『極黒のブリュンヒルデ』とは、『週刊ヤングジャンプ』にて2012年から2016年まで連載されたSF漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。物語は、過酷な宿命を背負った美少女たちが、過激な超能力戦闘を繰り広げるダークファンタジーである。
作中には、死んだ幼馴染の面影を持つヒロイン・黒羽寧子をはじめ、カズミ=シュリーレンツァウアーや若林初菜といったさまざまな「魔法使い」の少女たちが登場。彼女らを救うために奔走する主人公の村上良太を中心に、研究所の刺客や魔女狩り組織との死闘が描かれる。
藤崎 真子(ふじさき まこ)
CV:能登麻美子
「ヴァルキュリア」のコードネームで呼ばれる、世界に数人しか存在しない最強のSクラス魔法使い。髪の色を除けば黒羽寧子と瓜二つの容姿をしており、身長163cm、スリーサイズはB89/W57/H87のDカップ。人間や他の魔法使いの生命を全く省みない冷酷非道な性格であり、研究所の職員からも怪物として恐れられていたが、1107番の強制確保を目指す九の独断によって前線へと解放された。
人体を瞬時に内部から破壊する強力な念力をはじめ、魔法使いの位置を正確に捉える探知魔法、空間を転移する瞬間移動、一瞬で山の一部を消し去る対物質(アンチマター)生成魔法など、多彩な術式を網羅する究極の多重ハイブリッド。カプセルに封印されている期間にも進化を続け、新たに9個目と10個目の魔法を発現させていた。自身の監視役として同行していた、制圧や防御に長けたAおよびAAクラスの魔女7人を惨殺して彼女らの鎮死剤を強奪し、そのまま天文台を強襲。一度は寧子の涙ながらの説得に応じて一時撤退するが、九と合流した後に再度襲撃を敢行。魔女狩り勢力の介入に遭いながらも小鳥の拉致に成功し、九の別荘へ逃亡する。
極めて残忍な気質だが、自身と血の繋がった姉妹である寧子を手に掛けることに対してだけは微かな躊躇いを見せる。また、過去に生命の危機から自身を救い出してくれた九に対して盲目的な恋心を抱いており、彼に捨て駒として利用されていることを自覚しながらも、その歪んだ関係に喜びを感じ、死すら厭わず彼の命令に従い続けていた。そのため、九が予期せぬ死を遂げたことで世界のすべてに絶望し、人類を根絶やしにすることを決意する。
身動きが可能となった佳奈の死角からの奇襲を受け、首を深く切り裂かれて沈黙したかに思われたが、その瞬間に11個目の能力として覚醒した「再生魔法」により瞬時に復活。圧倒的な絶望感で良太たちを追い詰める。その後、かつての記憶と本来の出力を完全に取り戻した寧子との最終決戦に突入。激闘の末、寧子が生成したマイクロブラックホールに巻き込まれ、ハーネストとドラシルを除く肉体の大部分を消滅させられる。ドラシル単体の状態になってもなお再生を求めてハーネストへ這い寄ろうとしたが、最後は良太の手によってドラシルを直接圧殺され、その生涯に幕を閉じた。
アニメ版では、九の死亡直後に激昂して反物質を生成し周囲を巻き添えに自爆しようとするが、その瞬間に覚醒した寧子のマイクロブラックホールによって瞬時に消滅させられた。また、アニメ版においては10個目以降の追加能力の発現描写はカットされている。高千穂の組織内では、世界を滅ぼす「死の女神(ニヴルヘル)」への扉と定義されており、完全なソーサリアンを鋳造するために不可欠な中核素材とみなされていた。
フレイヤ
世界最高峰の「操網」能力を誇る、AAAクラスの魔法使い。本名は劇中で明かされていない。眼鏡を着用し、長い髪を後ろで一つに結んだ容姿をしている。
その卓越したハッキング能力から研究所内でも破格の特別待遇を受けており、自室に大量の漫画やゲームを持ち込んで自堕落な生活を送っていた。脱走した九の足取りを追跡するために研究所側から実戦投入されるが、実際にはその破格の待遇や条件を提示した九に以前から懐柔されており、裏で彼に電脳空間から全面的な加担を行っていた真の協力者であった。
理依(りえ)
九の失脚後、新所長代理となった小野寺によって組織された3人組の即席部隊のリーダー格。ショートカットの髪型をした真面目できちんとした性格をしており、部隊のメンバーからは信頼され、佳奈からは「委員長」のあだ名で呼ばれていた。使用する具体的な魔法の詳細は劇中では明かされていない。
小野寺の直命を受け、同僚の美咲やるるみを率いて病院内に拘束されていた黒服(監視役)の暗殺作戦を実行に移すが、作戦の最中にるるみのドラシルが突如として孵卵(ふらん)を始めたことで状況が一変、計画は完全に破綻する。暴走するドラシルが佳奈に襲いかかった際、自分を犠牲にして佳奈を守るため、身を挺してドラシルに喰われ死亡した。
美咲(みさき)
小野寺によって編成された3人組の魔法使いの1人。眼鏡をかけたロングヘアの少女で、自分で前髪を切り揃えようとして失敗したことをひどく気に病んでいる。
自身の肉体を完全に不可視化する「透明化」の魔法を操る。ただし、この隠蔽魔法は着用している衣服や所持品には効果が及ばないため、能力を完全に発揮して隠密行動を行う際は、私服をすべて脱ぎ捨てて全裸になる必要がある。
透明化して目標である黒服の病室に潜入を試みるが、すでにターゲットが外部の記者たちによって連れ出された後だったため、やむなく退却。その帰路の途中で、孵卵したドラシルが結花を捕食しようとしている凄惨な現場に遭遇し、咄嗟の判断で彼女を救出する。その後、現場に駆けつけたヘクセンヤクトのメンバーから尋問を受けそうになるが、情報の漏洩を恐れた研究所側からの遠隔操作によってハーネストをイジェクトされ、口封じのために死亡した。
るるみ
小野寺によって編成された3人組の魔法使いの1人。集められた魔法使いの中でも、一段と幼い子供のような外見をしている。
自身が所持しているぬいぐるみを標的に向けて固定(ロックオン)することで、そのぬいぐるみに加えた動きや破壊を対象の肉体にそのまま完全に連動させる「人形割礼(トレース)」のような魔法を使用する。
病院内に潜入し、ターゲットである黒服を暗殺する実動部隊として行動していたが、作戦の最中に突如として体内のドラシルが孵卵を開始。肉体を内側から突き破って巨大化したドラシルに本体がそのまま喰い殺され、死亡した。その後、制御を失って暴走したドラシルは周囲の見張りの刑事や理依を次々と捕食し、さらに佳奈と結花をも標的に定め迫るが、事態を察知して良太が現場に連れてきたイニシャライザーの機能によって、ドラシルごと跡形もなく消滅させられた。
フリスト
ヴァルキュリアの系譜に連なるSクラスの魔法使いの一人。所長代理の小野寺の言によれば、あの藤崎真子をも遥かに凌駕する「最高傑作のヴァルキュリア」と評される実力を持つ。本名は絵里(えり)。
研究所の最深部に強固に拘束されていたが、突如として空間を跳び越える「瞬間移動」の能力を発現させて脱走を敢行。さらにその場で対物質(アンチマター)を生成して施設を消し去ろうとしたが、即座に対応に出た小野寺の手によって阻まれ、鎮圧された。
その後は、魔法の発動を完全に封殺する新型のイニシャライザーによって能力を抑え込まれ、厳重な監視下に置かれていた。しかし、そのイニシャライザーの担当者がフリストへの情情から自死を選んだことで、拘束が解除され再び研究所の破壊を目論む。しかし、破壊行動に移る前に室内に配置されていた大量の未覚醒ドラシルが放つジャミングに干渉され、魔法の発動に失敗。そのまま再拘束された。
その他の魔法使い
かなで
CV:髙野麻美
寧子たちとともに研究所を脱走した魔法使いの一人。逃亡後は一般人の「真希」と行動を共にしていたが、最終的に研究所の追手に発見されて再拘束される。その後、見せしめとしてハーネストをイジェクトされ処分された。
千絵(ちえ)
CV:佐倉綾音
小鳥と行動を共にしていた、ショートヘアが特徴の魔法使い。カズミとも面識があり、パソコンやネットワークをハッキングする「操網」の魔法を操る。16歳の誕生日を控える小鳥へのプレゼントとして、彼女が一般社会で暮らせるよう高校への入学手続きを裏で完了させる。その後、限られた残りの鎮死剤をすべて小鳥に譲るため、自ら命を絶った。誕生日は小鳥のちょうど1週間後である。
シノ
CV:タカオユキ
寧子たちとともに研究所から逃亡した魔法使い。脱走後は数人の仲間と行動を共にし、正体を隠して県立高校に通っていた。髪を後ろで一つに結んだ髪型をしている。研究所から刺客として放たれたキカコの襲撃を受け、カズミへ無線を通じて必死の救援要請を送る。連絡を受けた良太と寧子が救出に急行したものの間に合わず、キカコに追い詰められた末に、至近距離から放たれた強力な砲撃によって肉体の右半身を吹き飛ばされ即死。遺体からハーネストを強奪された。
アニメ版では、人間以外の動物たちと意思疎通を図ることができる独自の魔法を使用する描写が追加されている。
ソーサリアン
A008
作中において「出来損ない」という蔑称で度々言及される、古代遺跡から発掘・再生された地球外生命体(宇宙人)。当初は不完全な肉体であり、ただ生命を維持しているだけの状態であったが、マキナの手によって黒羽寧子と対面させられたことを契機に能力が覚醒。背に羽を備えた人型の形態へと急激な進化を遂げる。
覚醒直後、マキナから執拗な暴行を受けるもののそれを圧倒し、逆にマキナを自らの成長に必要な「作物」と見なして捕食・殺害した。その後、人類が別の個体である「ロキ」の再生を進めている事実を察知し、その愚行を深く嘆く。しかし、自身の肉体が元より不完全なベースで再生されていたことが災いし、最後は維持限界を迎えて肉体が溶解し死亡した。なお、覚醒後のデザインは雑誌連載時と単行本収録時で一部修正が加えられ、細部が異なっている。
ロキ
CV:深見梨加/壤晴彦
A008とは異なるルートで再生された、もう一体の地球外生命体。不完全だったA008とは対照的に、人間の遥か上を行く巨体を有し、極めて完全な形態のまま再生プロセスを完了させている。その存在と再生計画は研究所内でも最高機密に指定されており、所長代理である小野寺にすらその事実は開示されていなかった。
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目次 - Contents
- 『極黒のブリュンヒルデ』の概要
- 主要人物
- 村上 良太(むらかみ りょうた)
- 黒羽 寧子(くろは ねこ)
- 橘 佳奈(たちばな かな)
- カズミ=シュリーレンツァウアー(Kazumi Schlierenzauer)
- 鷹鳥 小鳥(たかとり ことり)
- 斗光 奈波(とこう ななみ)
- 若林 初菜(わかばやし はつな)
- 高屋 雅史(たかや)
- 高千穂
- 3代目神祇官
- 村上 勇太(むらかみ ゆうた)
- ヴィンガルフ(魔女の宮殿)の研究員
- 九 千怜(いちじく ちさと)
- 土屋 邑貴(つちや ゆき)
- 宅間(たくま)
- 小野寺(おのでら)
- ヴィンガルフ(魔女の宮殿)の魔女
- 沙織(さおり)
- キカコ
- 瑞花(みずか)
- 藤崎 真子(ふじさき まこ)
- フレイヤ
- 理依(りえ)
- 美咲(みさき)
- るるみ
- フリスト
- その他の魔法使い
- かなで
- 千絵(ちえ)
- シノ
- ソーサリアン
- A008
- ロキ
- ヘクセンヤクト
- 茜(あかね)
- 美樹=ノイマイアー(みき=ノイマイアー)
- イニシャライザー
- 長髪の男
- 短髪の男
- 黒服
- 過去の人物
- クロネコ
- 九 怜奈(いちじく れな)
- その他
- 柏木 リサ(かしわぎ リサ)
- 真希(まき)
- 八田 結花(はった きっか)
- 柱谷 小五郎(はしらたに こごろう)
- ミヤコ
- 愛菜(あいな)
- 秋山(あきやま)
- 橘 美奈(たちばな みな)
- 根井(ねい)
- 多恵(たえ)
- アメリカ大統領
- アフロディーテ
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