Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)とは、2025年に発売されたアクションアドベンチャーゲームである。『Ghost of Tsushima』の続編に位置づけられ、同じ日本が舞台だが内容的には独立している。前作から約300年が経過した1603年、幼い頃に家族を殺された女性が蝦夷地(北海道)の羊蹄山に戻り、復讐を果たしていく物語。移り変わる美しい四季を描いたグラフィックや、侍映画を思わせるスタイリッシュな戦闘が魅力である。対応機種はPlayStation 5。

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銭弾き(ぜにはじき)

物語中に登場するミニゲームで、机の上に複数の銭を置き、指で弾いて遊ぶ。他の銭に当てるとその銭を得ることができるが、当てていいのは1個だけ。2個以上に当てたり、外れてしまうと自分の番が終わり、相手の番へと移る。先に6個の銭を獲得した方の勝ち。篤の母親が蝦夷地で一番強いと言えるほどの腕前を持っている。

『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

過去作へのオマージュの壁画

十勝ヶ峰の岩場に描かれた壁画。

フィールドを探索していると、各地で色鮮やかな謎の壁画を発見することがある。多くは作品と直接関係のない内容で、どういう意図で描いたのかわからないが、ひとつだけ共通点があった。それは、『Ghost of Yōtei』を開発したアメリカのSucker Punch Productionsに関係している。壁画で描かれているのは、彼らが過去に開発した作品のキャラクターであり、過去作へのオマージュになっていたのだ。登場するキャラクターは、PS2で発売された「怪盗スライ・クーパー」シリーズやPS3の「INFAMOUS」シリーズなど多岐にわたり、和風にアレンジされて壁画として描かれている。

アイヌ文化をゲーム内で表現

フチ(左)と話をする篤(右)

作品内で篤は、アイヌの人々が暮らす名寄ヶ沢を訪れる。人の心が読めるフチや、伝統的な着物の織手であるカエカたちと交流する中で、アイヌ文化の一端に触れることとなる。ゲームの開発スタッフも実際に北海道を訪れ、アイヌ文化の専門家や現地に住む方々から話を聞いたそうで、その時の経験がゲーム内にも活かされている。例えば、高齢女性に対する敬称であるフチという名前を使ったり、カムイという概念が紹介される他、家の中の雰囲気や小物なども丁寧に描かれている。

侍映画へのリスペクト

篤(左手前)と蛇(右奥)の戦闘シーン。

『Ghost of Yōtei』の魅力のひとつに、侍映画を見ているようなスタイリッシュな戦闘シーンがある。侍映画は、日本だけでなく海外での人気も高い。特に1954年に公開された黒澤明監督の『七人の侍』は、海外の映画監督や評論家からも絶賛され、侍映画が世界的に認められるきっかけとなった。
『Ghost of Yōtei』は、「黒澤モード」をゲームシステムに取り入れるなど、侍映画への大きなリスペクトを込めて開発された作品である。戦闘シーンの立ち回りでは、まるで自分が侍映画の主人公になったような没入感を得ることができ、世界中のファンへと響くゲームになっている。

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