Extreme(エクストリーム)の徹底解説まとめ
「Extreme」とはゲイリー・シェローンとヌーノ・ベッテンコート、パット・バッジャー、ケヴィン・フィグェリドによるアメリカの4人組ハードロックバンドだ。1985年にボーカルのゲイリー・シェローンと、ドラムのポール・ギアリーが、ギターのヌーノ・ベッテンコートに声をかけて1985年に結成。1989年に1stアルバム『Extreme』でデビューを果たした。2ndアルバム『Pornograffitti』の収録曲「More Than Words」が全米チャートで1位に輝き、世界的に有名なバンドになった。
コンピレーション・アルバム
『The Best of Extreme: An Accidental Collication of Atoms?』
1997年12月5日発売
1. Decadence Dance
2. Rest In Peace
3. Kid Ego
4. Get The Funk Out
5. Tragic Comic
6. Hip Today
7. Stop The World
8. More Than Words
9. Cupid's Dead(Horn Mix)
10. Leave Me Alone
11. Play With Me
12. Hole Hearted
13. Am I Ever Gonna Change
Extremeファンがアルバムを初めて聴くなら『Pornograffitti』の次に、このベスト盤をおすすめと言うほど名曲の数々が収録された1枚。ファンクロックを代表する「Decadence Dance」から、大ヒット曲「More Than Words」、ライブなどでファンからも人気の高い「Kid Ego」や「Cupid's Dead」などがあり、ヌーノ・ベッテンコートのリフ、テクニカルなソロ、ポール・ギアリーやパット・バジャーなどによる冴えわたるリズム、ゲイリー・シェローンの特徴的なロックボーカルを全編にわたって楽しめる。
Extremeの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
Decadence Dance
Extremeの代表的な曲で、疾走感あふれるギターリフのイントロが印象に残る。16ビートのベースライン、ドラム、ギターに、パワフルなボーカルが加わり、2ndアルバム『Pornograffitti』の1曲目にふさわしいファンクロックチューンだ。“Decadence=退廃的な風潮や生活態度”を示すミュージックビデオで、メンバーが実際にライブで演奏してハチャメチャやっているような様子がみられる。
Get The Funk Out
ライブでは必ず演奏されると言って良いほど盛り上がる楽曲の1つ。ロックにファンクの要素が加わり、踊らずにはいられないようなサウンド、メロディとなっている。ミュージックビデオでもダンスステージのような場所で、ボーカルのゲイリー・シェローンをはじめメンバーがノリノリで演奏している様子が映されている。
More Than Words
2ndアルバム『Pornograffitti』に収録され、世界で大ヒットしたバラードナンバー。Extremeを知らなくてもこの曲だけは聴いたことがあるという人がいるほど、当時はテレビやラジオで何度も流れていた。のちに映画『リトル・ミス・サンシャイン』を手がけるジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリスがミュージックビデオの監督を務め、白黒の映像となっている。同ミュージックビデオには、ボーカルのゲイリー・シェローンとヌーノ・ベッテンコートのみがフィーチャーされていることから、当時Extremeを知らない人に2人組のデュオだと勘違いされることが多かった。
Rest In Peace
Extremeの数ある楽曲の中では珍しくストリングスのイントロで始まる楽曲。「Decadence Dance」などと同様、ライブで演奏されることの多いミドルテンポのロックナンバーで戦争と平和に向け、メッセージ性の強い歌詞が印象的だ。ミュージックビデオではExtremeがテレビの中で演奏をしている前で、2人の男性が仲良く座っている様子が映しだされるが、次第に争い、家も破壊するといった内容になっている。
Tragic Comic
ヌーノ・ベッテンコートはバラード以外でもアコースティックギターを使うことが多く、派手さはないもののエレキギターを使わず、才的なギターセンスを見せつけている楽曲の1つ。アコースティック・ギターで、跳ねるようなファンクが感じられる隠れた名曲といわれている。ミュージックビデオではロマンティックになりたいにも関わらず、何故かいつも上手くいかないといった悲劇的なカップルが終始映しだされ、楽曲の歌詞にぴったりとマッチしている。
Kid Ego
デビューアルバム『Extreme』に収録されているロックチューン。ブラックミュージックのリズムを取り入れたテクニカルなギターリフが前面にでており、Van Halenのボーカルのデイヴィッド・リー・ロスと、サミー・ヘイガーを思わせるようなゲイリー・シェローンの歌声が強烈な印象を残した。ミュージックビデオでは終始、バンドメンバーが激しく演奏しており、実際のライブでの演奏が感じられるような雰囲気となっている。
Hole Hearted
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目次 - Contents
- Extremeの概要
- Extremeの活動経歴
- Extremeの原点
- バンド結成からデビューまで
- 1996年にヌーノ・ベッテンコートが脱退
- ゲイリー・シェローンがVan Halen加入でExtremeは解散
- 2005年に日本限定でExtreme再結成ライブを開催
- Extremeのメンバー
- 現メンバー
- ゲイリー・シェローン(Gary Cherone)
- ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)
- パット・バッジャー(Pat Badger)
- ケヴィン・フィグェリド(Kevin Figueiredo)
- 旧メンバー
- ポール・ギアリー(Paul Geary)
- マイク・マンジーニ(Mike Mangini)
- カール・レスティヴォ(Carl Restivo)
- スティーヴ・フェラッツォ(Steve Ferlazzo)
- Extremeのディスコグラフィー
- アルバム
- 『Extreme』
- 『Pornograffitti』
- 『III Sides to Every Story』
- 『Waiting for the Punchline』
- 『Saudades de Rock』
- 『Six』
- ライブ・アルバム
- 『Take Us Alive』
- 『Pornograffitti Live 25』
- コンピレーション・アルバム
- 『The Best of Extreme: An Accidental Collication of Atoms?』
- Extremeの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- Decadence Dance
- Get The Funk Out
- More Than Words
- Rest In Peace
- Tragic Comic
- Kid Ego
- Hole Hearted
- Extremeの名言・発言
- ヌーノ・ベッテンコート「デモは作らない、デモは嫌なんだ。最初に曲をレコーディングしたときの魔法のような感覚・サウンドを完全には再現できないからだよ。」
- ヌーノ・ベッテンコート「僕らがやってうまくいったら、それで終わり。そうでないならもう良い、潔く諦めるんだ。」
- ヌーノ・ベッテンコート「サウンドは機材(ギター)でなく指で全てが決まる。昔、エディ・ヴァン・ヘイレンのギターを弾かせてもらったけれど、同じ音はだせなかったからな。」
- ヌーノ・ベッテンコート「ギターを始めたのなら最初は努力して練習を積まなきゃいけない。こう見えても俺だっていろいろ苦労しているんだからな。」
- ヌーノ・ベッテンコート「全てのミュージシャンは、最初にドラムの叩き方を学ぶべきだと思う。ドラムはリズムが学べる宝庫のようなものだし、グルーブなども含めてバンドでの演奏方法を学ぶことにもつながる。そうすればギターソロだけでなく曲の中でもっと多くのものが表現できるようになるからだ。」
- Extremeの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- Extremeが獲得した評価は“クイーンの最大の理解者”
- カセットデモをそのまま採用して完成した「Hole Hearted」
- 嵐「ランナウェイ・トレイン」のギターはヌーノ・ベッテンコートが担当
- 松坂大輔選曲のコンピアルバムの楽曲を制作
- リアーナの全世界ツアーにヌーノ・ベッテンコートが参加