クロコーチ(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『クロコーチ』とは2012年に『週刊漫画ゴラク』で連載が始まった漫画作品及び、漫画を原作としたドラマ作品である。リチャード・ウーが原作、コウノ・コウジが作画を担当した。県警最悪の警官と呼ばれる汚職刑事「黒河内」と、清廉潔白な管理官「清家」が昭和の未解決事件を解決していくサスペンスである。スリリングな謎解きと、駆け引きが魅力である。2013年にTBSでドラマ化、長瀬智也が主演を務めた。

目次 - Contents

『クロコーチ』の概要

『クロコーチ』とは2012年2月23日発売の『週刊漫画ゴラク』の3月9日号で連載が始まり、2018年2月3日発売の2月17日号で完結した漫画作品及び、漫画を原作としたドラマ作品である。単行本は全23巻。リチャード・ウーを原作、コウノ・コウジが作画を担当した。リチャード・ウーは、作家・漫画原作者・編集者である長崎尚志の別名義である。リチャード・ウー名義では、クロコーチの他に『ディアスポリス』などの原作を担当。長崎尚志名義では『MASTERキートン』などの原作を担当している。作画担当のコウノ・コウジは、続編の『警部補ダイマジン』を描いた。
2013年10月から12月まで掛けて、TBSでドラマが放映されている。ドラマでは、長瀬智也、渡部篤哉、剛力彩芽などが出演しており、長瀬智也が主演を務めた。キャッチコピーは「3億円事件、完結。」である。
実直な管理官、「清家真吾(せいけしんご)」は政治家の愛人が殺された殺人事件の現場で、「黒河内圭太(くろこうちけいた)」警部補と出会う。黒河内は様々な汚職を行う悪徳刑事だった。上司から、黒河内と共に捜査をするように命じられた清家。その目的は、黒河内を内偵すること。清家の目の前で、黒河内は平然と脅迫や収賄を行う。清家は告発しようと息巻く。しかし、黒河内は県内で起きた未解決殺人事件の話を始める。そして、犯人は現職県知事であると指摘した。清家は黒河内に振り回されながら、共に様々な闇に立ち向かうことになる。
スリリングな謎解きを描くサスペンス作品ながら、個性溢れる悪役たちや、汚職や殺人を行う悪人でもある黒河内の活躍を描く、ピカレスク、ハードボイルドの要素も持っている。また、3億円事件などの未解決事件を、丹念な調査に基づいて独自の考察を掲示する作品でもある。

『クロコーチ』のあらすじ・ストーリー

政治家愛人殺人・県議会議員殺人事件

ある政治家の愛人が殺される。県警最悪の警官、「黒河内圭太(くろこうちけいた)」警部補はその政治家の殺人をもみ消す。事件が発覚し、真面目な管理官、「清家真吾(せいけしんご)」が臨場する。その場に現れた黒河内。黒河内は容疑者とされた政治家のアリバイを偽装し、逮捕を阻止。
黒河内は汚職や収賄、脅迫を行い私腹を肥やす悪徳警官だった。黒河内の内偵を命じられた清家は彼と捜査を共にする。清家の目の前で平然と悪事を働く黒河内。清家は彼を告発しようとするが、突然、黒河内は未解決のWEBデザイナー一家殺人事件の話をし出す。彼が推測する犯人は「沢渡一成(さわたりかずなり)」現職の県知事だった。被害者のWEBデザイナーは、沢渡が行った女子高生への殺人を知ってしまい、口封じのために殺されたのだった。
口封じのために、黒河内の下にも殺しを請け負った警官たちがやって来る。しかし、返り討ちにされる。黒河内は策謀を用いて、沢渡の出馬を阻止。現職県知事の座から引きずり下ろし、逮捕させることに成功する。傍で見ていた清家はなぜこんなことをしているのか、と尋ねる。黒河内は「警官人生最後の奉公」として、自分が蓄えた情報を使い未解決事件を解決することにしたのだと告げる。黒河内は清家に、自分を告発するか見逃すかどうすると迫り、清家は判断に迷う。
沢渡は逮捕された後、殺し屋を用いて証人となる部下たちを次々に始末する。黒河内は殺し屋を監視下に置き、情報を手に入れようとするが、いざこざで殺し屋も始末される。証人もいなくなり沢渡は釈放。黒河内は窮地に陥る。県警内部でも、黒河内を捕まえるために監察官の「白庄司誠(しろしょうじまこと)」が動いていた。黒河内は沢渡の別荘に侵入し、立てこもりを敢行。清家の説得で、別荘から出て逮捕される。沢渡は黒河内が自滅した、と喜ぶも、それは黒河内の策略であった。元鑑識員であった白庄司の工作で、沢渡は警官を殺した犯人に仕立て上げられる。実は黒河内と白庄司は手を組んでいたのだった。沢渡は逮捕される。

元警察官連続殺人・3億円事件

黒河内は様々な人脈を辿り、沢渡の事件を担当になった検事、「越後弥太郎(えちごやたろう)」の弱みを握る。越後は沢渡と黒河内の心理戦に巻き込まれ葛藤する。そんな時に、突然黒河内は狙撃される。下手人は、謎の秘密結社「桜吹雪会」だった。
一方、清家は動けない黒河内に代わり情報を集めていた。公安に務める先輩や、同僚たちに接触し情報を繋ぎ合わせると、元警備局長の「城尾平蔵(しろおへいぞう)」が現在の会のトップであるという情報が浮かび上がってきた。
桜吹雪会の攻撃を退け、黒河内は桜吹雪会の背後関係を探る。設立のきっかけとなったのは、昭和最大の未解決事件「3億円事件」だった。
そんな中、桜吹雪会のメンバーたちが次々に殺されていく。元警察官たちの連続殺人が始まったのだった。3億円事件と連続殺人を追う中で、黒河内は沢渡の抹殺を計画。しかし、その過程で協力関係にあった越後を死なせてしまう。責任を感じ、心が折れかける黒河内。しかし、越後の妻の言葉を受け、闇を晴らすために、また戦い始める。連続殺人の犯人は、桜吹雪会で連絡係をしていた「高橋秀男(たかはしひでお)」だった。彼は3億円事件の犯人であり、自分の金を独り占めにするために犯行を重ねていたと見られた。暴走の末に、部下や利用していた人間に攻撃を受け瀕死。黒河内と清家が駆けつけた時には、既に死亡していた。
しかし、実は黒河内はその裏の真相まで見抜いていた。高橋は3億円事件の犯人ではなく、その名を騙っていただけだった。3億円事件の犯人は、会で地味な立場を演じていた「栗塚(くりづか)」と言う男。栗塚は情報を操作し、高橋の疑念を掻き立て殺人に駆り立てたのだった。栗塚の動機は、人生を弄ばれた復讐であった。黒河内は逮捕する気がなく、栗塚は驚く。3億円事件自体は時効、彼は殺人を犯していないため黒河内は見逃すつもりだった。

霊感商法・警察庁長官狙撃事件

事件に決着を着けた後、清家の捜査一課には「緑川綾香(みどりかわあやか)」という女性の課長が赴任する。同時に、黒河内のいる捜査二課には「黄金崎(こがねざき)」と言う男が上司になる。さらに、2人は桜吹雪会の闇を解明したことで、公安からマークされる。そんな監視状態の中、黒河内は霊感商法の事件、清家はロシア人2人が殺し合った事件を捜査する。霊感商法を行っていた「加茂宮清明(かものみやせいめい)」に難なく接触する黒河内。その伝手を使って、今度はあるカルト教団のセールスマンを追い始める。精力的に捜査をする黒河内を見直す清家。しかし、黒河内は悪徳警官が増えると商売がやりづらくなるため、捜査を進めていただけであった。清家はその言葉にあきれ果てる。
背後関係を調べていくうちに、カルト教団のさらに背後にいる存在を突き止める。それはテロ計画のコンサルタントを行う「大人はわかってくれない」という組織だった。さらに、公安の過剰な監視や妨害工作の中で協力関係を作る黒河内。彼は公安から、栗塚を使い、ヨーロッパの元テロリストを日本に入国させるように依頼される。「大人はわかってくれない」は、警察内部にスパイを送り込んでおりそれが警察庁長官官房審議官の五人のうち誰かである、と公安は目星をつけていた。そんな中、パートナーとして信頼していた加茂宮が何者かの手によって殺される。
一方清家はロシア人殺しの件を調べていた。その裏に公安、また例のセールスマンが隠れているのではないかと推理。先輩で公安の「野中(のなか)」、上司の緑川らと調べを進める。それと同時に、父、清家文吾が同様に調べていたことを突き止め、父の死の真相を調べ始めていた。捜査と共に緑川とも絆を結ぶ清家。次第に2人の仲は深まり、交際関係にまで発展する。
捜査を続けた結果、「大人はわかってくれない」の創立者「鳥尾恭児(とりおきょうじ)」という男が判明する。加茂宮も彼の指示を受けた人物が殺害していた。黒河内から栗塚への依頼は完遂され、元テロリストの情報から「大人はわかってくれない」のスパイが「青沼昭太(あおぬましょうた)」であると結論付けられた。公安からの徹底マークを受ける青沼。さらに、「大人はわかってくれない」は新しいテロを計画しているという噂があり、黒河内と清家はさらに調べを進める。
捜査が順調に行っていたある時、突然栗塚が襲撃の果てに殺されてしまった。
敬愛していた栗塚を失い、黒河内は悲しみに暮れる。なおも調べを進め、「大人はわかってくれない」が、新たに原発テロを企んでいると推測。さらに、黒河内はスパイの策略を見抜いていた。青沼は囮であり、青沼の過去の記憶から審議官の「目黒裕司(めぐろゆうじ)」がスパイであることを突き止める。情報を流し、原発テロを未然に防いだ黒河内。しかし、裏の目論見があるのではないかと読み、警察庁長官狙撃事件の再現を目論んでいると見抜き、阻止することが出来た。
黒河内は「露口(つゆぐち)」という名前を与えられた、元テロリストの下を訪ねる。黒河内は、目黒の策略、原発テロや狙撃事件の首謀者が露口であると看破する、出頭し、鳥尾の居場所を言うように迫るが露口は拒否。結果的に、露口はSITに狙撃された。
事件の裏で、清家は父「清家文吾(せいけぶんご)」の死について調べていた。捜査中の事故とされたが、実は目黒に唆された野中の仕業だった。今度は鳥尾に誘導され、黒河内を始末しようとする野中。しかし、黒河内の機転で野中は制圧される。緑川も野中の殺人を知って、隠蔽した1人であることを清家は知る。野中と共に緑川は出頭する。

ホームレス大量殺人・照銀事件

清家文吾の死は、警察上層部によって包み隠されてしまう。警察組織に絶望した清家は辞職を考えるも、黒河内に止められる。国会議員を狙ったテロが計画されている、と情報が流され、公安や刑事たちは総出でテロを未然に防ぐために動き始める。清家は黒河内の策略で、公安の組織「ピンク」に異動になる。そこで、警察の闇やテロについて調べ始めていた。一方、仲間を立て続けに失った黒河内は鳥尾への復讐を狙い、彼を追っていた。調べを進めると、鳥尾は古い秘密結社「スサノオの桜」に身を寄せていることを知る。清家が所属するピンクもスサノオの桜に行きつき、スサノオがテロを計画していることまで調べを進める。スサノオの桜の背後関係を調べると、かつて起きた「照銀事件」という未解決事件に行き着く。かつて起きた大量中毒死事件だったが、現在ホームレスが大量死している事件と一致する点が多かった。清家と黒河内は、ホームレスの大量死がスサノオの桜によるもの、そして鳥尾が下手人であることを突き止める。
当の鳥尾はホームレスへの人体実験に加担し、疲弊する日々を過ごしていた。意義の感じられない殺人に加担し、かつて警官として持っていた正義すらもぶれていたある日、黒河内に拘束される。しかし、それは鳥尾の罠。黒河内は襲撃されるが、難なく返り討ちにされる。鳥尾はそれをきっかけに、自分の人生と向き合うことを決意する。
清家はピンクのメンバーである「赤穂亜美」と組んで、スサノオの桜の首領「御前」と呼ばれる老人を尾行する。清家に好意を寄せ始めていた赤穂は、彼の役に立ちたいと単独で御前に接近、結果的に赤穂は殺害されてしまう。清家は失意に暮れるも、ピンク内部の内通者を突き止め一矢報いることに成功する。黒河内は鳥尾から手に入れた情報や、裏の情報を使い、テロ計画を推理していた。彼が導き出したのは、特殊な飲料を使った国会議員の殺害。そして、新幹線での銃乱射であった。スサノオの桜は戦争を起こすことを計画していたのだった。
黒河内は仲間を求め、現場を離れていた野中と緑川を招集。清家と共にテロ当日を迎え、計画を未然に防ごうとする。飲料を使った計画は阻止できたものの、新幹線での銃乱射は実行される。しかし、緑川の決死の行為により被害は未然に防がれた。緑川は殉職。彼女と向き合えなかった清家は、後悔を抱え絶望する。そんな彼に、黒河内は緑川を巻き込んだことを謝罪。しかし、事件に決着を着けるべく、彼に喝を入れた。

国際カード詐欺・沢渡一成

人生に決着を着けようと考える鳥尾は、スサノオの仲間や御前を狙うも返り討ちに遭う。復帰した清家に助けられるも、致命傷であり黒河内に殺されてやれないことを悔いながら、鳥尾は死ぬ。
「御前」と呼ばれた男は「桜木立憲(さくらぎたちのり)」という医師だった。彼は事件が防がれたことで、沢渡の手を借りて国外に脱出。行方をくらましていた。黒河内のいる捜査二課には、新しく「浅黄由芽(あさぎゆめ)」という女性刑事が配属される。黒河内とコンビを組み、今度は国際的なカード詐欺を調べ始める。カード詐欺の元締めを調べ始めるも、暴力的で正義感が強い浅黄に振り回される黒河内。実は彼女は、沢渡が殺害した女子高生の妹であった。トラウマを抱える彼女のために、黒河内は沢渡を捕まえることを再度決意する。一方で、当の沢渡は自身の欲望を満たすために殺人を続ける。警察は調べを続けるもまだ証拠は掴めていなかった。
カード詐欺の元締め、「桜木謙介(さくらぎけんすけ)」は実は桜木の孫であった。桜木に接触するために、謙介を脅迫。イタリアに渡り、黒河内は桜木の策略を暴くと同時に、沢渡の正体についても話を聞く。日本では、スサノオの関係者たちが次々に口封じされていた。安全を確保した桜木は日本に帰国。しかし、黒河内は鳥尾が桜木に仕掛けた爆弾を引き継いでいた。桜木を爆殺し、黒河内はスサノオを壊滅させ、決着を着ける。
清家のピンクは、沢渡を監視対象に置いた。沢渡は国政選挙に打って出るために、策謀を練り、脅迫や情報操作を行い勢力を拡大していた。黒河内も沢渡の背後関係を探るも、決定的な結論も証拠も手に入れられず悪戦苦闘する。その間も沢渡は自身の望んだ国を作るために、周囲をコントロールし続け、総理大臣を目指そうとする。
一方、警察内に「グレイ」という新組織が設立される。設立者は「白雪欧司(しらゆきおうじ)」という公安の警視長だった。グレイは警察内の不正を糾弾する組織であり、白雪は清家の潔白さに目を付けグレイに引き入れる。清家は迷うものの、白雪が野中の殺人を立件したことで恩を感じグレイに加入した。しかし、グレイの目的は黒河内の逮捕であり、さらに清家は葛藤する。
沢渡が総理大臣になる前に、県警も警察庁も逮捕しようと考えるが、決定的な証拠はない。しかし、黒河内は「桃坂マミ」という少女が、沢渡が殺人の被害者を連れ去る様子を目撃したことを突き止める。彼女の証言を切り札に捜査一課は逮捕を計画する。しかし、沢渡は都内でテロを立て続けに引き起こし、また対立候補を爆撃させ事実上の総理大臣になっていた。
黒河内は証言者であるマミを守るために警護していた。その内、彼女の複雑な家庭環境とそれゆえの苦悩に同情。理屈抜きに彼女を守りたいと感じるようになる。しかし、証言者を消そうとする沢渡の配下の殺し屋がマミを狙う。黒河内も奮闘するも、最後には守り切れずマミを死なせてしまう。絶望と後悔に苛まれる黒河内。証言者もいなくなり、沢渡は総理大臣就任前に、県警や警察庁の刑事や幹部たちを集め、手打ちと称して、彼らを脅すことが目的だった。
清家や浅黄、青沼や栗田、牛家、沢渡も現れる。沢渡が彼らを挑発する中、黒河内が到着。全員がいる中で、沢渡は被害者たちの殺人を回顧し、どれだけ興奮したかを語る。その場の全員が絶句する中、挑発を続けるも、立ち上がった黒河内が衆人環視の前で沢渡を射殺。呆気に取られる中、青沼は黒河内に逃げるように言い、彼は姿を消す。
黒河内の殺人を立件するために、白雪はその場の全員を取り調べる。しかし、沢渡に怒りを覚えていた者や黒河内に同情していた全員が、黒河内を庇う発言をしたため取り調べは難航。白雪は憤慨するも、清家を招集した。真面目な彼は正直に言うはず、と思っていた白雪だったが、数々の事件を経て正義と悪の境界を見失っていた彼は、証言を拒否して辞表を提出。白雪は呆然とする。警察庁長官はどう事件を決着させればいいのか、と困惑するも白雪の助言で「テロを行っていたカルト教団の教祖が沢渡を暗殺した」と報道する。黒河内は公的に見逃されたのだった。
警察を後にする清家を、元首相の「酒井(さけい)」が政治家にスカウトする。清濁併せ呑んだ清家の人柄を評価し、政治家向きだと感じたためだった。
黒河内は外国に高跳びし、自由を謳歌していた。彼は手に入れた金を清家の選挙資金にするように言伝てる。
栗田と牛家は黒河内の過去について、何の気なしに調べていた。彼は実は、沢渡が殺害した女子高生の被害者遺族だったのだ。

『クロコーチ』の登場人物・キャラクター

主要人物

黒河内 圭太(くろこうち けいた)

演:長瀬智也
県警最悪の警官と呼ばれる汚職刑事。政治家を脅し賄賂をせしめ、殺人すら隠蔽して金や権力を欲しいままにする。総資産は県警の警部補ながら、「五億円以上」。「警察人生最後の奉公」として、自分の情報で未解決事件の解明を始める。
狡知に長け、策謀を巡らし人を操る術を持っている。その様は、「天才か悪魔」と清家からは評された。表向きは守銭奴で小悪党のように振る舞っているがその一方、情に厚く義理堅い面を持ち、彼なりの正義感に則って行動している。捜査で組んだ仲間や身内は守ろうとし、悲惨な境遇の女の子を警護した際は彼女の境遇に同情し、死に際しては涙を流した。
射撃能力は高く、狙った標的をほぼ一発で仕留める腕を持つ。咄嗟の機転と判断力に優れ、戦闘になっても有利に立ち回る。
しかし、喫煙者で、体力はない。敵の組織に襲われた際は「煙草辞めようかな」とぼやいていた。

清家 真吾(せいけ しんご)

演:剛力彩芽(ドラマ版では名前が「清家真代(せいけましろ)」に変更されている)
正義感が強く、ルールに厳格。実直で誠実と、「正しさ」を体現したような青年。東大卒のキャリア組で、自ら捜査一課を志望した変わり者とみられている。
黒河内と捜査を共にするようになり、彼の行動に振り回されつつ、彼なりの正義を信頼し自分の正義と能力の限界に悩むようになる。正義を実践するために、事件を追う一方で捜査一課の刑事だった父、清家文吾の死の真相を追っている。
洞察力にも秀でているようで、血まみれの現場の状況から「傘を差した誰かがいた」、と推理したことも。しかし、格闘は向いておらず、殺し屋を差し向けられた際は殺されかけていた。
彼の実直な人柄に惹きつけられた登場人物は多く、黒河内は彼を清廉潔白な男と評価し、常に助けている。緑川や赤穂、高宮からも好意を寄せられ、男女問わずモテる。酒家元総理からは、清濁合わせ呑んだ人間と見られ、政治家としてスカウトを受けた。
最後には、黒河内と沢渡を見たことで、正義と悪は割り切れるものではないと考え、警察を辞職。
ドラマ版では、女性として登場。真面目で正義感が強い警察官であるという点は同じであるが、並外れた記憶力を持っている設定となっている。

警察関係者

栗田(くりた)

7gcikapirika
7gcikapirika
@7gcikapirika

Related Articles関連記事

20世紀少年・21世紀少年(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

20世紀少年・21世紀少年(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『20世紀少年』とは、浦沢直樹による漫画作品。2008年から2009年にかけて映画化もされている。 コンビニの店長として働く中年の男・ケンヂの身の回りで、不可解な事件が相次ぐ。やがて、それらの事件はケンヂとその仲間たちの子供のころの妄想を現実化したものであるということに気が付く。少年時代に共に未来の世界を想像した仲間を集めたケンヂは、仲間とともに事件の首謀者である「ともだち」と呼ばれる人物の正体を探る。

Read Article

PLUTO(プルートウ)のネタバレ解説・考察まとめ

PLUTO(プルートウ)のネタバレ解説・考察まとめ

『PLUTO』とは、手塚治虫の作品「鉄腕アトム」の中のエピソード「史上最大のロボット」を原作とした浦沢直樹の漫画作品。 舞台は人間とロボットが共存する世界。世界最高水準の能力を持つ7体のロボットが、次々と何者かに破壊される事件が起きる。7体のロボットの1人・ドイツ刑事ロボットのゲジヒトは、一連の事件に深く関わっているとされる謎のロボット「プルートウ」の正体に迫っていく。

Read Article

キャラクター(2021年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

キャラクター(2021年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『キャラクター』とは、2021年公開の日本映画である。監督は永井聡、脚本・制作は長崎尚志や村瀬健らが担当した。売れない漫画家の山城圭吾は偶然一家殺害事件の第一発見者となり、そこで目撃した犯人・両角や現場からインスパイアされた漫画『34』を発表し大ヒットさせる。しかし次第に両角が『34』に干渉し始めたことから、山城は一連の事件に決着をつけることを決める。この物語は、平凡な男である山城と悲しい過去を背負った両角が出会ったことで起きる、急激な化学反応を描いたサスペンススリラー作品である。

Read Article

目次 - Contents