『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)とは、2025年に発売されたアクションアドベンチャーゲームである。『Ghost of Tsushima』の続編に位置づけられ、同じ日本が舞台だが内容的には独立している。前作から約300年が経過した1603年、幼い頃に家族を殺された女性が蝦夷地(北海道)の羊蹄山に戻り、復讐を果たしていく物語。移り変わる美しい四季を描いたグラフィックや、侍映画を思わせるスタイリッシュな戦闘が魅力である。対応機種はPlayStation 5。
サブクエスト
『Ghost of Yōtei』ではメインのストーリーである「篤之道」の他に、数多くのサブクエストが用意されている。主なサブクエストとして、「浮世草」・「傳承」・「師匠・仲間」の3種類がある。「浮世草」は各地にいる登場人物に関するクエストで、武具を入手することができたり、新しい要素が解放されることもある。「傳承」は蝦夷地で有名な噂や人物に関わるクエストで、武器や護符といった装備品を入手したり、技の習得ができる。「師匠・仲間」は、篤に関わる人物たちのサブクエストである。
追想モード
篤の生家に戻ってきた際、「記憶のかけら」がある場所でボタンを長押しすると発生。幼い頃の篤に戻り、家族との思い出をたどることができる。父親や母親、そして弟とのあたたかくも楽しい日々を知ることで、篤が抱えている絶望をより深く実感できる。
黒澤モード
前作に引き続き、古典的なモノクロ映画を再現した「黒澤モード」を搭載している。このモードを選ぶと、黒澤作品に象徴される侍映画独特の世界観でプレイできる。本作では黒澤モードの他、『十三人の刺客』で知られる三池崇史監督や、『サムライチャンプルー』の渡辺信一郎監督のモードも用意されている。
『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)の登場人物・キャラクター
主人公
篤(あつ)
CV:ファイルーズあい
演者:エリカ・イシイ
本作の主人公である武芸者の女性。年齢は20代後半と手配書で推定されている。鍛冶師の娘として、蝦夷地の羊蹄山のふもとで健やかに育った。幼少期に、羊蹄六人衆によって家族を殺されて運命が一変。たった1人で本州に渡り、羊蹄六人衆への復讐を支えに、武芸を磨きながら生きてきた。16年ぶりに蝦夷地へと戻り、羊蹄六人衆を討ち果たすことに執念を燃やしている。その復讐に燃える姿を見た人々からは、「怨霊」と呼ばれるようになった。
武芸に秀でており、刀を始めとしてさまざまな武器を器用に使いこなす才能を持っている。わずかな痕跡を見て、その場から逃げた人物の行方を特定することも可能。武器の達人たちやお雪との出会いによって、その才能はさらに磨かれていった。
料理は食べられれば十分と考えており、苦手とみなされている。母から習った三味線の腕は確かで、墨絵も得意としている。子どもや狼などの獣を大切に扱っており、正当防衛以外で刀を抜くことはない。
主人公の家族・親戚
十兵衛(じゅうべえ)
CV:中村章吾(幼少期:三浦冴子)
篤の双子の弟であり、松前藩の武士として馬廻役を務める。幼少期に父と母が殺された際、十兵衛も死んだと篤は思い込んでいたが、実際には松前藩の武士に助けられて逃げのびていた。羊蹄六人衆への恨みを忘れない篤に対し、十兵衛はできるだけ忘れようと心がけ、生きている者のために生きようとしている。北の守り手という意味を込めて「北守(きたもり)」という姓を名乗っていた。忠義心にあふれ、誠実で情にあつい性格をしている。復讐に燃える篤に対しても最初は戸惑いを見せるが、篤が歩んできた人生を知って全面的に協力する。
謙吾(けんご)
CV:花輪英司
篤と十兵衛の父親であり、鍛冶師をしていた。その腕前は有名で、亡くなって16年が経ってもその名を忘れない人が数多くいる。子どもたちを「狼」と呼んで、幼い頃から剣術を教えていた。かつては羊蹄六人衆の斎藤の元で働いていたが、そのやり口に見切りをつけ、他の者を引き連れて集団離脱した過去がある。裏切られた齋藤は恨みに思っており、蝦夷地に来た際に謙吾を見つけ出して殺害した。
よね
CV:鈴木秀香
篤と十兵衛の母親であり、三味線の奏者をしていた。三味線の音はあの世にも届けることができるという信念を持ち、篤にも幼い頃から三味線を教える。よねの演奏は篤も大好きだった。もう1つの特技が「銭弾き」で、机の上に銭をたくさん置き、1つの銭を指で弾いて他の銭に当てていくゲーム。よねの腕前は図抜けており、賭場にいる全員から銭を奪い取ることも数多くあったという。
菊(きく)
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目次 - Contents
- 『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)の概要
- 『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)のあらすじ・ストーリー
- 故郷への帰還
- 弟との再会
- 弟との共闘
- 仲間との出会い
- 新しい家族との対面
- 弟と仲間の危機
- 復讐の完遂
- 『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)のゲームシステム
- 戦闘システム
- 手がかりシステム
- サブクエスト
- 追想モード
- 黒澤モード
- 『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 篤(あつ)
- 主人公の家族・親戚
- 十兵衛(じゅうべえ)
- 謙吾(けんご)
- よね
- 菊(きく)
- 主人公の仲間
- お雪(おゆき)
- 狼(おおかみ)
- 黄金の鳥(おうごんのとり)
- 太郎(たろう)
- 蘭(らん)
- 銀次(ぎんじ)
- 稲(いな)
- フチ
- カエカ
- 花(はな)
- 村田(むらた)
- 武器の達人・師匠
- 半兵衛(はんべえ)
- 吉田(よしだ)
- 高橋(たかはし)
- 榎本(えのもと)
- 松前藩の人々
- 和田(わだ)
- 藤田(ふじた)
- 羊蹄六人衆
- 斎藤成秋(さいとうしげあき)
- 龍(りゅう)
- 蜘蛛(くも)
- 狐(きつね)
- 鬼(おに)
- 蛇(へび)
- その他の人々
- 武蔵(たけぞう)
- 伊三郎(いさぶろう)
- 小次郎(こじろう)
- 雨月(うげつ)
- 白痴の五郎(はくちのごろう)
- 境井仁(さかいじん)
- 『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)の武器・防具
- 刀
- 槍
- 鎖鎌
- 大太刀
- 二刀
- 半弓
- 長弓
- 種子島
- 玉
- 鎧
- 『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)のアイテム
- 護符
- 地図
- 遠眼鏡
- 『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)の用語
- 地名関連
- 羊蹄山(ようていざん)
- 羊蹄平(ようていだいら)
- 十勝ヶ峰(とかちがみね)
- 石狩ヶ原(いしかりがはら)
- 名寄ヶ沢(なよろがさわ)
- 天塩ヶ丘(てしおがおか)
- 渡島ヶ浦(おしまがうら)
- 古賀砦(こがとりで)
- その他
- 怨霊(おんりょう)
- 怨霊の叫び(おんりょうのさけび)
- 野営(やえい)
- 地蔵(じぞう)
- 銭弾き(ぜにはじき)
- 『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 過去作へのオマージュの壁画
- アイヌ文化をゲーム内で表現
- 侍映画へのリスペクト
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