Extreme(エクストリーム)の徹底解説まとめ
「Extreme」とはゲイリー・シェローンとヌーノ・ベッテンコート、パット・バッジャー、ケヴィン・フィグェリドによるアメリカの4人組ハードロックバンドだ。1985年にボーカルのゲイリー・シェローンと、ドラムのポール・ギアリーが、ギターのヌーノ・ベッテンコートに声をかけて1985年に結成。1989年に1stアルバム『Extreme』でデビューを果たした。2ndアルバム『Pornograffitti』の収録曲「More Than Words」が全米チャートで1位に輝き、世界的に有名なバンドになった。
Extremeの概要
「Extreme」(エクストリーム)とは、ボーカルのゲイリー・シェローンとギターのヌーノ・ベッテンコート、ベースのパット・バッジャー、ドラムのケヴィン・フィグェリドから構成されるアメリカのハードロック/メタルバンドだ。1985年に結成し、翌年にはボストン・ミュージック・アワードの最優秀ハードロック/ヘヴィメタル・アクトを受賞。1987年にも同賞を獲得し、デビュー前であったのにもかかわらず2年連続での受賞という快挙を成し遂げた。
そして1989年には1stアルバム『Extreme』でデビュー。1990年にリリースされた2ndアルバム『Pornograffitti』に収録されているバラード曲「More Than Words」で、全米チャート1位を獲得。同アルバムに収録されているハードロックやメタルな楽曲が16ビートで刻む独特なリズムとサウンドをしていたことから、“ファンク・メタル”と呼ばれるようになっている。それ以降、同バンドが“ファンクメタル”というジャンルを確立し、アメリカでは『Pornograffitti』がアルバムチャート10位にランクイン。全世界でのアルバムのトータルセールスは1000万枚を超え、世界的にも人気を得ることとなった。
また、1992年4月20日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われたQueenのボーカル、フレディ・マーキュリー追悼コンサートにも出演。速弾きとテクニカルなギター、そしてファンクの要素も取り入れたリズミカルなベースとドラム、パワフルなボーカル・スタイルで圧倒する。ハードロックバンドとしてその優れた演奏力や表現力などは、業界やほかのミュージシャンからも高い評価を得ている。
Extremeの活動経歴
Extremeの原点
Extremeのフロントマンでありギターを担当するヌーノ・ベッテンコートは、10歳のころからギターを始め、ピアノやベース、ドラムなども演奏するようになる。1989年のExtremeの1stアルバム『Extreme』の楽曲を含め、ほぼ全ての楽曲の作曲を担当。2ndアルバムではプロデューサーも務めるなど、マルチな才能を発揮。ギタープレイはリズム隊とともにバンドの16ビートの柱になっており、そのスキルの高さから“ミュージシャンズ・ミュージシャン”とも呼ばれている。
バンド結成からデビューまで
ボーカルのゲイリー・シェローンはドラムのポール・ギアリーと中学校で出会い、Dreamというバンドで活動していたが、1985年にクラブでギターを演奏していたヌーノ・ベッテンコートを誘い入れてバンド名をExtremeに改名し、ベースをポール・マンゴーンが担当する形で活動を開始した。翌年1986年と1987年、ボストン・ミュージック・アワードの最優秀ハードロック/ヘヴィメタル・アクトを2年連続で受賞。バンドとして圧倒的な評価を得てから、1989年3月に1stアルバム『Extreme』をリリースしてデビューを果たした。
1996年にヌーノ・ベッテンコートが脱退
2ndアルバム『Pornograffitti』が全米チャートで最高10位を獲得し、3rdアルバム『III Sides to Every Story』をリリースするなど、順風満帆なバンドのキャリアを積んでいたと思われていた。しかし、ドラムのポール・ギアリーが1994年にミュージシャンを引退(以降、マイク・マンジーニがケヴィン・フィグェリドのバンド加入までドラムを担当)。ヌーノ・ベッテンコートがゲイリー・シェローンとの仲が悪化したことや、ファンが置き去りにされて曲作りしている状況などに嫌気がさし1996年に脱退した。
ゲイリー・シェローンがVan Halen加入でExtremeは解散
1998年にはゲイリー・シェローンがVan Halenへ加入したこともあり、Extremeは自然消滅(解散)。その後もヌーノ・ベッテンコートはソロで、ゲイリー・シェローンはバンドなどで精力的に活動を続けていた。Extremeから公式に解散宣言がなかったこともあり、ファンの間では再結成を望む声が絶えず上がっていた。
2005年に日本限定でExtreme再結成ライブを開催
ゲイリー・シェローンがVan Halenを脱退したあと、エクストリーム時代の同僚であるドラムのマイク・マンジーニとともに、Tribe Of Judahというバンド活動を展開。これをきっかけにエクストリームの再結成ライブに参加することになる。2004年にはゲイリー・シェローンとヌーノ・ベッテンコート、ベースをカール・レスティヴォ、ドラムをマイク・マンジーニ(若しくはポール・ギアリー)、キーボードをスティーヴ・フェラッツォが担当してアメリカや日本で公演を行った。
また、2005年にはゲイリー・シェローンとヌーノ・ベッテンコート、ベースはローレント・デュヴァル、ドラムはポール・ギアリーという編成で日本限定のExtreme再結成ライブを開催。その後もライブ活動やツアーを続け、2008年には5thアルバム『サウダージ・デ・ロック』を、2023年には6thアルバム『Six』をリリースするなど、再結成後も“ファンクメタル”をかき鳴らし続けている。
Extremeのメンバー
現メンバー
ゲイリー・シェローン(Gary Cherone)
ボーカルを担当。1961年7月26日生まれ、アメリカ合衆国 マサチューセッツ州モールデン出身。中学校でポール・ギアリーと知り合いDreamというバンドを結成し、これがのちのExtremeになった。パワフルな歌唱力と“ファンクメタル”における高い表現力で、高い評価を受けVan Halenへ加入したが、前ボーカルのデイヴィッド・リー・ロスやサミー・ヘイガーのような大成功は収められず、解雇されたといわれている。ヌーノ・ベッテンコートとの和解を経てExtremeを再結成してからも、変わらずその歌声を披露し、多くのファンや業界に衝撃を与え続けている。
ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)
タグ - Tags
目次 - Contents
- Extremeの概要
- Extremeの活動経歴
- Extremeの原点
- バンド結成からデビューまで
- 1996年にヌーノ・ベッテンコートが脱退
- ゲイリー・シェローンがVan Halen加入でExtremeは解散
- 2005年に日本限定でExtreme再結成ライブを開催
- Extremeのメンバー
- 現メンバー
- ゲイリー・シェローン(Gary Cherone)
- ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)
- パット・バッジャー(Pat Badger)
- ケヴィン・フィグェリド(Kevin Figueiredo)
- 旧メンバー
- ポール・ギアリー(Paul Geary)
- マイク・マンジーニ(Mike Mangini)
- カール・レスティヴォ(Carl Restivo)
- スティーヴ・フェラッツォ(Steve Ferlazzo)
- Extremeのディスコグラフィー
- アルバム
- 『Extreme』
- 『Pornograffitti』
- 『III Sides to Every Story』
- 『Waiting for the Punchline』
- 『Saudades de Rock』
- 『Six』
- ライブ・アルバム
- 『Take Us Alive』
- 『Pornograffitti Live 25』
- コンピレーション・アルバム
- 『The Best of Extreme: An Accidental Collication of Atoms?』
- Extremeの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- Decadence Dance
- Get The Funk Out
- More Than Words
- Rest In Peace
- Tragic Comic
- Kid Ego
- Hole Hearted
- Extremeの名言・発言
- ヌーノ・ベッテンコート「デモは作らない、デモは嫌なんだ。最初に曲をレコーディングしたときの魔法のような感覚・サウンドを完全には再現できないからだよ。」
- ヌーノ・ベッテンコート「僕らがやってうまくいったら、それで終わり。そうでないならもう良い、潔く諦めるんだ。」
- ヌーノ・ベッテンコート「サウンドは機材(ギター)でなく指で全てが決まる。昔、エディ・ヴァン・ヘイレンのギターを弾かせてもらったけれど、同じ音はだせなかったからな。」
- ヌーノ・ベッテンコート「ギターを始めたのなら最初は努力して練習を積まなきゃいけない。こう見えても俺だっていろいろ苦労しているんだからな。」
- ヌーノ・ベッテンコート「全てのミュージシャンは、最初にドラムの叩き方を学ぶべきだと思う。ドラムはリズムが学べる宝庫のようなものだし、グルーブなども含めてバンドでの演奏方法を学ぶことにもつながる。そうすればギターソロだけでなく曲の中でもっと多くのものが表現できるようになるからだ。」
- Extremeの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- Extremeが獲得した評価は“クイーンの最大の理解者”
- カセットデモをそのまま採用して完成した「Hole Hearted」
- 嵐「ランナウェイ・トレイン」のギターはヌーノ・ベッテンコートが担当
- 松坂大輔選曲のコンピアルバムの楽曲を制作
- リアーナの全世界ツアーにヌーノ・ベッテンコートが参加