RDG レッドデータガール(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『RDG レッドデータガール』とは、荻原規子によるライトノベル作品、ならびにライトノベルを元にP.A.WORKSが作成したテレビアニメ、琴音らんまるが『月刊少年エース』(角川書店)にて連載したコミカライズ作品である。「姫神」が憑依する家系に生まれた少女・鈴原泉水子が、特殊能力を持つ生徒たちが集まる全寮制の高校に入学し、成長していく姿を描く物語。魅力的な同級生たちとの友情、山伏の家系の少年・相楽深行との恋愛関係が見どころである。

鳳城学園

東京都、高尾山の北側に位置する中高一貫校。創立3年目と、まだ歴史の浅い学校である。
各学年の生徒数はそれぞれ100名ほどで、高等部の生徒はその8割が学内の寮に入っている。
未来のために保護すべき人的世界遺産認定のため、山伏や忍者などの特殊能力を持つ生徒たちも多数集められている。

修験道

山に籠って厳しい修行を行い、悟りを開くことを目的とする日本古来の宗教。「森羅万象に神霊が宿る」と考える古神道に山岳信仰や仏教、さらには密教の要素も加わって確立された信仰である。この修験道を実践する者を山伏と呼び、雪政と深行はこの山伏の家系の生まれである。

山伏

修験道の修行者を指す。山の中にある木や岩など、神が宿るとされる自然物を拝みながら山中を駆け巡ることで人間の潜在的な能力を引き出そうとする。この自然物を拝む姿が山に伏しているように見えることから山伏と呼ばれるようになった。
作中で相楽雪政はこの山伏のグループを率いる要的な存在であり、その息子である深行もまた、13歳にして日本3大修験場として知られる出羽三山のうちの1つ・羽黒山で峰入り修行を経験している。

陰陽師

この世の全ての事象が陰・陽と木・火・土・金・水の五行の組み合わせによって成り立つと考える陰陽五行思想に基づく陰陽道により、祈祷や占術を行った神職の1種。式神と呼ばれる使役神を使うことで知られる。
作中では高柳一条が陰陽師の一族の御曹司として登場し、真響や泉水子と人的世界遺産の座を争って対立している。

式神

陰陽師によって使役される霊的な存在を指す。和紙で作られた札に陰陽師が術をかけることで姿を自在に変えることができ、陰陽師の命令のままに動くとされる。
陰陽師以外には見えないのが普通だが、力を封印する眼鏡を外した泉水子は高柳が放った式神を見ることができた。

憑坐

霊体が憑依する際の肉体や人間のことを指す。神意を伺う際、憑坐の身体に神霊を招いて憑依させ、神の信託を述べさせた。
作中では、泉水子の母・紫子が姫神の憑坐となっている。

『RDG レッドデータガール』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

相楽深行「おれが必要だって、言えよ」

戦国学園祭の最中、別の層に入ってしまった泉水子を追いかけてきた深行が泉水子にかけた言葉。深行は、泉水子1人で抱え込むには姫神の存在は大きすぎるとして、「姫神にならずに済む方法を一緒に探してやるよ。だから…俺が必要だって言えよ」と言って彼女を抱き寄せた。

鈴原泉水子「その返事はものすごく大事なことだから今はとっておくね」

深行の「俺が必要だって、言えよ」という言葉に対し、泉水子が返した言葉。
異世界まで自分を助けに来てくれた深行の姿に涙を流した泉水子は、深行の言葉に対して「言えたらいいけど、言ったら最後だよ…」とした上で、「その返事はものすごく大事なことだから、今はとっておくね。でも、私が挫けそうだった時に深行くんがきてくれたこと、これから一生忘れない」と伝えるのだった。

相楽深行「あいつが何を仕掛けようと、鈴原が負けることは心配しちゃいないよ」

人的世界遺産候補の座を争い、高柳と術比べをすることになった泉水子に深行がかけた言葉。
高柳との術比べを控えた泉水子に対して、「あいつが何を仕掛けようと、鈴原が負けることは心配しちゃいないよ」と能力者としての力を全面的に認める発言をして背中をおした。

『RDG レッドデータガール』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

原作小説でしか見られない泉水子と深行のキスシーン

原作小説全6巻のうち、テレビアニメ版で描かれたのは5巻の内容までである。そのため、アニメ版の山場は、原作小説5巻での深行の名セリフ「おれが必要だって、言えよ」となっている。ラストシーンでは今にもキスしそうな場面もあるが、疲れ切っていた深行が寝てしまったことで未遂で終わっている。
一方原作小説では泉水子と深行のキスシーンがクライマックスとなっており、原作小説のみで見られる名シーンである。

アニメ関連のツイートでイギリスのとある町の住民が困惑

kriya sri
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