涙の女王(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『涙の女王』とは、韓国tvNで2024年3月から放送されたロマンティックコメディドラマである。脚本はパク・ジウン。主演はキム・スヒョンとキム・ジウォンで、パク・ソンフンやクァク・ドンヨンなどが出演する。財閥3代目のデパート業界の女王であるホン・ヘインと、スーパーマーケットの王子であるペク・ヒョヌは結婚3年目であるが関係は冷え切っていた。しかしとある危機が訪れ、恋が再び動き出す。様々な苦難を乗り越えながら、2人の愛が深まっていく様子が描かれる。本作は韓国tvNで最高視聴率28.3%を記録した。

『涙の女王』の概要

『涙の女王』とは、韓国tvNで2024年3月9日から4月28日まで放送されたロマンティックラブコメディドラマで、Netflixでも独占配信されている。話数は全16話。脚本は『星から来たあなた』や『愛の不時着』のパク・ジウンが手掛ける。主演はキム・スヒョンとキム・ジウォンで、パク・ソンフンやクァク・ドンヨンなどが出演する。結婚3年目ながら関係が冷めきっている財閥3代目のデパート業界の女王と、田舎出身のスーパーマーケットの王子の夫婦にとある危機が訪れ、再び恋が動き出す物語。彼らを取り巻く個性的なキャラクターや、様々な苦難を乗り越えて冷めていた愛が深まっていく2人の姿が描かれている。本作は最終回で最高視聴率28.3%を獲得し、tvN史上1位の視聴率を記録した。

ソウル大学法学部出身のペク・ヒョヌは、クイーンズ百貨店に新入社員として入社し、インターン生としてやってきたホン・ヘインと出会って恋に落ちる。そして大恋愛の末に財閥の令嬢であるヘインと結婚したヒョヌだが、妻の実家で同居する中で義理家族からパワハラを受け、ストレスを溜める。ヘインも自分を庇ってくれず、夫婦関係も冷めきっているため、ヒョヌは彼女に離婚を切り出そうとする。しかしそんな矢先、ヘインから脳腫瘍を患い、余命3ヶ月であることを告げられる。そのことをきっかけに、2人の関係が徐々に変化していくこととなる。

『涙の女王』のあらすじ・ストーリー

ヘインの病気が発覚

ヘインが余命宣告を受けたと知って彼女を抱きしめるヒョヌ

ソウル大学法学部を卒業した地方出身のペク・ヒョヌとインターン生のホン・ヘインは、クイーンズ百貨店で出会い、恋に落ちて結婚することとなった。その3年後、ヘインはクイーンズ百貨店の社長となりヒョヌは法務部理事となるが、夫婦関係は冷え切ってしまった。ヒョヌは高慢なヘインに不満が募り、身勝手でパワハラ気質なヘインの家族との生活も嫌気が差し、離婚を考える。しかしヘインの父でクイーンズグループ副会長のホン・ボムジュンは、仲間に裏切られることを嫌うため、ヒョヌは離婚したら命を奪われるのではないかと恐怖を感じていた。

だがその後、ヒョヌはヘインが結婚前に作成した遺言状に「自分の遺産は、夫には一銭も渡さない」と書かれていることを知る。ヒョヌはヘインに絶望し、離婚を決意。ヘインの元へ行き、離婚の話をしようとした矢先、彼女が「私余命3ヶ月だって」と言い出す。衝撃の事実に驚いたヒョヌは離婚の話をやめ、泣きながら「君なしでは生きられない。愛してる」と彼女を抱きしめる。だがヒョヌは、内心報復を受けずに死別という形でヘインと別れられることに喜んでいた。

ヒョヌとヘインの心境に変化

ヘインはクラウド細胞腫という珍しい病気に侵されており、手術は困難で症状を緩和させる薬を飲むしかなかった。だがヘインはクイーンズグループを相続してもらうために、病気を家族に隠していた。

友人のキム・ヤンギから、こんなに私を愛してくれるならクイーンズ百貨店を譲りたいと思わせて遺言書を書き直させればいいとアドバイスされたヒョヌは、ヘインに尽くすようになる。初めは突然豹変したヒョヌに戸惑っていたヘインだが、彼が真剣に回復を願ってくれていると思い込んで元気を取り戻し、薬を開発中のドイツの研究所を支援しつつ海外での治療を考える。

そんな中、ヘインは大学の同期で大投資家であるユン・ウンソンと仕事で再会する。ウンソンは大学時代ヘインのことが好きだったが、彼女に全く相手にされていなかった。だが実はウンソンはクイーンズグループの執事であるグレイス・コと裏で共謀し、クイーンズを乗っ取ろうと目論んでいた。

一方、ヒョヌはヘインがひょんなことから携帯のパスコードを「1031」にしていることを知る。実は10月31日はヘインの出産予定日だったが、子供が流産してしまい、その日以降2人の気持ちがすれ違うようになってしまったのだ。ヒョヌはヘインが亡くなった子供を大切に思っていることを知り、徐々に恋心を取り戻していく。そしてヘインとヒョヌは離れていた心が段々近づいていくが、ヒョヌはそんな自分に戸惑う。今まで通りヘインのことを嫌いであれば別れるのも苦ではないが、一緒にいるとどんどん好きになっていくため、徐々に別れが辛くなっていた。

それからヘインの母であるキム・ソンファは、いつでも打ち合わせができるようにとウンソンに自宅のゲストルームを使わせるようになる。そしてウンソンはクイーンズを乗っ取るために邪魔な存在であるヒョヌを追い出すため、ヘインにヒョヌが彼女を愛してないという印象操作をする。ヘインはヒョヌとの行き違いもあり、ウンソンの言葉を信じてしまう。

ヘインはヒョヌに何も言わず、資金協力しているドイツの研究所へ1人で行き、治療をしてもらおうとする。しかし検査の結果、今は免疫細胞の採取が困難なため、時間が必要だと断られてしまった。落ち込んでいるヘインの元へヒョヌがやってきて互いに思いを再確認し、涙を流して強く抱き合い、キスをする。その後、ヘインはホテルでヒョヌに葬式のことや遺言書を書き直すことを伝える。初めはヘインに遺言書を書き直させるために優しくしていたヒョヌだが、今は死を覚悟した彼女の言葉に胸が痛み、「君が完治を宣言された時に書き直して」と伝えた。

翌日、研究所からヘインの元に「注射療法で白血球を増やせる可能性があるため、それに懸けよう」というメールが届き、彼女は喜ぶ。実は前日に治療を断った研究所の医師にヒョヌが抗議していたのだ。希望を取り戻したヘインは楽しくヒョヌとドイツデートを楽しんだ。

ヘインの弟であるホン・スチョルの妻、チョン・ダヘもウンソンらと共謀してクイーンズを乗っ取ろうと企んでいた。ウンソンたちはヒョヌがドイツに行っている間に、彼の部屋に忍び込んで物色する。その後、マンデの部屋から盗聴器が見つかり、その受信機がヒョヌの部屋から見つかった。さらにホン一家がヒョヌの部屋の金庫を業者に開けさせると、そこから離婚届が出てくる。これらはウンソンたちがヒョヌを追い出すために仕掛けた罠だった。

ボムジュンはヘインに離婚届の画像を送る。ヘインはショックを受け、怒りながらヒョヌにそれを見せる。ヒョヌは自分が書いたものだと認め、ヘインは彼の話を聞く気にもなれず、泣きながらホテルに戻って荷造りをする。そしてヘインは気づくと道路の真ん中に立っており、ヒョヌは間一髪トラックに轢かれそうになる彼女を助ける。だが彼女は「次同じことがあったら助けないで」とヒョヌの手を振りほどき、去っていった。

検査の結果、ヘインに注射治療の効果は出なかった。医師はヒョヌに、ヘインに生きる気力を失わせないようにすることと愛や欲望、憎悪などの執着が生の原動力になることを伝える。ヘインに憎まれても生きる気力を取り戻させると覚悟を決めたヒョヌは、彼女に「訴訟なしで離婚できるならありがたい。君が余命3ヶ月と聞いて助かったと思った」などと言って彼女を怒らせた。怒ったヘインはヒョヌの離婚調査を自らやると申し出て、彼の不正を見つけてやると意気込む。しかし調査の結果、ヒョヌは完全に白だった。むしろヒョヌがヘインのためにスタッフのフォローまでしていると判明したが、彼女の恨みは晴れなかった。

その後、ヘインは食事中にウンソンから薬を奪われてしまう。そのため症状が進行し、ヘインの記憶がドイツに行く前の時に戻ってしまった。離婚のこともドイツでの治療のことも忘れてしまったヘインは、ヒョヌにも優しくなったが、彼はあまりに不憫な彼女の姿に涙が止まらなかった。そしてヒョヌはヘインにドイツであったことを全て話し、思い出させる。記憶を取り戻したヘインは改めてヒョヌと離婚した。しかしヘインはヒョヌが会社に必要だと判断し、残すことを決める。だがその後、ヒョヌはヘインを裏切ったことや盗聴器を仕掛けたことに加え、ウンソンとの契約を妨害したことでヘインの祖父でクイーンズの会長であるホン・マンデを怒らせて会社を追い出されてしまう。

マンデの愛人であるモ・スリは、マンデに上手く取り入って、絶大な信頼を得ていた。しかし実はスリはウンソンの母親で、ウンソンと共謀してクイーンズを乗っ取ろうとしていたのだ。以前からスリのことを疑っていたヘインの叔母のボムジャは、探偵を雇ってスリの素性を調べ、ヒョヌに協力を持ち掛ける。そしてスリとウンソンが親子であると判明し、ヒョヌは電話でマンデに警告しようとする。ところがすでにスリに毒を盛られていたマンデは、どんどん体調が悪くなり喋れなくなってしまった。その薬は2、3カ月ほど昏睡状態となって死に至るらしく、スリはマンデが死ぬ前に法廷後見人と議決権代理人になろうとしていた。

病院に救急搬送されたマンデの元に家族も駆けつけるが、法廷後見人となったスリが面会を拒絶する。後にウンソンの会社がクイーンズの第2株主となり、ヘインらホン家の人々は解任されてしまった。ついにマンデの全権を代行するスリと第2株主のウンソンによって、クイーンズグループは完全に乗っ取られてしまったのだ。

乗っ取られるクイーンズグループ

創業一家が経営権を奪われたことは財界に衝撃を与えてテレビでも大々的に報じられ、一家は家からも会社からも姿を消す。そしてヒョヌはヘイン一家を連れて、故郷へとやってきた。ヒョヌ一家は戸惑いながらも、ヘインたちを温かく迎え入れる。だが何もかも奪われたヘインたち家族は落ち込んでおり、特に妻のダヘと息子に出ていかれたヘインの弟のスチョルはショックを隠せなかった。

ヒョヌはウンソンの不動産詐欺を知り、仲介業者のピョン・ソンウクを告訴して捕まえようとする。しかしヒョヌに激怒したピョンは、子分たちを連れて彼を襲いに来る。だが実はヒョヌはボクシングの実力者だった。そのため大勢を相手に返り討ちにし、ピョンたちは警察に連行された。

一方、ヘインの元にウンソンがやってきて彼女の病気を知っていることを語り、病気を両親に知られたくないなら戻ってこいと脅迫する。後日、ヘインはウンソンの新会長就任会見に姿を現す。ウンソンは会見で、ヘインを百貨店の社長に復帰させると発表。だがヘインはウンソンから脅迫を受けたこと、彼がヒョヌに濡れ衣を着せて刑務所に送ろうとしていることを暴露する。さらに彼女は、余命宣告を受けたため社長には復帰できないと告白した。この会見を知ったヘインの家族は大きなショックを受ける。

ヘインはそのまま会見の場で意識を失ってしまい、ヒョヌは彼女を抱き止める。病院に運ばれ朦朧とする意識の中、ヘインはヒョヌへの気持ちが溢れる。そして目を覚ましたヘインは、そばで寄り添うヒョヌに「愛してる。家のことで苦労をかけたり、素っ気ない態度をとってごめんね」と素直な思いを伝えた。このまま死ぬかもしれないと怯えていたと言うヘインに、ヒョヌは「絶対死なせない」と泣きながら彼女を抱きしめた。

そんな中、ヘインの母のソンファは、海の事故で長男を亡くしたことをヘインのせいにして彼女に辛く当たっていたことを後悔していた。そしてソンファはヘインにこれまでのことを涙ながらに謝罪し、2人は抱き合って和解する。

一方、ウンソンは何もかも上手くいかないことに激怒し、ピョンに「ヒョヌを消せ」と命じる。後日、ヘインは病気の幻覚によりウンソンをヒョヌと見間違え、ウンソンの車に乗り込んでしまう。その直後、ヒョヌはピョンに拉致され、絶対絶命のピンチとなる。だがヒョヌはピョンに「殺人犯になれば20年の懲役だが、今思いとどまれば懲役3年の詐欺罪で済む」などと上手く交渉して、思いとどまらせた。その頃、ヘインは現在はウンソンとスリに乗っ取られているホン家に戻るが、スリに追い出されて庭を彷徨う。その時、迎えに来たヒョヌがヘインを探しにやって来た。ヒョヌがウンソンに見えて戸惑うヘインだが、言葉をかけられてヒョヌだと確信し、安心する。その後、ヒョヌはヘインに離婚を取り消してほしいと申し出るが、ヘインは症状が進行していて現実があやふやなため何も約束できないと断る。

昏睡状態だったマンデは意識が戻ったものの、認知症となり記憶を失っていた。正気に戻る瞬間はあったが、スリによってホン家の邸宅に閉じ込められ、体も動かず携帯もないため助けを呼べなかった。苦しみに耐えかねたマンデは自ら階段から飛び降り、命を絶ってしまう。さらにスリにマンデが隠していた裏金も奪われてしまった。

その後、ドイツの研究所からヒョヌの元に、ヘインの治療法が見つかり手術を受けられると連絡が入る。だがその手術は記憶を失う可能性があるようだ。ボムジュンはヘインが手術を拒否することを懸念し、記憶を失う可能性があることは彼女に秘密にすることを決める。そしてヘインは手術を受けられることに喜び、号泣した。それからヒョヌと楽しくデートしたヘインは、離婚を取り消し、再び2人での生活をスタートさせる。

ヒョヌとヘインの運命

ヘインは手術を受けるためヒョヌと共にドイツへ渡る。だが手術の直前、主治医から手術の副作用について聞いたヘインは手術を拒否して、その場を立ち去ってしまった。しかしその後、ヘインが事故に遭いかけて涙を流すヒョヌを見た彼女は、もう彼を泣かせたくないと感じて手術を決意する。後日ヘインの手術は無事に終わり、ヒョヌは安堵するが、そこへ警察がやってきてピョンを殺害した容疑で逮捕されてしまう。実はこれはウンソンの仕業だった。

目を覚ましたヘインは記憶を失っていたが、ウンソンは彼女に「俺は婚約者」「ヒョヌは離婚した前夫でストーカーや殺人容疑で逮捕された」と嘘をつく。ウンソンによる刷り込みで、ヘインはヒョヌも家族も悪者だと思い込んでしまった。それから退院したヘインはしばらくヒョヌのことを疑っていたものの、自らが手術前に書いた手帳を見て真実を知る。ヘインは涙を流しながらヒョヌの元へ向かう。ヒョヌもヘインに気づいて横断歩道を渡ろうとしたが、ウンソンの車に轢かれて意識を失い、病院に運ばれる。

一方、ヘインは何者かに連れ去られ、ホン一家の別荘で目を覚ます。何とか閉じ込められていた部屋から脱出するヘインだが、リビングにいたウンソンが猟銃を持ちながら一緒に国外へ行って結婚しようと迫ってくる。ヘインはウンソンに恐怖心を抱き、頷くことしかできなかった。だが病院から抜け出したヒョヌは体を引きずりながらも何とかヘインの居場所を突き止め、別荘を停電させた隙に彼女を連れて逃げ出す。ところが怒って車で追いかけてきたウンソンが2人の前に立ちはだかり、「こっちへ来い」とヘインに命じる。ヘインが「死んでも行かない」と拒否すると、ウンソンは彼女に銃を構えた。そこへ警察がやってきて、ウンソンに「銃を下ろせ」と命令しながら、彼に拳銃を構える。それでもウンソンはヘインに発砲し、ヒョヌが彼女を庇って撃たれてしまった。その直後、ウンソンは警察に射殺される。ヘインは泣き叫び、ヒョヌはすぐさま病院へと運ばれた。そして緊急手術を受けたヒョヌは、無事に一命を取り留める。目を覚ましたヒョヌにヘインは思い出せなかったことを泣きながら謝罪し、ヒョヌは「愛してる」と伝えて彼女を慰めるのだった。

その後、ヒョヌとホン一家はスリからクイーンズグループを取り戻すべく、裁判を起こす。スチョルの妻のダヘも彼からの愛によって良心を取り戻し、証人として出廷する。そしてヒョヌはスリがマンデを殺した証拠の映像を突きつけ、彼女は殺人未遂容疑で逮捕された。

こうしてホン一家はクイーンズグループを取り戻し、ヘインはクイーンズ百貨店の社長に、ヒョヌも法務部理事に復帰する。そしてヒョヌは改めてヘインにプロポーズし、彼女も了承した。

それから時は経ち、ヒョヌとヘインの間に子供が産まれる。さらに長い年月が経ち、年老いたヒョヌはドイツにあるヘインの墓へとやってきた。墓石には「君と共にした時は我が人生の奇跡」と刻まれているのだった。

『涙の女王』の登場人物・キャラクター

主要人物

ペク・ヒョヌ(演:キム・スヒョン)

本作の主人公である。優しく思いやりがあり、頭が良い。ソウル大法学部出身の弁護士で、クイーンズグループの法務取締役となり、ヘインと出会って結婚した。子供海兵隊に所属していた際に、海で溺れたヘインを助けたことがある。また高校時代にもヘインと偶然遭遇したことがあり、名前を知らなかったものの、彼女に一目惚れして彼女が落とした音楽プレイヤーを大事に持っていた。互いに運命的な出会いをしていたことに気づいたのは、離婚した後だった。結婚した際はラブラブだったものの、ヘインが流産したことをきっかけに溝が生まれ、3年後に彼女の高慢な性格に耐えかねて離婚を決意する。そんな矢先にヘインが余命3カ月と知り、離婚せずに別れられると喜んでいたが、徐々に彼女への愛情が蘇っていく。一時はヘインが、彼が離婚しようとしていた真実を知って離婚したものの、別れた後も互いに思い合っていた。最終的にヘインが手術で助かり記憶を取り戻したことで再婚し、子供が生まれて幸せに暮らした。

ホン・ヘイン(演:キム・ジウォン)

本作のヒロインで、ヒョヌの妻である。高校時代にヒョヌと偶然遭遇した際、彼に一目惚れしていたが、再会した時は彼だと気付いていなかった。財閥クイーンズグループの3代目でクイーンズ百貨店の社長をしているが、高慢でわがままでプライドが高く、ヒョヌに対してもきつく当たっていた。そのため離婚寸前だったものの、クラウド細胞腫という病気になり、余命3カ月の宣告を受けてショックを受ける。ヒョヌが優しくなり心配してくれていると思い込んでいたが、離婚するつもりだったことを知り、落ち込んで彼と離婚を決意する。だが体調を崩して意識を失ったことでヒョヌへの思いを再確認し、再び彼と愛し合う。そして手術をして命が助かり記憶を取り戻したことで、ヒョヌと再婚して子供を産み、天命を全うした。

ユン・ウンソン(演:パク・ソンフン)

M&Aを専門とする有名な投資家で、ハイブランドのヘルキナを韓国に初上陸させたやり手である。孤児院育ちだが、子供の頃から優秀でクイーンズ奨学生だった。ヘインとは大学時代の同期だが、孤児院にいた頃に犬に襲われそうになった彼女を救った過去がある。その時、ヘインに優しくされたことから彼女に思いを寄せるようになり、大学の頃にアプローチしたが相手にされていなかった。他人の飼い犬を殺して警察に捕まったこともあるほど冷酷で残忍な面があり、ヘインを自分に振り向かせるためにわざと彼女を陥れて助ける振りをしていたが、彼女に見抜かれて嫌われていた。後に仕事でヘインと関わるようになるが、クイーンズグループを乗っ取り、彼女を自分のものにしようと画策する。一時はクイーンズグループの会長になったが、上手くいかず、拒否するヘインを殺して強引に海外へ連れて行こうとして警察に射殺された。

ホン・スチョル(演:クァク・ドンヨン)

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