スティーブン・ユニバース(Steven Universe)のネタバレ解説・考察まとめ

『スティーブン・ユニバース』とは、手がけたカートゥーン ネットワークオリジナルの米国のテレビアニメ。人間と宇宙の無性別の宝石宇宙人「ジェム」のハーフである少年スティーブンが主人公のファンタジーである。見習いの彼が、武器を持つ最強の姉たち「クリスタル・ジェムズ」のバックアップのもと世界を救う姿を描く。70年代風の優しいアニメーションやミュージカル要素、日本アニメへのオマージュが特徴。登場人物のコンプレックスや同性愛などの多様な愛、性別に囚われない絆をハートフルに描き、高い評価を得た。

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『スティーブン・ユニバース』(Steven Universe)の概要

『スティーブン・ユニバース』(Steven Universe)とは、2013年より放送されたカートゥーン ネットワークオリジナルのアメリカ合衆国のテレビアニメ。アメリカでは2013年11月4日から2020年3月27日まで、日本では2014年6月1日から2021年12月6日まで放送された。
本作は、人気オリジナルシリーズ『アドベンチャー・タイム』の音楽や美術などの制作スタッフとして頭角を現したアニメーターのレベッカ・シュガーが、カートゥーン ネットワーク史上初となる女性監督として20代の若さで手がけたテレビシリーズの“マジカル・コメディ”である。人間と宇宙の宝石の間に生まれた純真無垢で優しい少年スティーブンを主人公に、女性のような姿になれる宝石たちのマジカルチーム「クリスタル・ジェムズ」のメンバーであるガーネット、アメジスト、パールらとともに、美しい地球を守るべく故郷の星と戦う姿を描いたファンタジーミュージカルアニメとなっている。まだチームの中では見習いの身で皆の弟分的存在であるスティーブンが、体の一部に“Gem(ジェム)”という武器を持つ最強の姉たちのバックアップのもと、世界を救うために奮闘する。作風としては、70年代テイストがただよう、どこか懐かしくやさしいアニメーションにも注目が集まった。

海辺の田舎町に住むスティーブンの視点を通し、複雑な過去やコンプレックスを抱える登場人物たちが織りなす性別に囚われない多様な愛をハートフルに描いている。作中に登場する女性型の宇宙人「ジェム」は厳密には無性別だが便宜的に彼女という三人称が使われており、ジェム同士の恋愛が複数描かれるなど、同レーベルで初めて同性愛を扱った作品となった。なお、日本では2021年の途中から一部の回が放送リストから外されている。

クリエイターのレベッカ・シュガーは『少女革命ウテナ』『美少女戦士セーラームーン』『輪るピングドラム』『未来少年コナン』といった日本のアニメから強い影響を受けており、作中にはパールの剣捌きやダンスシーン、部屋に置かれた漫画本、パロディエピソードなど、多数のオマージュが散りばめられている。こうした縁から、日本のアニメ『リトルウィッチアカデミア』のメインアニメーターである堀剛史が本作のシーズン4第4話に参加したほか、同作の作中にレベッカや本作のキャラクターがカメオ出演するなどの相互交流も行われた。

『スティーブン・ユニバース』(Steven Universe)のあらすじ・ストーリー

クリスタル・ジェムズの日常と脅威

海辺の静かな町ビーチシティの古い神殿では、地球を守るために戦うマジカルチーム「クリスタル・ジェムズ」のメンバーであるガーネット、アメジスト、パール、そして少年スティーブン・ユニバースが暮らしている。ガーネットたちは遠い星からやってきた宇宙生命体「ジェム」であり、鉱物から人の形を形成する能力を持つ。チームの最年少であるスティーブンは、クリスタル・ジェムズの元リーダーであるローズ・クォーツと、人間の元ロック歌手グレッグ・ユニバースが恋に落ちて生まれたハーフである。彼は母ローズのジェムをおへそに受け継いでいるものの、自らの能力をまだ上手くコントロールできず、チームの一員としては半人前の状態だった。そんな中、ホームワールドが地球へ送り込んだ調査ロボット「レッドアイ」と遭遇したことをきっかけに、穏やかだった彼らの日常に新たな戦いの予兆が訪れる。

数千年前の反乱と地球の守護

かつて数千年前、ジェムの故郷である「ホームワールド」は地球を植民地化する計画を進めていた。しかし、その計画に反対したローズ・クォーツ率いるクリスタル・ジェムズは、地球の生命の保護と自分たちの自由を勝ち取るために反乱軍を結成し、故郷の勢力との間で激しい戦争を繰り広げた。この戦争は多くの犠牲を払うこととなり、最終的にローズたち数少ないメンバーだけが生き残る結果となった。かつての過酷な歴史を経て守られた地球を舞台に、スティーブンとジェムズは過去の因縁が絡み合う新たな脅威へと立ち向かっていくこととなる。

『スティーブン・ユニバース』(Steven Universe)の登場人物・キャラクター

クリスタル・ジェムズとその家族

スティーブン・ユニバース(Steven Universe)

CV:ザック・カリソン(英語)/林勇(日本語)
本作の主人公で、人間とジェムの間に生まれた14歳の少年。お腹に母親のローズ・クォーツから受け継いだ宝石を持つ。ハーフゆえに成長は非常に緩やかである。天然パーマの髪型と星柄のTシャツが特徴で、敵味方を問わず手を差し伸べる純真で優しい心を持つ。父親のグレッグの影響でウクレレやピアノの演奏、即興の歌を得意とする。はじめはヒーローに憧れる見習いだったが、次第にチームの精神的支柱へと成長していく。ローズの盾や巨大な防護バブル、治癒効果のある唾液、植物への生命付与、他者の夢や意識とのシンクロ、空中浮遊、そして人間のコニーとの合体など多彩な魔法に目覚めていく。一方で、自分を置いて消えた母親への複雑な思いや、自身のアイデンティティに思い悩む繊細な一面もある。

ガーネット(Garnet)

CV:エステル(英語)/斎賀みつき(日本語)
クリスタル・ジェムズのリーダー格。赤紫の肌と立方体のアフロヘアー、バイザーが特徴。常に冷静沈着かつ気高き佇まいを見せるが、スティーブンには甘い。両手のひらのガーネットから巨大なガントレットを召喚するチーム随一のパワーファイターである。バイザーの奥の第3の目で未来予知を行うことができる。その正体は、相思相愛のルビーとサファイアが半永久的に合体を保っている「愛の化身」であり、ありのままの自分でいられる地球を守るために戦っている。

ルビー 1F4(Ruby 1F4)

CV:シャーリン・イー(英語)/東内マリ子(日本語)
ガーネットを構成する片割れ。筋肉質な赤い体と頭のハチマキが特徴で、左の手のひらにルビーのジェムを持つ。短気で情熱的な兵士階級のジェムであり、興奮すると炎や熱を作り出す。サファイアを深く愛しており、かつて彼女をかばって前代未聞の異種合体を果たしたことでホームワールドから粛清されそうになり、地球へ脱出した過去を持つ。

サファイア(Sapphire)

CV:エリカ・ラットレル(英語)/蔵合紗恵子(日本語)
ガーネットを構成する片割れ。水色の長い髪と1つの目、ドレス姿が特徴で、右の手のひらにサファイアのジェムを持つ。元々はブルー・ダイヤモンドに仕える高貴な預言者であり、冷静沈着な性格。空中浮遊や未来予知の能力を持ち、感情が高ぶると周囲を氷結させる。ルビーの行動によって予知とは異なる運命を歩み、彼女と共に地球に生きる道を選んだ。

パール(Pearl)

CV:ディディー・マグノ・ホール(英語)/小島幸子(日本語)
額に真珠のジェムを持つ、白く華奢な体躯のジェム。完璧主義で綺麗好き、メカニックや科学知識に明るい。スティーブンに対しては過保護な母親のように接する。額のジェムから光の刃が付いた白い槍を召喚するほか、ホログラムの投影や物の収納が可能。かつて元リーダーのローズ・クォーツを深く愛し、彼女の理想のために故郷を捨てて戦ったが、彼女を失った悲しみから今なお立ち直れずにいる。元々は身分の高いジェムの召使いとして作られた存在であり、本来は戦闘用ではない。普段の自信に満ちた態度とは裏腹に、内面では他者への依存心や自己肯定感の低さを抱えている。

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