Extreme(エクストリーム)の徹底解説まとめ
「Extreme」とはゲイリー・シェローンとヌーノ・ベッテンコート、パット・バッジャー、ケヴィン・フィグェリドによるアメリカの4人組ハードロックバンドだ。1985年にボーカルのゲイリー・シェローンと、ドラムのポール・ギアリーが、ギターのヌーノ・ベッテンコートに声をかけて1985年に結成。1989年に1stアルバム『Extreme』でデビューを果たした。2ndアルバム『Pornograffitti』の収録曲「More Than Words」が全米チャートで1位に輝き、世界的に有名なバンドになった。
ヌーノ・ベッテンコートが12弦ギターを使っており、独特なサウンド/メロディで奏でられている1曲。デモ音源を作るのが嫌だというバンドの意向で、シンプルなレコーディング環境で作成されたものに、少し手を加えられて完成したが、それでも高い人気を集めた。暗い部屋で演奏していると思ったら、外でストリートライブをしている場面に移り、終始明るい雰囲気のミュージックビデオ。“ぽっかりと穴のあいた心”を示す楽曲でありながら、それでも前を向いて進んでいくかのようなメッセージ性のある内容となっている。
Extremeの名言・発言
ヌーノ・ベッテンコート「デモは作らない、デモは嫌なんだ。最初に曲をレコーディングしたときの魔法のような感覚・サウンドを完全には再現できないからだよ。」
楽曲制作の方法について問われたインタビューでヌーノ・ベッテンコートが回答。デモ音源を作って作曲することをバンドとして好まないとして、何曲かは一発録りのような感じで完成させたとしている。
ヌーノ・ベッテンコート「僕らがやってうまくいったら、それで終わり。そうでないならもう良い、潔く諦めるんだ。」
アレンジなどについて問われた際に、楽曲についてあまり弄り回さないようにして、最初に曲を思いついたときの感覚を大切にしているという考えを示した。ヌーノ・ベッテンコートの曲作りへの拘りが強く感じられる一言だった。
ヌーノ・ベッテンコート「サウンドは機材(ギター)でなく指で全てが決まる。昔、エディ・ヴァン・ヘイレンのギターを弾かせてもらったけれど、同じ音はだせなかったからな。」
Extremeで独特なサウンドをだしているヌーノ・ベッテンコートが、雑誌のインタビューで、ギターのサウンドについて言及した際に、サウンドはギターの質ではなく実力・技術が重要だと発言。それを示すかのように、彼のギターテクニックは文句のつけようがないほど素晴らしく、ファンだけでなく音楽業界からも高い評価を得ている。
ヌーノ・ベッテンコート「ギターを始めたのなら最初は努力して練習を積まなきゃいけない。こう見えても俺だっていろいろ苦労しているんだからな。」
雑誌でのインタビューでギターの練習について問われた際の発言。素晴らしいテクニックとサウンドを披露しているヌーノ・ベッテンコートでも、努力を続けていることが分かる一言だった。
ヌーノ・ベッテンコート「全てのミュージシャンは、最初にドラムの叩き方を学ぶべきだと思う。ドラムはリズムが学べる宝庫のようなものだし、グルーブなども含めてバンドでの演奏方法を学ぶことにもつながる。そうすればギターソロだけでなく曲の中でもっと多くのものが表現できるようになるからだ。」
カナダの放送局CBCの番組でインタビューされた際の発言。ギターソロとただの言葉で括るのではなく、その中にはリズムやグルーブ、そしてバンドとの兼ね合いなどがあるため、それらを知る・学ぶ重要性を説いた。
Extremeの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
Extremeが獲得した評価は“クイーンの最大の理解者”
ロンドンのウェンブリー・スタジアムで1992年4月20日に行われた、フレディ・マーキュリー追悼コンサートに2番目のグループとしてExtremeが出演。登場時にはQueenのブライアン・メイに「クイーンの最大の理解者」と紹介され、クイーンの代表曲11曲から成るメドレーを高い再現度で演奏して観客を大いに沸かせた。
カセットデモをそのまま採用して完成した「Hole Hearted」
大ヒットを収めた2ndアルバムの楽曲「Hole Hearted」は、ボーカルのゲイリー・シェローンの地下室で録音されたカセットデモをそのまま採用して完成したということを、アメリカのラジオ局SiriusXMの番組で司会のエディ・トランクに明かしている。
嵐「ランナウェイ・トレイン」のギターはヌーノ・ベッテンコートが担当
ヌーノベッテンコートが、2006年発売の嵐の6thアルバム『ARASHIC』の収録曲「ランナウェイ・トレイン」のギターを務めている。嵐もアルバムの発売記念座談会で、「ヌーノ・ベッテンコートがギターを弾いてくれるのは、本当に凄いことなんだよ」と、興奮を隠せない様子で語った。
松坂大輔選曲のコンピアルバムの楽曲を制作
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目次 - Contents
- Extremeの概要
- Extremeの活動経歴
- Extremeの原点
- バンド結成からデビューまで
- 1996年にヌーノ・ベッテンコートが脱退
- ゲイリー・シェローンがVan Halen加入でExtremeは解散
- 2005年に日本限定でExtreme再結成ライブを開催
- Extremeのメンバー
- 現メンバー
- ゲイリー・シェローン(Gary Cherone)
- ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)
- パット・バッジャー(Pat Badger)
- ケヴィン・フィグェリド(Kevin Figueiredo)
- 旧メンバー
- ポール・ギアリー(Paul Geary)
- マイク・マンジーニ(Mike Mangini)
- カール・レスティヴォ(Carl Restivo)
- スティーヴ・フェラッツォ(Steve Ferlazzo)
- Extremeのディスコグラフィー
- アルバム
- 『Extreme』
- 『Pornograffitti』
- 『III Sides to Every Story』
- 『Waiting for the Punchline』
- 『Saudades de Rock』
- 『Six』
- ライブ・アルバム
- 『Take Us Alive』
- 『Pornograffitti Live 25』
- コンピレーション・アルバム
- 『The Best of Extreme: An Accidental Collication of Atoms?』
- Extremeの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- Decadence Dance
- Get The Funk Out
- More Than Words
- Rest In Peace
- Tragic Comic
- Kid Ego
- Hole Hearted
- Extremeの名言・発言
- ヌーノ・ベッテンコート「デモは作らない、デモは嫌なんだ。最初に曲をレコーディングしたときの魔法のような感覚・サウンドを完全には再現できないからだよ。」
- ヌーノ・ベッテンコート「僕らがやってうまくいったら、それで終わり。そうでないならもう良い、潔く諦めるんだ。」
- ヌーノ・ベッテンコート「サウンドは機材(ギター)でなく指で全てが決まる。昔、エディ・ヴァン・ヘイレンのギターを弾かせてもらったけれど、同じ音はだせなかったからな。」
- ヌーノ・ベッテンコート「ギターを始めたのなら最初は努力して練習を積まなきゃいけない。こう見えても俺だっていろいろ苦労しているんだからな。」
- ヌーノ・ベッテンコート「全てのミュージシャンは、最初にドラムの叩き方を学ぶべきだと思う。ドラムはリズムが学べる宝庫のようなものだし、グルーブなども含めてバンドでの演奏方法を学ぶことにもつながる。そうすればギターソロだけでなく曲の中でもっと多くのものが表現できるようになるからだ。」
- Extremeの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- Extremeが獲得した評価は“クイーンの最大の理解者”
- カセットデモをそのまま採用して完成した「Hole Hearted」
- 嵐「ランナウェイ・トレイン」のギターはヌーノ・ベッテンコートが担当
- 松坂大輔選曲のコンピアルバムの楽曲を制作
- リアーナの全世界ツアーにヌーノ・ベッテンコートが参加