涙の女王(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『涙の女王』とは、韓国tvNで2024年3月から放送されたロマンティックコメディドラマである。脚本はパク・ジウン。主演はキム・スヒョンとキム・ジウォンで、パク・ソンフンやクァク・ドンヨンなどが出演する。財閥3代目のデパート業界の女王であるホン・ヘインと、スーパーマーケットの王子であるペク・ヒョヌは結婚3年目であるが関係は冷え切っていた。しかしとある危機が訪れ、恋が再び動き出す。様々な苦難を乗り越えながら、2人の愛が深まっていく様子が描かれる。本作は韓国tvNで最高視聴率28.3%を記録した。

サンスーシ宮殿

ドイツにある世界遺産に登録されている歴史的な宮殿である。ヘインとヒョヌが新婚旅行で訪れた思い出の場所で、再婚した2人が子供と3人で訪れていた。

ピンクの音楽プレイヤー

高校時代にヘインが使っていたもの。転んだヘインをヒョヌが助けた際、落としてしまった。ヒョヌは持ち主のヘインを探したが、彼女は留学してしまったため見つからず、部屋にしまっていた。後にヘインがピンクの音楽プレイヤーをヒョヌの部屋で見つけたことで、彼への思いが強くなった。

『涙の女王』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ホン・ヘイン「愛してる」

第11話、ヒョヌに思いを伝えるヘイン

ヒョヌと離婚したヘインだが、クイーンズグループを乗っ取られたことでヒョヌの故郷であるヨンドゥリで彼と一緒に過ごす。そこでヘインはヒョヌの気持ちに気づくも、素直に思いを伝えられなかった。しかし記者会見を終えて意識を失う直前、ヘインはヒョヌへの思いが溢れ、このまま死んだら彼に気持ちを伝えられなくなると後悔する。そして目を覚ましたヘインは真っ先にヒョヌに「愛してる。初めて会った日から、これまでずっと愛してた。なのに素直に言うことができなくて、うちの家族からも守ってあげられなくて悪かった」と本心を打ち明けた。素直にヒョヌへの愛を伝えられなかったヘインが、真っすぐに伝えた言葉にグッとくる名言だった。

ヘインとソンファが和解する場面

第11話、泣きながらヘインと抱き合うソンファ

ヘインが記者会見で余命3カ月であることを打ち明けたことで、病気のことを知ったソンファは、これまで長男が溺れて亡くなったことをヘインのせいにして彼女に冷たく当たってきたことを後悔する。そのためソンファは意識を失ったヘインが目を覚ました際、病室に行けず非常階段に座り込んで涙を流す。そこへやって来たヒョヌにソンファは水難事故以来、ヘインに手を握られても振り払い、彼女に強く当たってストレスを与えたせいで病気になってしまったのだと後悔を口にする。その言葉を密かに聞いていたヘインは、「母さんのせいではない」と言って去ろうとする。そんな彼女をソンファは引き止め、病気に気づかなかったことやこれまでのことを謝罪し、2人は泣きながら抱き合った。長い間、わだかまりができていた2人が病気をきっかけに心を通わせ涙する姿に感動する名場面だった。

ウンソンに撃たれたヒョヌが目を覚ます場面

第16話、目を覚ましたヒョヌ

ヘインを庇ってウンソンに撃たれたヒョヌは手術を終えてもなかなか目を覚まさず、ヘインは彼の手を握って祈るような気持ちでひたすら目を覚ますのを待つ。焦れったくなったヘインはヒョヌを心配させて目を覚まさせようと、「声を上げて泣いたせいかめまいがする」とつぶやく。するとヒョヌは目を覚まし、「大丈夫?」とヘインを心配する。そんな彼にヘインは、手術後に記憶を失って思い出せなかったことを謝罪する。ヒョヌも何があっても一緒にいると誓ったことも全部忘れて、ヘインを苦しめたことを謝り、「愛してる」と伝えた。死にかけてもヘインを心配していたヒョヌと、ヒョヌが目を覚ますまで祈り続けたヘインの互いへの愛の深さに心打たれる名場面だった。

『涙の女王』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

tnN史上1番の高視聴率を獲得

本作は日本でもヒットした『愛の不時着』の脚本家のパク・ジウンが手掛けた作品で、これまで手掛けた作品に失敗作が一つもない脚本家として期待値が高かったが、1話目の視聴率は5.8%と低調なスタートだった。しかし右肩上がりに数字を上げていき、最終回の16話では最高視聴率24.8%を記録した。この数字は『愛の不時着』を超えて、tvN史上1番の記録となっている。後半に行くにつれて怒涛の展開になり、徐々にヒョヌとヘインが愛を取り戻していったことが数字が上がった要因になっている。また本作は『愛の不時着』に出演していたキム・ジョンナムやキム・ヨンミンなどの魅力的なキャストが出演しおり、ヘインのハイブランドを身にまとったファッション、泣かせるエピローグなども話題となっていた。

14話のシーンは序盤に撮影

生きる気力がなくなったヘイン(右)に気力を取り戻させようとするヒョヌ(左)

ヒョヌ役のキム・スヒョンは特に印象に残っているシーンについて、第14話でドイツで手術の後遺症を知ったヘインをヒョヌが説得し、互いに思いを爆発させていた場面をインタビューで挙げている。実はそのシーンを撮影したのはかなり序盤で、1、2話を撮影してからドイツで14話の撮影を行っていた。そのためスヒョンもヘイン役のキム・ジウォンも、とても悩んだようだ。またヒョヌがドイツでクローバーの花束を持って橋の上を走る場面では、雨が降っていたため止んでから撮影しなければならないうえ、ドイツの観光名所だったことから人が集まってきて何度もNGになってしまったようだ。

笑いの絶えない楽しい現場

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