ガクサン(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ガクサン』とは2021年12月より佐原実波が『モーニング』で連載を開始し、移籍後『コミックDAYS』で連載している、学習参考書をテーマにした漫画作品である。参考書出版社に中途入社した茅野うるし。お客様ご相談係に配属され出会ったのは、クセが強い参考書オタクの福山だった。福山は社会人として問題ばかりだが参考書の知識は豊富で、うるしは振り回されながらも刺激を受ける。そんな中、うるしは福山の過去を知ることとなる。実在の参考書が紹介されることで学生や保護者、学び直しを目指す社会人からも好評を得ている。
花山しをり(はなやましをり)
いぶき社内の勉強会「しをり会」の主宰を務める。高校英語編集者。少し圧があるが、メンバーをまとめるお姉さま的存在。
人一倍、責任感と行動力がある。うるしのために、編集部や制作部の見学ツアーを実施する。
3巻では、トイレで泣きながら電話で喧嘩をしているところをうるしに目撃される。その後、勉強会でも元気がなかったため、うるしから心配されて悩みを相談することになる。週末、うるしと福山を喫茶店に誘い、交際中の女性・鷺沼桃が会社で必要なTOEICの勉強の相談に乗ってもらう。
福山が異動されられた際は、助けられなかったと実は後悔していた。「しをり会」では、うるしと福山の力が必要だと2人を信頼している。
「しをり会」のメンバーで本格的に仕事をしていく「社内横断企画室」を発足させようと提案書を提出する。
谷津司(やづつかさ)
「しをり会」のメンバー。書店営業担当で、元高校社会編集者。「しをり会」のお父さん的存在。考え方が少し古臭い部分がある。
高校3年生で受験生の谷津葵を娘に持つ。
福山のことを良く思わず「しをり会」に参加させることに反対していたが、娘の大学受験について福山からアドバイスを受けたことで、福山への見る目が変わる。その後も事あるごとに福山に娘の相談をする。
赤城みお(あかぎみお)
「しをり会」のメンバー。小中英語編集者。京都大学卒業。見た目は派手でかわいいがクールで淡々と話をする。
顔だけで選んだニートの彼氏がいる。見た目が派手な理由は、彼氏好みの髪型と服装にコーディネートしているため。しかし、本来はあまりこだわりはなく職場のデスクは雑然としている。
うるしに相手にされず落ち込む山崎の悩みを聞いて、山崎のことが少し気になってきている。
川口吾郎(かわぐちごろう)
「しをり会」のメンバー。高校数学・理科編集者。常に声は小さめ。「しをり会」の謎キャラ。うるしからは萌えキャラだと思われている。
普段は、口数が少なく何を考えているか分からないが、商談がうまくいけばガッツポーズをするなど熱い部分を持っている。いぶき社に入社して15年になるが、いまだに売れる本を作れてないと思っている。メンバーの中で一番冷静に周りを見ることができる。
宮下七海(みやしたななみ)
いぶき社新入社員。東大出身。福山のことを慕っている。 ジョーさんと呼ぶ。誰に対しても忖度せずに本音をぶつける性格。自己評価が高い。
中学1年生の時に、大学生の福山から家庭教師の指導を受けていた。その時からずっと福山のことが好き。
福山に近づきたいため、いぶき社に入社した。うるしのことをライバル視しており、「お客様ご相談係」に配属願を出していたが、優秀なことから「第一編集部」への異動が決まる。柊編集局長から「しをり会」の活動内容を報告するようにとスパイを命じられる。
いぶき社 役員
柊編集局長(ひいらぎ編集局長)
いぶき社編集局長。正論をズバズバ言ってくる。実は福山レベルの参考書マニア。見た目はダンディーなイケオジ。猫好き。
もがく編集者の熱い心が好きという癖のあるエリート。「社内横断企画室」の設置条件として、ロングセラーになる参考書を1冊出すことを提案するが、もしできなければ福山には会社を辞めてもらうことを命じる。
うるしの親族
望月あかね(もちづきあかね)
うるしの姉。静岡県在住の元ギャル。元気いっぱいで面倒見が良い。うるしに福山への甘い物作戦を提案する。
娘のゆかりが勉強を全くしないため、うるしと福山に相談する。うるしの話を聞いて最初は福山のことをヤバい先輩だと思っていたが、福山にテレビ電話で相談した際に、かっこいいと気に入る。うるしから教えてもらったバンドにハマり、それがきっかけで現在の夫と知り合う。
望月ゆかり(もちづきゆかり)
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目次 - Contents
- 『ガクサン』の概要
- 『ガクサン』のあらすじ・ストーリー
- うるしと福山の出会い
- うるしの「しをり会」加入
- 福山の気持ちの変化
- 福山の「しをり会」加入と解雇の危機
- 『ガクサン』の登場人物・キャラクター
- 主要人物 (いぶき社 お客様ご相談係)
- 茅野うるし(かやのうるし)
- 福山譲(ふくやまじょう)
- いぶき社 しをり会メンバー
- 山崎翔(やまざきしょう)
- 花山しをり(はなやましをり)
- 谷津司(やづつかさ)
- 赤城みお(あかぎみお)
- 川口吾郎(かわぐちごろう)
- 宮下七海(みやしたななみ)
- いぶき社 役員
- 柊編集局長(ひいらぎ編集局長)
- うるしの親族
- 望月あかね(もちづきあかね)
- 望月ゆかり(もちづきゆかり)
- その他の人物
- 谷津葵(やづあおい)
- 梅屋敷 /梅ちゃん(うめやしき)
- 鷺沼桃 /モモ(さぎぬまもも)
- 若山(わかやま)
- 早瀬(はやせ)
- レン
- 『ガクサン』の用語
- ガクサン
- いぶき社
- お客様ご相談係
- しをり会
- 編集部
- 制作部
- はじめに
- 潰す
- 積読 (つんどく)
- 新課程
- 改訂
- 認知特性
- 学習障害
- 学力の3要素
- 教える勉強法
- 社内横断企画室
- 『ガクサン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 福山「大学受験では、湯水のようにリソースを与えられた子と同じ土俵で戦わなければならない。それでも、だ。希望はあった。それが参考書だ」
- 福山「最初はマッチングアプリ的感覚でとっかえひっかえでも構わない。でも最終的にだいたいの人間は、一人を選んで一生ものにする。参考書との付き合い方は恋愛と同じだ」
- 福山「基本的な勉強は積み重ねたほうがいい。それは勉強がこの社会で人が自信をもって生きていくために重要だからです」
- うるし「どこに生まれてどう育ったかだけじゃなくて、参考書で独学受験して自分で積み重ねてきたもの全部がきっと大切なんです」
- 福山「最後まで参考書はあなたの味方ということです」
- 福山「経験に甘んじている奴らを参考書の力で叩きのめせ」
- 柊編集局長「これが解りたいと、みんなが憧れて買い求めてしまうような本を生み出したいんだよ」
- 『ガクサン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 福山からの評価は低いが良本もそろっているいぶき社の参考書
- 雑誌にも特集される程に大正レトロな外観のいぶき社
- 巻末の『オマケ漫画』で描かれたうるしの1日
- 福山の甘い物好きの設定
- 作者の希望で虹色になった本のカバーとカバー裏の遊び心