パープル・ハート(Purple Hearts)のネタバレ解説・考察まとめ

『パープル・ハート』(Purple Hearts)とは2022年にNetflixで配信されたアメリカのロマンス映画。主人公のキャシー・サラザールは音楽の道へ進むことが夢。しかし持病のせいで多額のお金が必要で、困り果てていた。そんな時、軍人ルーク・モローに出会う。彼と偽装結婚をして、国からもらう支援金で生活することを思いつく。アメリカの貧困と政治問題を抱えた”偽”のパートナーが生活を支え合い、苦しみを乗り越えて2人で人を愛することを学んでいく。

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吹替:武蔵真之介

マリソル(演:ローレン・エスカンドン)

吹替:仲村かおり

マックス(演:イーサン・エストラダ)

吹替:武田太一

『パープル・ハート』(Purple Hearts)の用語

1型糖尿病

1型糖尿病は生活習慣が要因とされる2型糖尿病と違い、体内の免疫システムが壊されてインスリンの分泌ができなくなることで引き起こされる。若い年代でも発症する可能性のある病気。感知することは難しい病気。キャシーのように自分で毎日インスリンを投与する必要がある。

ザ・ロイヤル

アメリカで大きなミュージックイベントフェスに出演する。

キャシーがボーカルの、5人で結成されるバンド。バンドを結成して5年になる。作詞は主にキャシーが担当する。はじめはライブバーで曲を披露する時間が限られていた。が、外でライブをする機会が増え、顔が知られていくようになるとバーにも客が集まるようになったため、ライブバーでも曲をたくさん披露する時間がもらえるようになる。長い時間をかけて有名になったバンド。

憲兵隊

軍隊内の秩序を保つ役割をする警察官。軍の一部でありながら、独立した組織として機能する。アメリカでは政府からもらえる支援金目当てに偽装結婚をするケースは頻繁にあり、偽装結婚の可能性がないか、入隊の時に厳しく監視している。

『パープル・ハート』(Purple Hearts)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

キャシー・サラザール「私は自分の足で道を歩いてる。少しでこぼこだけど」

保険料を払うお金がないキャシーは、インスリンを買うことができない。薬局に母親と一緒に行った時に母が現金で少し出してくれ、残りはキャシーがカードで払おうとしたが、それでも足りなかった。そんなキャシーに母親は家に戻ってくるように勧めたが、キャシーは自立しなければいけないと自覚していたため、それはできなかった。意見が食い違い、母親はついキャシーを怒鳴って追い詰めてしまう。それにキャシーも自分の努力を認めてほしいことを精一杯伝える。そんな娘に経済的に助けてやれないことに無力を感じ、母親は泣き出す。キャシーはそれに謝り「私は自分の足で道を歩いてる。少しでこぼこだけど」と安心させる言葉をかける。キャシーは母親が心配していることを自覚しながらも、迷惑をかけたくないため糖尿病の治療費もなんとかやりくりしようと必死だ。キャシーの母親への愛情を読み取れる愛しい場面。

フランキーが生還できなかったことに動揺するキャシー

フランキーが生還できなかったというルークからの告白に、キャシーは言葉を失う。

ルークがイラクで負傷し、アメリカの病院で運ばれてきた時。キャシーは、フランキーも爆撃を受けてさらにそのまま助からなかったことを知る。幼い頃から彼の面倒を見てきたキャシーにとってフランキーは本物の家族同然だった。ルークからフランキーが生還できなかったことを伝えられると、キャシーは頭が混乱する。悲しみを抑えられず、動揺してしまう彼女の行動から深い悲しみを読み取れるシーン。

キャシーを庇って全ての罪を受ける覚悟をしたルーク

真意を問われた時、ルークは全て自分が悪かった嘘の告白をする。

キャシーとルークの偽装結婚の疑いを受けて、憲兵隊は2人を裁判にかける。裁判長がルークに真相を問い詰めた時、ルークは「私が彼女に結婚を強要しました。軍法違反ではないと説得したんです」と発言する。キャシーを庇ったのだ。それは夢を掴みかけているキャシーに最後まで夢を実現して欲しかったから。ルークは彼女が今まで何年も努力して、実力が花開いてやっと各地で大きなライブができていると知っている。そんな彼女を思って罪を全て被る覚悟を即座にできたルークは、とても腹が座っている。ルークがキャシーの夢を本気で応援したいと思っていることが分かる行動に、ルークのキャシーへの愛を感じられる場面。

『パープル・ハート』(Purple Hearts)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

映画に全力を注いだ総指揮ソフィア・カーソン

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@ayaka1992k1

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