あことバンビ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『あことバンビ』とは、2020年からHEROが個人サイト「読解アヘン」で連載していた長編漫画。単行本が朝日新聞出版より発売されている。事故物件に住む新人作家のバンビは、家に現れた自称幽霊の女子高生アコに出会い、奇妙な共同生活を送ることになる。彼らを取り巻く家族や友人、担当編集、霊能力者との交流を通じて、生前の記憶がないアコが幽霊になった秘密や、惹かれ合うバンビとアコの将来を模索するラブストーリー。繊細なセリフ選びや不器用な想いを抱える登場人物が独特な世界観を作り上げ、ファンを増やしている。

折上 岳人(おりがみ がくと)

折上 岳人

バンビの友達。実家住みのフリーター。学生時代バンビとは同じマンションに住んでいたので仲良し。うっかりが多く、勘違いで人を巻き込むことがある。

岩永 類(いわなが るい)

岩永 類(左)

バンビの友達。大学生。文章を読むのは苦手だが、バンビの本は頑張って読んでいるらしい。
入舟に恋心を抱いている。

時光(ときみつ)

路上で占いらしきものをしている。非常に怪しい見た目だが、アドバイスはよく当たる。
アコとバンビの関係を心配していた。

『あことバンビ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

バンビ「思い出も将来もない場所でずっと2人で居られたら幸せだろうか」「それはどんなに幸せなことだろうか」

44話「銀河鉄道」

アコはもともと亜子だった。本来であれば元の状態に戻るのが理想だ。しかし、アコもバンビも離れたくない。
葛藤しながらも、バンビの誘いで2人は夜の散歩に出かける。星を見ながら会話をする時間は、2人だけの世界だった。
バンビは「思い出も将来もない場所でずっと2人で居られたら幸せだろうか」「それはどんなに幸せなことだろうか」と独白する。
「もしアコが戻りたくないと言っても、賛成してはいけない」という入舟からの忠告が頭の中をよぎるが、バンビは「次はどこへ行こうか」と今後の話をした。2人は手を取り合い、寄り添って歩いていく。

宿輪と亜子のキス

68話「カラー」

幼馴染の宿輪と亜子。お互い意識していたけれど、亜子は自分のせいで宿輪が怪我をすると知っていて引け目がある。そのほかにも事情があり、なかなか仲が発展していなかった。
目を怪我した宿輪が、怪我した部分を触ろうとするので亜子が慌てて止める。距離が近くなったところで、突然宿輪は亜子にキスをした。
彼女と深く繋がっているアコは、自分がいなくなったことで穴ができていた亜子の心の隙間が埋まり、色づいたと感じた。

比企「先生がかわいくなったのかと思ってあせりました……」

18話「深夜」

双子の兄・陸と喧嘩して、弟であるバンビの家に押しかけていた華。たまたまやってきた比企と出会う。お互い微笑みあったが、華とバンビは瓜二つなため、比企は彼女をバンビだと思っていた。
その後、バンビから姉として華を紹介され、誤解が解けた比企は「先生がかわいくなったのかと思ってあせりました」とこぼした。この言葉は、男っぽいと表現されることが多い華にとって新鮮だった。
初対面から好感度の高かった2人は、次第に男女として意識していくことになる。

バンビ「ずっとこのまま夜も昼もここにいるって考えたら 少し嬉しいと思ってしまった」

眠たくなると姿を消していたアコ。幽霊から人間に近づいてきて、ついに普通の人間のように眠ってしまった。バンビはその変化に気づき、アコを亜子に返すべきだと頭ではわかっていても引き留めたくなってしまう。
眠るアコを見ながら、バンビは「ずっとこのまま夜も昼もここにいるって考えたら 少し嬉しいと思ってしまった」と独りごちる。

比企「……なにもなくても」

42話「木枯らし」

華が若い男性から連絡先を渡されたと知った比企。男が家にまでついてこようとしていると聞き、華に自身の連絡先を記した紙を渡した。「なにかあったら」という彼の言葉を受けて、華も「じゃあ、なにかあったら」と続ける。訂正するように「なにもなくても」と述べた比企に華は微笑んだ。

アコ「バンビの目に私が映ってる」

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