排気ガスサークル(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『排気ガスサークル』とは、DONZUによって製作され、2013年5月から2022年12月にかけて配信されたアドベンチャーフリーゲーム。「夢の先へと案内してくれる列車」が停まると噂される駅のホームから、白黒の世界に迷い込んでしまった主人公が、襲いくる敵や数多の陰謀に巻き込まれながらも、懸命に自分と向き合っていく物語。伏線の張り巡らされた完成度の高いストーリーと、個性的なキャラクターが生み出す独特の世界観が高い人気を誇った。

属性:無(ラストは人)

自殺者が多発している駅から、白黒の世界に迷い込んでしまった人。少年のような姿をしているが、性別は女性である。口数は少ない。作中では本名は出ず、プレイヤーが名前をつける。基本的に、顔を隠すため仮面を付けている。

抑圧された家庭環境で、優秀な兄と常に比べられて育った。しかし、兄妹仲は良好。優しい兄と、懐いてくれた猫を心の支えに生きていたが、どちらも死んでしまったため、自分も消えることを望んでいた。白黒の世界で仲間との冒険を通じて、少しずつ自分と向き合っていく。

白黒の世界の主は過去の主人公であり、自分を許して受け入れたことで、新たな世界を作り上げた。

冒険を終えた数年後には、女の子らしい制服を着て、ボブヘアーになった姿になっている。

右が影

属性:無から全(仮面によって変動)

主人公が白黒の世界に迷い込んだ時、生まれ落ちた影。主人公とともに成長していく。

初めは真っ黒な姿で、何を話しているのか分からなかった。性格も、初めは無邪気で無鉄砲。敵わない敵にも挑もうとしたり、知らない場所に主人公を無理矢理引っ張って行ったりする。主人公を守るという使命感があり、他のキャラクターが主人公をサポートすることになった時は嫉妬していた。

主人公が仮面をつけることで姿を変えていく。そして、徐々に言葉も明瞭になり、性格も落ち着いていった。しかし、主人公を「主」と呼んで慕う姿勢は最後まで貫いた。仮面の属性ごとに姿が異なる。

属性:不明

主人公の実兄。歪んだ家庭環境で、両親からは優秀な子と溺愛される。一方で、両親が主人公である妹を虐げることに反感を持っていた。主人公を愛しており、心の拠り所だった。主人公に黒猫のノーチェが懐き、そのせいで両親の機嫌が悪くなったため、彼女を悲しませたとしてノーチェを殺してしまう。そのことを謝ろうと近所の公園で主人公を待っていたが、すぐにメモを確認できなかった主人公が来なかったため、駅のホームから飛び降りた。

その後、気づくと白黒の世界に来ていた。元の世界へ帰ろうとするが、最後は兄にとっての恐怖の対象である両親のような怨霊(ヒヨスの主)に体を食われ、イーアとブロスの2人に分裂する。最終決戦前に、主人公が自分を受け入れてからは兄の姿に戻っている。

両親

主人公の両親。優秀な兄を贔屓し、主人公のことを「役立たず」などと言って冷遇していた。物語の終盤には、主人公の恐怖の対象として怨霊の様な姿で登場する。

主人公に猫のノーチェが懐いてから、家に何度も来るノーチェを嫌っていた。それを理由に主人公に厳しく躾を行い、見かねた兄が妹を助けるためにノーチェを殺してしまう。物語が始まるきっかけを作ったとも言える。

葬儀屋

ルーア

属性:不明

屑の欠片を集めて、主を創ろうとしている葬儀屋の管理者。片目を長い前髪で隠した女性で、笑顔を絶やさない穏やかな性格をしている。常に冷静で判断も的確。

しかし、正体は過去の主人公の影であり、消えたいと願う主(主人公)の意思を継いだ。ヘンベインとして歌い、仮面の男に扮して世界を破壊しようと暗躍していた。

ノーチェ

左がノーチェ

属性:理

ポンポンのついた帽子に、市松模様のマフラーを巻いた、一見サンタクロースのような格好の男性。目の周りには黒い隈のようなものがある。冷静沈着で丁寧な口調だが、非常に毒舌。特にリヒトに対しては辛辣なことを言ったり、からかったりしている。しかし、能天気なリヒトが嫌いなわけではない。

主人公のことを助け、葬儀屋に導いてくれた。敵の能力を分析できるため、戦闘時は強い味方になる。

ノーチェという名前は、主人公に懐いていた黒猫のものである。現在のノーチェは元々は弱い屑だったが、死後に白黒の世界へやってきたノーチェから名前を譲り受けた。同時に記憶や感情も受け取ったため、主人公の兄が憎い。そのため、主人公の兄が基になっているイーアを毛嫌いしている。

リヒト

右がリヒト

属性:愛

眼帯にシルクハットの紳士で、右足が義足なため常に杖を携帯している。お調子者でナルシストなムードメーカーであり、誰に対しても心を開いている。ヒーローに憧れているらしい。主人公に会うまで人に会ったことがなかった。

公式はトゥルーエンドでリヒトの正体がわかると発言しており、物語の最後に主人公を助けた私立校の男と関係があると言われているが、はっきりとした描写はない。

MAG団

レッド

左がレッド

属性:怒

葬儀屋と同じく、欠片を集めて主を創ろうとしているMAG団のリーダー。口元がギザギザのガスマスクを被っている。猪突猛進な熱血漢で仲間思い。主人公を受け入れたのも、イーアが連れてきたから問題ないだろうと考えたからだった。

戦闘力は高いが、化け物に襲撃された時重傷を負ってしまう。それでも戦いについていきたいという思いから、主人公を主として仮面を託した。後に、他のメンバーと融合したヒーローという存在になる。

グリーン

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