トランスポーター イグニション(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『トランスポーター イグニション』とは、2015年製作のフランス・中国のカーアクション映画でシリーズ4作目。監督は カミーユ・デラマール、製作・脚本は前作に続きリュック・ベッソンが務める。エド・スクライン演じるフランクはプロの運び屋を裏社会で営んでいるが、依頼人に父親を誘拐されてしまいロシアマフィアとマフィア娼婦のいざこざに巻き込まれてしまう。前作同様卓越したドライビングテクニックと格闘シーンはもちろん、フランクの父とフランクとの家族愛も見ることができる。

ホテルの一室でロシアマフィアのカラゾフのお抱え会計士を殺害したジーナがキャオに別れ際に言うセリフ。

本作では女性3人をアレクサンドル・デュマの『三銃士』に例える場面があり、そのセリフを引用している。「一人は皆のために、皆は一人のために」と言い何があっても計画をやり遂げることを誓いその場から逃げ去っていく。

アンナ「私たちの言うことだけやって頂戴。知ればリスクが上がるし、知らない方があなたにとって有利よ」

アレクサンドル・デュマの『三銃士』のセリフ。

売春婦として15歳から働かされていたアンナだが、文学にも通じていることが垣間見られる会話。

フランクが2度目のアンナの仕事を受けた時に仕事の詳細を聞くが、その時にアンナがフランクに対して「私たちの言うことだけやって頂戴。知ればリスクが上がるし、知らない方があなたにとって有利よ」と言う。

ここでフランクは「それは、アレクサンドル・デュマの引用か。じゃあ君はダルタニャンでその他の3人で三銃士ってところか」と返している。

フランクの父「滞りなくいったよ。791もらえた」

英国大使館でフランクの父は退職、年金受給の手続きをしていた。そこにフランクが父を迎えに来て手続きがうまくいったか父に聞く。
父の答えが「滞りなくいったよ。791もらえた」だった。

父は息子にエビアンのミネラルウオーターの営業をしていると言っていたが、実はフランクは父が国のスパイとして働いていたのではないかと薄々気が付いていた。

「791」と語尾を濁す父に「791サウザンド?(79万1000)」と聞く。

フランクの空港でのドライビングテクニック

空港警察に追われているフランク運転するアウディは、追っ手を振り切るため猛スピードで走っている。目の前にある乗客用の移動タラップをジャンプ台にして車ごとジャンプしターミナル内に着地し逃走する。
後続の空港警察も同じジャンプを試みるがターミナルに続く通路手前で撃沈し車は大破している。

『トランスポーター イグニション』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

2代目フランクとなったエドの心境

「2代目フランク・マーティンに決まってプレッシャーはなかったか?」という質問に「プレッシャーというより、自分が成長出来る一つの機会として受け止めた。役者としてのスキルはもちろん、肉体的にもマーシャルアーツ、格闘技などは初めてでそれらを身につけるいいチャンスだと思い楽しんだ」と余裕の表情をみせながらインタビューに答えている。

2代目フランクが着用している時計はオメガ スピードマスター ムーンウォッチ

第一作目から続き『トランスポーター2』、『トランスポーター3』ではフランクの愛用腕時計のブランドはPaneraiだった。

本作ではエド・スクライン演じるフランクはオメガ スピードマスター ムーンウォッチを使っている。
エド演じるフランクが時計を見ながら「遅刻は嫌いでね」と言うシーンで時計が印象に残る。

撮影ロケーション フランクの父が泊まるホテル

フランク・マーティンの父が泊っている場所はニースにある「Le Régina」
1892年にイギリスの貴族、特にヴィクトリア女王の為に建てられ現在はマンションとなっている。

『トランスポーター イグニション』の主題歌・挿入歌

エンディング曲:Dopplebanger featuring Vali 『Can't Have Me』

日本版主題歌:EXILE SHOKICHI『IGNITION』

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