魁!!クロマティ高校(クロ高)のネタバレ解説・考察まとめ
『魁!!クロマティ高校』とは、2000年から2006年まで、野中英次が『週刊少年マガジン』で連載していたギャグ漫画およびそれを原作としたテレビアニメ、実写映画。真面目な主人公神山高志は、不良だらけのクロマティ高校に入学してしまい、当初は学園を立て直そうと奮闘するが、結果的に個性が強すぎる登場人物達の中で混沌とした高校生活を送ることになる。キャラクター達やストーリーがとにかく破天荒であり、シュールな笑いも人気となり、野中英次の代表的作品となった。
クロマティ高校
日本一の不良高校で、引き算さえできれば入学出来る。そのため、これまで大学に進学できた卒業生は一人しかいない。
部活動では、野球部が2回戦進出を果たしたことが最高成績である。教育理念や校歌には不良の文化を肯定するようなフレーズが多い。火災や隕石などでこれまでに3度校舎が全壊した。
バース高校
クロ高、デス高に次ぐNo.3の不良校である。教育理念は「義侠心」だが、生徒たちはそれを読めない。上下関係に厳しく、上級生が他校に腰が引けていても下級生は口出しできない。作中では前田が拉致されたりとクロ高とは長き因縁がある。
相撲部はマスクド竹之内に5人抜きされたが、過去にはブラスバンド部が都大会で準優勝を果たしている。
デストラーデ工業高校
歴史の浅い新設校だが、工業高校でありクロマティ高校やバース高校より就職率が高い。教育理念は「友情・努力・旋盤」。
体育祭はバイオレンス度が高いことで有名で、アーク溶接騎馬戦は毎年たくさんの生徒が「病院送り」や「警察送り」となる。
マニエル高校
不良校だが、クロマティ高校、バース高校、デストラーデ工業高校よりは偏差値が高い。
通学時間にはバスがマニエル高校の生徒たちで占拠されており、通称「マニエル護送車」と呼ばれている。
その他
北斗家
江戸末期、元々漬物屋だったが、日本を代表する大企業のトップであり、現在は銀行や出版社、学校運営など手広く行っている。
北斗武士の父親は北斗グループの会長であり、レジースミス高校の理事長を務める。
ほのぼの爆笑コメディ プータン
TV番組。神山もファンである。序盤の内容は、プータンとその相棒がくだらない会話をする内容で、構成はかなりいいかげんだったが、なぜか人気は高かった。そして、次第に普通のバラエティ番組に移り変わっていった。そして一時期の人気絶頂を経て低迷し、最終的には打ち切りになった。
漫才師が解散後ピンで行き詰った結果、たどりついた芸風が「プータン」である。
地底帝国
林田が不良達との喧嘩の最中にマンホールに落ち、その先に存在した地下のサルの国。太陽や学校がない等、人間の世界とは異なる点が多い。これまでに現れた救世主が皆モヒカンだったため林田は救世主と崇められた。救世主の実際の役割はサルたちの数を調整するために災害を起こすことであったが、林田は先代のモヒカン男からその役割を継ぐことを拒否した。
『魁!!クロマティ高校』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
神山高志「え!?じゃ…もうダメじゃん」
第3話「デビューしてみよう」の中のでセリフ。
入学したての神山は不良だらけのクラスに中々馴染めずにいたが、「高校デビューのすすめ」という不良デビューのマニュアルを読み、形から入ろうと試みる。金髪にする、眉毛を剃る、眉間にシワを寄せる、ワルそうな歩き方をする、といったように記載されたレッスンを順にこなしていく。そして最終レッスンの項目を読むと、「以上のことを入学前に済ませておいてください」との記載が。「え!?じゃ…もうダメじゃん」呟く神山。不良デビューに失敗し、「煙草買ってこい」といつも通りパシられるのだった。
最後のページで全てをひっくり返す展開が訪れるという、クロ高節を味わえる場面である。
神山高志と林田慎二郎「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」
第18話、ブレード・ランナーズ・ハイの中でのセリフ。
CDプレーヤーで音楽を聴いている1年5組の生徒。しかし突然CDプレーヤーの音が止まってしまい、これを直せそうな人間はいないかとクラスメート達に相談する。そこでメカ沢の名前が挙がり、助けを求めてみるも、メカ沢本人曰く機械オンチだという。他にもビデオの録画予約が出来ない生徒が助けを求めたが、それも難しいという。「メカ沢は機械に強そう」といったような先入観で物事を判断するのはマズい、と頭部に油を指しながらクラスメートたちに説くメカ沢。続けて、「機械に頼りすぎて、このままだと俺たちは機械に支配されてしまう」と言ったところで、神山と林田が頭の中で「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」とツッコミを入れる。
メカ沢のキャラ設定をうまく活かした、作者のギャグセンスに脱帽する場面である。
神山のクラスメート「…ってフツーのオッサンだよ!!」
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目次 - Contents
- 『魁!!クロマティ高校』の概要
- 『魁!!クロマティ高校』のあらすじ・ストーリー
- 神山達の高校生活
- ゴリラの寿司編
- 林田の地底猿帝国編
- 映画研究会編
- 相撲部編
- バンチョーちゃん編
- 打ち切り
- 『魁!!クロマティ高校』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 神山高志(かみやまたかし)/演:須賀貴匡
- 神山の周辺人物
- 林田慎二郎(はやしだしんじろう)/演:虎牙光揮
- 前田彰(まえだあきら)/演:山本浩司
- メカ沢新一(メカざわしんいち)/ 映画版の声:武田真治
- フレディ/演:渡辺裕之
- ゴリラ/演:四方宗
- 竹之内豊(たけのうちゆたか)/演:高山善廣
- マスクド竹之内(マスクドたけのうち)/演:板尾創路
- 北斗武士(ほくとたけし)/演:金子昇
- 北斗の子分/演:島根さだよし
- マサ/演:加藤知宏
- 平井健(ひらいけん)
- 田中牧男(たなかまきお)/演:秋山竜次
- 西(にし)
- クロマティ四天王
- 伊賀勝(いがまさる)
- 福富功男(ふくとみいさお)
- 百合ヶ丘新(ゆりがおかしん)
- 民山次郎(たみやまじろう)
- 能智雅宏(のうちまさひろ)
- クロマティ高校上級生
- 高橋秀樹(たかはしひでき)
- クロマティ高校下級生
- 伊東海(いとうかい)
- 松田修作(まつだしゅうさく)
- 吉江豊作(よしえほうさく)
- 安藤洋司(あんどうようじ)
- バンチョーちゃん
- 相撲部関係
- 相撲部の部長
- 相撲部の副部長
- 映画部関係
- 映画研究会の部長
- 『さすらいの騎士』の主役の男
- 教職員
- 三谷大介(みつやだいすけ)
- デストラーデ工業高校
- 山口ノボル(やまぐち ノボル)/演:増本庄一郎
- 石川淳(いしかわじゅん)
- 中尾明(なかおあきら)
- 坂本(さかもと)
- マニエル高校
- 藤本貴一(ふじもときいち)
- 藤本貴一の付き人
- 島田(しまだ)
- バース学園高校
- 瀬戸内ジャクソン(せとうち ジャクソン)
- 竹城秋夫(たけじょうあきお)
- 横山(よこやま)
- 大山信夫(おおやまのぶお)
- その他の登場人物
- 山本一郎(やまもといちろう)/演:坂口拓
- 前田母/演:山本浩司
- プータン/演:遠藤憲一
- プータンの相棒/演:高知東生
- メカ沢β
- タバタくん
- 宇宙人
- 医師
- サトウ電気店主
- マーキュリー
- 城戸治(きどおさむ)
- 貞治(さだはる)
- 芳田琢朗(よしだたくろう) / 井野上揚水(いのうえようすい)
- ゴリラ(2頭目・新ゴリ)
- ゴリラ(3頭目)
- 佐田政志(さだまさし)
- ゴリラ(4頭目)
- 北斗家の執事
- アラちゃん
- ケン
- 朝倉北男(あさくらきたお)
- 島野(しまの)
- 清水(しみず)
- 福井(ふくい)
- ガリ
- ライザー
- 「アイツ」
- 林田一郎(はやしだいちろう)
- ピョコラ・アナローグ三世
- マコト
- 谷川(たにがわ)
- 「あの男」
- 『魁!!クロマティ高校』の用語
- 不良の用語
- 不良(ワル)
- 番長(ウラ番)
- 登場する高校
- クロマティ高校
- バース高校
- デストラーデ工業高校
- マニエル高校
- その他
- 北斗家
- ほのぼの爆笑コメディ プータン
- 地底帝国
- 『魁!!クロマティ高校』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 神山高志「え!?じゃ…もうダメじゃん」
- 神山高志と林田慎二郎「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」
- 神山のクラスメート「…ってフツーのオッサンだよ!!」
- マスクド竹ノ内「…すごく出づらい…」
- 前田彰「日本から熱いお湯を送るというシステムだが、多分、途中で冷めるんじゃないか?」
- サラリーマン「あれは買えないのかな?」
- 『魁!!クロマティ高校』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 波乱万丈な歩みを記すクロ高沿革
- 不良文化を肯定する校歌
- 音楽や映画から影響を受けた各話のサブタイトル
- 『魁!!クロマティ高校』の主題歌・挿入歌
- アニメ版
- OP(オープニング):吉田拓郎『純』
- ED(エンディング):美狂乱『トラスト・ミー』
- ED(エンディング):サンプラザ中野『クロマティ高校校歌』(第19話、第23話)
- 実写映画版
- 主題歌:氣志團『RUN☆BAKURATEN☆RUN』