

複数の魔法を持つハイブリッドではないものの、口から高出力のエネルギー波を放ち広範囲を灰燼に帰す「砲撃」の魔法を操る。その射程と威力は凄まじいが、エネルギーを充填して射出するまでに数秒のタイムラグが生じるため、攻撃の瞬間は無防備になる弱点がある。また、魔女のハーネストを素手で強引に引きちぎるほどの肉体強度を誇るほか、右腕の袖口から錨状の鏃が付いたワイヤーロープを射出して接近する標的を捕縛する戦術も得意とする。

瑞花(みずか)

「スカジ」のコードネームを与えられた、現存する最高峰の予知能力を持つAAAクラスの魔法使い。外見は中学生ほどの少女。研究所より1107番の現潜伏先を特定するよう命令を受ける。

低ランクの予知能力者とは一線を画し、自身が指定した特定のシチュエーションにおいて発生する未来を100%の精度で的中させることができる。予知を行う際は、自身の精神体(アストラル体)を任意の時間と空間へ跳躍させ、未来の光景を直接視察する。その際、未来の時間軸にいる人間に干渉して会話を交わすことで、ある程度未来の展開を変動させることが可能だが、自身に関する未来を予知することはできない。

極めて強力な能力だが、予知を発動する代償として自身の細胞内のテロメアが急激に破壊され、細胞分裂の能力を失っていく。すでにその肉体は蝕まれており、両足と右腕を失い、聴力も著しく低下、右目は常に包帯で覆われている。残された寿命は「あと1回の予知で心臓が完全に停止する」という限界状態にあった。最後の予知を敢行した際、未来のカズミと精神世界で交渉を行うことで未来を確定させ、その居場所を研究所へと送信。その直後、代償により全身の肉体が溶解し死亡した。原作漫画のみのキャラクターであり、アニメ版には登場しない。

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