ラブひな（漫画・アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ
『ラブひな』とは、赤松健による漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この作品は1998年から2001年にかけて『週刊少年マガジン』で連載された人気恋愛コメディ漫画である。主人公・浦島景太郎が東京大学合格を目指しながら、女性専用の下宿屋「ひなた荘」の管理人として奮闘する物語。個性的な女性住人たちとの共同生活を通じて成長していく様子を描き、笑いと感動のバランスが絶妙な作品で、ラブコメジャンルの礎を築いた名作として高い評価を得た。
アマラ・スゥ
CV：久川綾
アマラ・スゥはカオラ・スゥの姉であり、アニメ版のみに登場する。
普段モルモル王国に住み、日本に来た際にはむつみの隣室に居住する。彼女の日本語は江戸っ子口調であり、カオラが関西弁を話すのと対照的である。アマラは浴室の壁をぶち抜いて両部屋を共通に改造し、文字通りの「裸の付き合い」をしていたというユニークなエピソードがある。
彼女はいとこのランバ・ルゥに好意を抱いているようだ。
ランバ・ルゥ
CV：うえだゆうじ
カオラ・スゥの従兄であり、普段はモルモル王国に住んでいる。
ランバ・ルゥは、眼鏡をかけると浦島景太郎にそっくりな容姿をしているが、眼鏡を外すと大人っぽい顔つきになる。カオラからは「にーさま」と呼ばれ、慕われている。アニメ版では登場当初、カオラを妻にしようとしていたが、ひなた荘の住民に説得され、その後アマラ・スゥの真意を知ることになる。
前原 康治（まえはら こうじ）
CV：江原正士
前原康治は前原しのぶの父親である。
前原の父は、ひなた荘の近くで「ひなた食堂」を経営していたが、しのぶが幼少期に両親が離婚したため、彼女を引き取ることができず、結果的にしのぶはひなた荘で生活することになった。
離婚時にはしのぶを引き取ろうと試みたが、しのぶがひなた荘での生活を選び断られた。その後、タクシードライバーへ転職し、しばらくしてしのぶと再会を果たすのである。
太地 亜紀子（たいち あきこ）
CV：林原めぐみ
亜紀子はカオラとしのぶが通う私立女子中学の生徒で、しのぶのクラスメイトである。表面上はおっとりしているが、内には強い芯を持つ。
亜紀子は悪質ないじめの対象となるも、自らをいじめられているとは感じておらず、常に落ち着いた態度を崩さなかった。しのぶが唯一彼女を支え、その結果、二人は親密になる。その繋がりから、亜紀子は休日にひなた荘を訪れることが増えた。
松本 幸代（まつもと さちよ）
CV：前田ゆきえ
幸代は素子を非常に慕っており、常にえみ・菊子とトリオで行動する。彼女の性格は明るく、友好的である。素子との関係は物語の中で重要な役割を果たしている。
市川 えみ（いちかわ えみ）
CV：保木本由起
えみは内気で控えめな性格を持ち、素子に対して強い憧れを抱いている。彼女は素子と共に行動することが多く、物語中で彼女の成長や友情が描かれている。特に、素子との関係性が彼女のキャラクターに深みを与えている。
尾上 菊子（おのえ きくこ）
CV：秋田まどか
菊子は素子を非常に慕っており、その気持ちが強すぎるため、時には素子が景太郎と一緒に暮らしていることを「堕落した」と非難することがある。また、悪霊に取りつかれた際には景太郎を攻撃し、素子によって除霊されるエピソードも存在する。
男性に対しては通常毛嫌いしているが、春スペシャルでは男子に告白されたしのぶを祝福したり、景太郎に告白するよう示唆する場面も見られる。これにより、彼女の複雑な感情や成長が描かれている。
萌（もえ）
CV：こおろぎさとみ
萌は自力で動き、言葉を話すことができるが、その声は景太郎とむつみにしか聞こえない。
彼女は景太郎に可愛がられる一方で、他のひなた荘の住人からは「化け物」と見なされ、気持ち悪がられることがある。また、足が故障しており、景太郎の助けが必要である。彼女は「約束の女の子」に瓜二つだが、髪の色が異なる点が特徴である。
浦島 景介（うらしま けいすけ）
CV：うえだゆうじ
生年月日: 1916年（もしくは1917年）
ひなたの父で、景太郎の曾祖父である、風貌は景太郎と瓜二つだった。
非常に優しい人物とされる。彼は10代で結婚し、17歳で娘ひなたをもうけた。1930年代に東京帝大（現・東大）から人形「Mome（萌）」を購入し、その足の修理を計画していたが、結局忘れてしまった。この未果に終わった約束は、曾孫の景太郎によって果たされた。
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目次 - Contents
- 『ラブひな』の概要
- 『ラブひな』のあらすじ・ストーリー
- 浪人生活とひなた荘への転機
- ひなた荘の住人たちとの絆
- 三角関係と感情の葛藤
- 東京大学合格と新たなスタート
- 『ラブひな』の登場人物・キャラクター
- ひなた荘関係者
- 浦島 景太郎（うらしま けいたろう ）
- 成瀬川 なる（なるせがわ なる）
- 前原 しのぶ（まえはら しのぶ）
- 青山 素子（あおやま もとこ ）
- カオラ・スゥ（Kaolla Su ）
- 紺野 みつね（こんの みつね）
- 浦島 はるか（うらしま はるか ）
- 乙姫むつみ（おとひめ むつみ ）
- サラ・マクドゥガル（Sara MacDougal）
- 浦島 可奈子（うらしま かなこ）
- 真枝 絵馬（まえだ えま）
- その他の人物
- 瀬田 記康（せた きやす）
- 灰谷 真之（はいたに まさゆき）
- 白井 功明（しらい あきあき）
- ニャモ・ナーモ（Nyamo Namo）
- 青山 鶴子（あおやま つるこ）
- 浦島 ひなた（うらしま ひなた）
- 乙姫 なつみ（おとひめ なつみ）
- ジュリア・マクドゥガル（Julia MacDougal）
- 動物
- 温泉 たまご（おんせん たまご）
- クロ
- 疾風（はやて）
- 烈風（れっぷう）
- レオン
- デカたま
- カメ集団（かめしゅうだん）
- 砂漠の主（さばくのぬし）
- アニメ版オリジナルキャラクター
- 成瀬川 メイ（なるせがわ メイ）
- 坂田 健太朗（さかた けんたろう）
- アマラ・スゥ
- ランバ・ルゥ
- 前原 康治（まえはら こうじ）
- 太地 亜紀子（たいち あきこ）
- 松本 幸代（まつもと さちよ）
- 市川 えみ（いちかわ えみ）
- 尾上 菊子（おのえ きくこ）
- 萌（もえ）
- 浦島 景介（うらしま けいすけ）
- 浦島 陽子（うらしま ようこ）
- 赤松先生（あかまつ せんせい）
- ゲーム版オリジナルキャラクター
- 藤沢 みづほ（ふじさわ みづほ）
- 『ラブひな』の用語
- 主要な舞台
- ひなた荘
- はるか亭
- ひなた温泉
- 学問・目標に関する用語
- 東大（東京大学）
- 東京中央予備校
- 物語のキーアイテム・テーマ
- ラブレターの約束
- 温泉たまご（キャラクター）
- 伝説や背景に関する用語
- 乙姫（おとひめ）伝説
- 浦島伝説
- その他の舞台
- 東京ユートピアランド
- 『ラブひな』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 成瀬川なる「この、エロガッパーッ！」
- 青山素子「女らしくない女がいるんだ、男らしくない男がいてもいいのかもしれん。」
- 乙姫むつみ「4浪しようと5浪しようと、自分の決めた目標に向かって頑張ってる時って楽しいじゃないですか」
- 浦島景太郎「苦しんでるお前を置いては行けないよ。俺が東大に行く理由ってのは……お前なんだもん」
- 瀬田記康「勉強でも仕事でも、楽しんでやったものが一番自分の力になるものさ」
- 浦島景太郎と成瀬川なるが「一緒に東京大学に行って幸せになる」と約束するシーン
- 『ラブひな』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 作者の実体験が反映された景太郎
- ひなた荘のモデルは京都の旅館
- 成瀬川なるのキャラクター設定は当初「景太郎の義妹」
- 温泉たまごのモデルは作者のペット
- 『ラブひな』は「ハーレムもの」ジャンルを確立
- 連載後はアニメ制作に関わった赤松健
- キャラクターは四季を象徴
- ひなた荘の住人の性格は作者の友人がモデル
- 『ラブひな』の主題歌・挿入歌
- アニメ
- OP（オープニング）：林原めぐみ「サクラサク」（第1話 - 第25話、クリスマス・スペシャル）
- ED（エンディング）：林原めぐみ「君さえいれば」（第1話 - 第23話、第25話）
- ED（エンディング）：林原めぐみ「はじまりはここから」（第24話）
- ED（エンディング）：林原めぐみ「祝福」（クリスマス・スペシャル）
- 挿入歌：堀江由衣「笑顔の未来へ」
- 挿入歌：堀江由衣「毎日がお天気」
- 挿入歌：堀江由衣「約束」
- 挿入歌：上田祐司、堀江由衣、雪乃五月「リッドくんの大冒険」（第24話）
- 挿入歌：やまとなでしこ「恋の天使、舞い降りて」（クリスマス・スペシャル）
- 挿入歌：米倉千尋「WINTER WISH」（クリスマス・スペシャル）
- 挿入歌：景太郎（上田祐司）&ひなたガールズ［成瀬川なる（堀江由衣）、前原しのぶ（倉田雅世）、青山素子（浅川悠）、カオラ・スゥ（高木礼子）、紺野みつね（野田順子）、乙姫むつみ（雪乃五月）、サラ・マクドゥガル（小林由美子）「わたしのうた」（春スペシャル）
- 挿入歌：ニャモ（水樹奈々）「ニャモちゃんのうた～LA LA LA Ver.～」（春スペシャル）
- OVA
- OP（オープニング）：堀江由衣「キラリ☆宝物」
- ED（エンディング）：堀江由衣「be for you, be for me」