デトロイト・メタル・シティ(DMC)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『デトロイト・メタル・シティ(DMC)』とは、若杉公徳により『ヤングアニマル』にて連載されたメタルロックバンドを題材としたギャグ漫画である。また漫画を原作として映画化、アニメ化されている。また劇場版では主人公の根岸宗一を松山ケンイチが演じる。更には原作に登場する楽曲も公式でCD化されている。
明るいPOPSをやりたいと思い上京したが何故かメタルロックバンドのヴォーカルを務める主人公の根岸崇一。彼の本音と建て前のギャップを軸に置くコメディ要素や、やりたいことに対しての葛藤や悩みを切実に描く。

CV:加藤ローサ
業界でそこそこの知名度の若手女優。根岸は彼女をデビュー時から応援しており、彼女の出演している映画は細かく観ている。ベッドシーンがあることに悩みつつも事務所の契約通りにこなそうとするが、クラウザーの全く脚本と異なるアドリブによってヌードはなくなったがあまりにもひどいアドリブだったので訴訟を起こした。

『デトロイト・メタル・シティ』の用語

デスレコーズ

デスレコーズのロゴ

「デトロイト・メタル・シティ」が所属するインディーズレーベル。元々社長が理想のデスメタルをやるために北原と共に立ち上げたレコード会社。しかし、北原が社長に恋心を抱いてしまい、彼女に痴漢を行った。北原の行為に激昂した社長は彼をボコボコにし縁を切り、そこから社長で切り盛りすることとなった。また「グリ」と「グラ」と呼ばれる屈強な男も社長の付き人として在籍している。

サタニックエンペラー

ジャック・イル・ダークの娘であるケニー・イル・ダークが代表を務める「プロジェクト・イル・ダーク」が主催のデスメタルフェス。世界中から名だたるメタルバンドを集め最凶を決める闇のフェス。富士の樹海で開催され並大抵のバンドでは参加できないフェスであり、日本国内のみならずフランスやノルウェーのバンドも参加している。「デトロイト・メタル・シティ」と「ヘルヴェタ」の激しい戦いの末、樹海は大火事になり新聞の一面を飾ることとなった。

メタルズビッグバン

「デトロイト・メタル・シティ」が新曲をリリースしようとしていたが、ほかのデスメタルバンドも「デトロイト・メタル・シティ」に発売日を合わせてきたことでケニー・イル・ダークが発売日を「メタルズビッグバン」と名付けた。発売を合わせてきたバンドは「デズム」、北原率いる「元気BAND」、そして新たなロックバンドの「アニマルカニバリズム」が参戦する。そしてコアなメタルファンの集まる店「ミュージックユニオン」のランキングチャートによってどのメタルバンドが一番人気なのかが決まる。

『デトロイト・メタル・シティ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

シャーセ「奴は、殺ったことのある側だ」

サタニックエンペラーにてシャーセがクラウザーを見て不意に出た言葉。一度倒したと思った根岸が再び立ちはだかり自分の手斧を奪い暴れる姿を見てシャーセは恐れおののいた。斧を振り回し機材を真っ二つにしていく姿が雷の光で光った時、シャーセは「殺ったことがある側だ」と悟り戦意を喪失してしまった。

ヨハネクラウザーII世「これがオレの音楽だ」

ゴッドとの最終決戦の際に、自分のパフォーマンスが相手に一切通用せず打つ手がないとクラウザーが絶望した時だった。危篤状態で入院していた社長がライブ会場に現れたのである。そしてクラウザーに一本のギターを渡す。そのギターは「デトロイト・メタル・シティ」を結成した時に社長が初めて根岸に渡したギターだった。根岸はジャックから受け継いだギターを自身の手で破壊し自分のギターで再度演奏をはじめる。語られている伝説でなく新たな伝説を作るという意思の表れだった。その姿にゴッドは膝をつき敗北となった。
ゴッドに勝利したクラウザーは「SATSUGAI」を歌う。ステージ上から見る景色、熱狂的なファンの姿を見て「これがオレの音楽だ」と実感するのであった。

『デトロイト・メタル・シティ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

本編から派生した特別漫画

『ヤングアニマルあいらんど』第5号に掲載された番外編。DMCの信者を父に持つ幼女とその他のDMC信者とのふれあいを描いた「デトロイト・モエ・シティ」という短編作品がある。単行本2巻の巻末にも収録されている。

タワーレコードとコラボしたイベント限定の作品

2006年10月27日から10月29日までの三日間で開催された渋谷タワーレコードのイベントにて限定の漫画が公開された。この漫画でクラウザーが「No人糞ティーNo lifeタワーレコード」という名言を残す。

『デトロイト・メタル・シティ』の主題歌・挿入歌

主題歌:デトロイト・メタル・シティ「SATSUGAI」

作詞:若杉公徳、作曲:西岡和哉、歌:デトロイト・メタル・シティ

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