キリアン・マーフィー（Cillian Murphy）の徹底解説・考察まとめ

『麦の穂をゆらす風』とは、2006年公開の英・愛・独・伊・西合作映画。アイルランド独立戦争とその後のアイルランド内戦を背景に、英愛条約をめぐって対立する兄弟を描く。
本作は、第59回カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルム・ドールを受賞した。キリアン・マーフィーは主人公である兄、デミアン・オドノヴァンを演じた。

『サンシャイン 2057』

『サンシャイン 2057』とは、2007年のイギリス・アメリカ合作映画。
地球滅亡を防ぐミッションとして、活動停止しかけている太陽を核爆弾で再び活性化させるために宇宙船で太陽に赴く乗組員を描いたSFホラー・サスペンスである。キリアン・マーフィーは主人公の物理学者・キャパを演じている。本作には、ハリウッドで活躍する日本人俳優の真田広之も船長のカネダ役で出演している。
幻想的な宇宙の描写が印象的な前半と、映像効果を駆使したホラー的な展開を見せる後半で雰囲気が異なる映画だ。

『インセプション』

『インセプション』とは、クリストファー・ノーランが脚本、監督を務めた2010年のSFアクション映画。他人の夢の中に潜り込み、秘密の情報を盗み出すという高度な技術を持つプロの犯罪者、ドム・コブを主人公とする物語である。レオナルド・ディカプリオ主演。
本作は第83回アカデミー賞では作品賞、脚本賞などの8部門にノミネートされ、撮影賞、視覚効果賞、音響編集賞、録音賞を受賞。2011年のスティーヴン・ジェイ・シュナイダーの『死ぬまでに観たい映画1001本』に掲載されている。
キリアン・マーフィーは本作のメインターゲットであるロバート・フィッシャーを演じた。

『TIME／タイム』

『TIME／タイム』とは、2011年のアメリカ合衆国のSFスリラー映画。
全ての人間が25歳で体の成長が止まり、その後は各々寿命を通貨として生きている世界を描いたSF作品だ。作中では、常に残り寿命が24時間を切り日当の時間を受け取ってその日を生きる貧困層と何千年もの寿命を持つ富裕層の格差と、その不条理な状況を打破しようとする貧困層出身の主人公の姿が描かれている。
キリアン・マーフィーは、時間のバランス・貧民と富豪のバランスを保つ警察のような役割「タイムキーパー」のレイモンド・レオンを演じている。ディストピア的な世界の不条理を理解した上で、既に諦めのような境地に達しながら主人公たちを執拗に追い詰める敵役だ。

『トランセンデンス』

『トランセンデンス』とは、2014年のイギリス・中国・アメリカ合衆国で製作されたSFサスペンス映画である。
死の前に自らの意識をコンピュータの中に移した天才科学者が人智を超えて進化していく様と、その進化に恐怖し科学者を止めようとする人々を描いた作品。ジョニー・デップが主演を務めたことで話題になった。
人工知能やロボット技術、インターネットの発展が目覚ましい現代においてこれからの発展・進歩の前に疑問を投げかけるような作品である。
キリアン・マーフィーは、主人公の暴走を止めようとするFBIのドナルド・ブキャナン捜査官を演じている。

『ダンケルク』

『ダンケルク』とは、クリストファー・ノーランが監督・脚本・製作を務めた2017年のイギリス、オランダ、フランス、アメリカ合衆国の4カ国合作の戦争映画。第90回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、美術賞、撮影賞、編集賞、音響編集賞、録音賞、作曲賞の8部門にノミネートされ、編集賞、録音賞、音響編集賞を受賞した。
本作では、第二次世界大戦のダンケルク大撤退が描かれている。キリアン・マーフィーはミスター・ドーソンに救出された英国兵を演じている。

『ANNA／アナ』

『ANNA／アナ』とは、2019年のアメリカ合衆国・フランスのスパイ・アクション映画。暗殺者という裏の顔を持つファッションモデル・アナの闘いを描いている。
キリアン・マーフィーは、アナに死ぬかKGBとCIAの二重スパイになるか迫るCIAエージェントのレナード・ミラーを演じている。

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』とは、2021年のアメリカ合衆国のホラー映画。2018年に公開されたホラー映画『クワイエット・プレイス』の続編である。
前作での出来事の後、外の世界に救いを求めることにしたアボット一家。ところが、外の世界には怪物以外の脅威も存在していた。キリアン・マーフィーは本作より登場するエメットを演じている。

『オッペンハイマー』