外見至上主義(漫画・ゲーム・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『外見至上主義』とは、2014年より連載を開始したT.Junによるウェブ漫画、およびそれを原作としたNetflixのアニメやゲーム作品。外見が原因で酷いいじめに遭っていた高校生のパク・ヒョンソクは、転校して心機一転1人暮らしを始める。そんなある日、ヒョンソクは寝ている間にイケメンに代わる能力を手に入れる。昼は新しい体、夜は元の体でバイトをするという生活を送るようになったヒョンソクは自信を持てるようになったが、内面の大切さにも気付いていく。本作は漫画の視聴回数が100億回を達成した人気作である。

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『外見史上主義』の概要

『外見至上主義』とは、韓国の検索サイトであるNAVERのウェブトゥーンにて2014年11月より連載を開始したT.Junによるウェブ漫画、およびそれを原作としたNetflixのアニメやゲーム作品である。2022年12月8日からNetflixでアニメ全8話が配信された。2019年9月17日より、Android・iOS用ゲームアプリとしてもサービスを開始している。

眼鏡をかけていて小柄で小太りの高校1年生・パク・ヒョンソクは、外見のせいで酷いいじめに遭い、母と離れて有名芸術高校のジェウォン高校に転校し、心機一転1人暮らしを始める。新たに生まれ変わる決意をしたヒョンソクだったが、初日から不良に出くわしてボコボコにされてしまう。だがその翌日、ヒョンソクは眠っている間に高身長イケメンに変われるようになり、学校に行っている昼間は新しい体で夜間は元の体でバイトする生活を送るようになる。人気を得て自信が持てるようになったヒョンソクだったが、内面の大切さにも気づかされていく。

個性的なキャラクターや、主人公を中心とした人間模様や友情が描かれており、外見やSNSなどの評価に囚われず自分を大切にすることの意義を問う作品となっている。韓国が舞台となっているため登場人物も全員韓国人だが、日本語版では舞台が日本になり、登場人物も日本人名に変更されている。本作は2023年にNAVERウェブトゥーンでの視聴回数が韓国で52億回、国外で48億回となり、通算100億回を達成する大ヒット作となった。

『外見至上主義』のあらすじ・ストーリー

生まれ変わるいじめられっ子

眼鏡をかけていて小柄で小太りの高校1年生・パク・ヒョンソクは外見のせいで酷いいじめに遭い、母と離れて有名芸術高校のジェウォン高校に転校し、心機一転1人暮らしを始める。新たに生まれ変わる決意をしたヒョンソクだったが、引っ越し初日から不良高校生のイ・ジンソンに出くわしてボコボコにされ落ち込む。だがその翌日、ヒョンソクは眠っている間に高身長イケメンに変われる能力を手に入れ、学校に行っている昼間は新しい体で夜間は元の体でコンビニバイトする生活を送るようになる。

おかげで昼間は女子たちから人気を集め、注目の的となるが、ジンソンと同じクラスになってしまった。その後、元の体でバイト中にジンソンが店を訪れたことで再びボコボコにされ、その姿を写真に撮られて脅されるようになる。翌日、学校でジンソンが取り巻きと昨晩の自分の写真を見て親のことまで嘲笑していることに腹を立てたヒョンソクは、彼に口答えしてしまう。怒ったジンソンは殴りかかってきたが、散々不良に殴られて拳が見えるようになっていたヒョンソクは体の身軽さを利用して彼の拳を軽々と避け、最後に彼のみぞおちを殴って喧嘩に勝利した。

目を付けられるヒョンソク

建築学科1年生のイ・ウンテは怪力のバスコという異名があり、悪を許さないという正義感を持っており、ジンソンに勝ったヒョンソクに目を付けた。

そんな中、ヒョンソクが学校から帰ると母が様子を見に来ており、鉢合わせしてしまう。元の体の自分とは友人で一緒に住んでいると言って誤魔化したヒョンソクは、カフェで母とお茶を飲むことになる。そして母の愛情を感じて、以前冷たい態度を取ったことを反省する。その帰り際、母はヒョンソクにお金を渡して去っていった。しかしそこに偶然居合わせたバスコはイケメンのヒョンソクが、元の体のヒョンソクをいじめて母から金まで巻き上げたと思い込み、激怒して彼に勝負を挑む。ヒョンソクはバスコと一騎打ちしたが、彼に勝利した。

それからヒョンソクはジンソンとその取り巻きと酒を飲んだことで打ち解ける。さらに同じクラスでジンソンにいじめられていたパク・ジホをヒョンソクが助けたことで友人となり、ホン・ジェヨルもヒョンソクの優しい性格に気づいて彼を気にかけるようになった。

学園祭で大活躍

ヒョンソクはヴォーカルダンス学科1年生でいじめられっ子のピョン・ドクファを自分に重ねて不憫に思い、親しくしようとするが、容姿が不細工で自信がないドクファは彼を避けていた。そんなドクファはラッパーの神様であるエミネムに憧れ、自作のラップを書くほどラップ好きであったが、容姿が原因でオーディションを受けても歌わせてもらえなかった。さらに同じクラスのチン・ホビンもラッパーシンガーであることから、ドクファは彼から見下されて酷いいじめを受ける。それでもヒョンソクが学校で口ずさんでいるのを聞いたドクファは、学園祭に一緒に出てほしいと彼に依頼する。これをきっかけに2人は学園祭に向けて練習を開始し、距離を縮めた。

学園祭当日、ヒョンソクたちの出番の前に事務所に所属しているホビンがプロに作ってもらった歌で観客を沸かせる。ステージを終えたホビンを、ドクファは良いステージだったと笑顔で称賛するが、イラっと来たホビンは理不尽にも彼の腹を殴る。ヒョンソクは怒ってホビンを睨みつけるが、ドクファは歌で勝負しようと彼を止めた。そしてドクファと共にステージに上がったヒョンソクだが、緊張していきなり音程を外してしまう。焦るヒョンソクをよそに、ドクファは見事なラップを披露し、ホビンを驚かせた。ヒョンソクは大切な人を思い浮かべて、その人のために歌えばいいというドクファのアドバイスを思い出し、母の姿を思い浮かべながら歌っていつもの実力を発揮する。その結果、観客は盛り上がり、2人は拍手喝さいを浴びて見事優勝したのだった。

その後、ホビンの事務所の社長がオーディションを受けたドクファではなく、ヒョンソクに名刺を渡してスカウトしてくる。しかし落ち込むドクファを見たヒョンソクは、社長のスカウトを断った。

それからヒョンソクが元の体でバイトする中、ジホがドクファと一緒にやって来て、以前ジンソンから脅されてコンビニで万引きしたことを謝罪しに来る。それをきっかけにジホとドクファと親しくなり、彼らがイケメンのヒョンソクに助けられていることを知る。その会話を偶然聞いていたバスコは、彼らがヒョンソクに助けられていることを知り、自分が勘違いしていたことに気づいた。

その後もヒョンソクとドクファとジホは仲良く遊び、友人関係を続けたのだった。

『外見至上主義』の登場人物・キャラクター

ジェウォン高校生徒

長谷川蛍介(はせがわけいすけ)/パク・ヒョンソク

CV:松岡禎丞

本作の主人公である。眼鏡をかけた小柄で小太りの高校1年生で、母親と2人で貧しい暮らしをしている。外見が原因でクラスメイトからいじめを受けており、人生をやり直すために自分の偏差値でも通える有名芸術高校のジェウォン高校のファッションデザイン学科に入学して1人暮らしを始めた。しかし引っ越して早々に突然眠っている間に高身長イケメンに代われる能力を手に入れ、昼間はイケメンとして学校に登校し、夜は元の体でコンビニバイトをする生活を送るようになる。スリムな体型になったことで体が身軽になり、いじめっ子に殴られ慣れていたことで拳を避けたりパンチの出し方のコツをつかんで、喧嘩に強くなった。また元々いじめられていたことで卑屈な性格だったが、イケメンになったことで様々な人物と友情が芽生え、人間的に成長していった。

北原流星(きたはらりゅうせい)/イ・ジンソン

CV:浦田わたる

ファッション学科1年生で、黒髪のオールバックである。ボクシングの経験があり、短気で喧嘩っ早いため、引っ越し早々に出くわしたヒョンソクに因縁をつけてボコボコにした。同じクラスのキム・ミジンに好意を持っているが、彼女がイケメンのヒョンソクに見惚れていることに気づいて嫉妬し、彼に喧嘩を売る。結果的に負けてしまいイラ立っていたが、仲間たちと共にヒョンソクと飲み会に行った際に打ち解け、それ以降は彼に敵意を表さなくなった。

四宮紅輝(しのみやこうき)/ホン・ジェヨル

ファッションデザイン学科1年生である。金髪のマッシュヘアーで非常に寡黙で言葉を発さない。財閥の御曹司で金持ちのため、ハイブランドのアイテムを身に着けている。ヒョンソクのことを気にかけており、彼の誕生日に大量のブランド物の服やアクセサリーをプレゼントしていた。また喧嘩も強く、普段は実力を見せないが、建築学科のイ・ウンテの仲間がヒョンソクに目をつけて襲おうとしていた際に複数人を1人でボコボコにしていた。

香川美怜(かがわみれい)/パク・ハヌル

CV:宮川楓希(スマホアプリ版)/早見沙織(アニメ版)

ファッションデザイン学科1年生である。スタイルがよく、ぶりっ子でイケメンが好きなため、ヒョンソクに1番に目をつけてアプローチし彼に近づこうとする女子生徒を跳ね除ける。学校ではヒョンソクに付きまとっているが、彼が学校のことで分からないことがあると教えたり、ジンソンたちと一緒にヒョンソクと飲みに行ったりと友人のような関係になっていた。また学園祭ではヒョンソクらのステージを盛り上げていた。

坂根瑞希(さかねみずき)/キム・ミジン

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