恋と選挙とチョコレート(恋チョコ)のネタバレ解説・考察まとめ

『恋と選挙とチョコレート』とは、2010年に「Sprite」から発売された成人向け恋愛PCゲーム、及びそれを原作としたテレビアニメである。2012年7月にはアニメが放送された。「私立高藤学園」の通う大島裕樹は、所属している食品研究部の廃部を阻止するために時期生徒会長選挙に立候補する。その中で学園の隠された問題を知り、裕樹は学園改革のために部員たちと生徒会長当選を目指す。原作は恋愛ゲームであるが、しっかりと描かれた選挙戦の内容や規模の大きい世界観が魅力の作品である。

私立高藤学園

物語の舞台となっている裕樹たちが通う高校。生徒数6000人を超える巨大な学園である。
生徒による自主運営が特徴の学校で、自治生徒会が主体となって管理・運営をしている。
広大な敷地面積を持ち、学生寮や学校食堂、購買部やスーパーなど一つの町ほどの大きさがある。

自治生徒会

巨大な学園を管理するために設置されている組織。
治安部・財務部・総務部の3つからなり、それぞれの役割に分かれて学園を運営している。
治安部は学園の風紀や治安を維持し、財務部は学園の行事や部活動の予算などを管理し、総務部は学園の物品の仕入れや部活動の管理をしている。

次期自治生徒会長選挙

高藤学園で年に一度行われる生徒会長選挙。生徒によって自主運営されている高藤学園において、生徒会長は実質最高責任者であるため非常に重大な行事である。
独自のルールとして「予備選挙」と「本選挙」があり、予備選挙で全校生徒の10%以上の票を獲得した立候補者のみが本選挙へと進むことができる。しかし自治生徒会所属の行政三部以外の一般生徒の立候補は、予備選挙を通過するのすらかなり難しい。
予備選挙期間内は「高藤学園物販祭」も開催されるため、資金稼ぎのために出品する生徒も多く、最も盛り上がる期間である。
代々治安部出身者が生徒会長に就任してきたが、作中で行われた選挙では治安部長の大沢が不祥事を起こしたことで治安部全体で責任を取り、自粛という形で選挙に出馬できなくなった。

経済特待生

高藤学園に設けられている制度。家庭の経済的理由から学費免除を条件に学園と提携している企業で働く。勉強や労働に集中できるよう部活動に入ることは禁止されている。
生徒の大半が経済特待生を下に見ており、差別やイジメなどが横行している状態で、精神的苦痛から途中退学する者も多く問題となっている。

S特

正式名称は「Secret特務員」と言い、諜報活動を行う生徒を指す。
学園の治安維持を行う治安部だが、普通のやり方では巨大な学園の隅々まで管理するのは難しいため、裏の手段としてスパイ活動を行う生徒が存在している。
普段は一般生徒と同じように過ごし、密かに生徒の動向を観察し治安部に報告する。
入学して一通りの馴致訓練が終わると、治安部の幹部に1人専属としてつく。夜雲の専属に香奈と未散がいる。

大沢事件

治安部長の大沢が起こした事件。
事件の内容は、治安部にきた経済特待生が万引きしているという匿名のタレコミから、大沢が被疑者に対して過度な取り調べを行う。そして証拠不十分であるにも関わらず名前まで公開した。その結果被疑者である経済特待生へのイジメがエスカレートし、精神的に追い詰められた被疑者は学校に来なくなってしまった。
後にタレコミ自体がガセであることが判明し、治安部の取り調べへの不当性が追及された。

部活動

食品研究部

通称「ショッケン」と呼ばれ、裕樹たちが所属している部。
部費で購入したお菓子を食べ、研究するというのが活動内容であるが、実際にはのんびりおしゃべりしながらお菓子を食べるのみである。
そのため、次期生徒会長選挙で立候補した皐月が掲げたマニフェストで廃部リストに入れられていた。

ASP

高藤学園の過激な報道部で正式名称は「Anti Suppression Paper」(対抑制氏)。
「大沢事件」など治安部が秘密裏に処理していた事件などを暴いた。権利に屈することなくどんな現場にも潜り込み記事を書く。

FNOS

BL作品を買い部員でBLのカップリングについて語り合う部であり、美絵瑠が部長を務めている。同人誌即売会で自作の同人誌を販売することもある。名前は「Female Nation Of Single」の略で、本来はフェミニスト思想の女子が集まる会であった。
皐月が掲げた部活整理のマニフェストでは、部費削減候補に挙げられていた。

驚嘆祝祭部

フィギュアを収集・製作し販売もする部活である。製作したフィギュアの完成度はかなり高く、予備選挙時の物販では即完売となった。
皐月が掲げた部活整理のマニフェストでは、部費削減候補に挙げられていた。

アイドル研究部

高藤学園に在籍する生徒から美少女を100人選び「高藤美少女100選」を発行している部。

第一新聞部

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