出来ればアニメ化してほしかった…惜しい打ち切り漫画
「ああ、終わっちゃった…」気に入っていた漫画が人気が振るわなかったり、「大人の事情」で打ち切りになるってこと、ありますよね。そこで雑誌を問わず、「アニメ化してほしかったな…」なんて思った打ち切り漫画を集めてみました。
「何かセンジュ君の腕、メカメカしくない?」と思った方。2巻の表紙で腕が2本しかないことに違和感を持った方へ。実は千手観音とは、「合掌している腕が仏様自身の腕」という説があり、この作品はそれにのっとっているのです。画像のように、他の腕は機械式の「天衣(アーマー)」と呼ばれる武器にして防具。センジュ君はこの腕を使い戦い、「救う」のです。
ジゾウ君
左にいるのは仲間のジゾウ君。つまりお地蔵様。クールに見えて結構熱く、「敵」に対して容赦ありません。さすが閻魔様と同一人物なだけのことはあります、お地蔵様。
アシュラ君
お釈迦様に救われたものの、人間の堕落ぶりに愛想を尽かしたアシュラ君。敵にまわっちゃいます。アーマーのデザインも含めて見た目はかっこいいんですが、言ったって阿修羅です。敵対するジゾウ君をはじめ、仲間を殺すことでセンジュ君を追い詰めるのですが…。八部衆のアーマーもまた凝っています。特に迦楼羅と五部浄。
アニメになった際見たいポイント
どうせなら引き延ばして1年ほどやってほしいかも。アーマーの発動シーンや、色々な仏やその敵がアーマーで戦うさまはさぞや見ごたえがあるでしょう。描く方は大変でしょうが。千手観音像は仏師泣かせだと聞いたことがあります。そりゃ、大量の腕を彫るのは大変ですよね。ましてこの漫画じゃあ、いろんなポーズとりますし、アニメじゃ動きもあるし…もしや打ち切りになったのは「大人の事情」だけではなくかったりして?作者や、アニメ化した際に作画担当の方々が腱鞘炎にならないよう、千手観音様が気を利かせたのでしょうか…?
『月刊少年ガンガン』
今でこそ『鋼の錬金術師』や『ソウルイーター』などで人気のガンガンですが、アニメ化作品がごく少数なのも事実。まあ、ジャンプと比べるのも何ですが。
『ラッキーゴッド・ビリケン』
あらすじ:バザーで、少女サキはビリケンという人形を見つける。「神様だから、足の裏を撫でれば何でも願いを叶えてくれる」という売り手の老婆の言葉に従い、足をくすぐると…?「人形」ではなく本物だったビリケンは「友達になってほしい」という願いどおり、サキの家を訪れて居候することに。
通天閣でおなじみ、「ビリケンさん」です。毎回誰かの願いを叶える、といった、まんまドラえもん形式です。願いの内容によって体の色が変化します。願いは悪用されるときもありますが、この時のビリケンが怖い!体が黒ずみ、目も見開いてのへの字口…そして罰を当てるのです。夢に潜り込んだり何でもできるように思われがちですが、できないことはある。その時はどうするか?粉骨砕身の努力をします。「春が来ること」を願った少女の「本当の願い」を見抜いて、彼女のため、サキのために神様らしからぬ苦労をするビリケン…顔芸も含め必見です。
アニメ化した際見たいポイント
低年齢向けになりそうですが、逆に教訓を盛り込めそうではあります。変身、というか足をくすぐられてから願いをかなえるまでの変色シーンとか見てみたいですね。玉虫色に輝いて、願いに合わせた色になっての決めポーズ、願いを叶えたらスーッと元に戻る感じかな?一応決め台詞あるし、全部で7色。アニメにしないのはもったいないです。ビリケンの口調は基本的に舌足らず、でもいざという時には頼れるきりっとした感じで。もし実現したら通天閣の観光客が倍増しそうです。ビリケンさん、大忙しです。
とはいえ…
これらの作品が打ち切られたからこそ生まれた名作漫画、アニメもあることを考えると、一概に不平ばかりも言えません。アニメ版を見てみたい気持ちはありますが、「これじゃない」などと不満を抱く結果になることだってありますし。物事すべて、運や時代の流れに左右されるもの。掲載誌が違っていたらヒットの可能性だってあったろうし、上記以外にも惜しい打ち切り作品があるのも事実。漫画にしかできない表現だってあるんだと納得せざるを得ませんが…やっぱり見たいです、アニメ版。
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