虹色とうがらし(あだち充)のネタバレ解説・考察まとめ

『虹色とうがらし』とは、あだち充による日本の漫画で、『週刊少年サンデー』に1990年から1992年まで連載された。ジャンルはSFを交えた時代劇である。物語は、将軍奥川秋光と各地で出会った女性との間に生まれた7人兄弟が主人公だ。兄弟は母親の墓参りの旅で命を狙われるが、その背後には将軍の秘密と浪人・浮論の暗躍が関係していた。兄弟たちは父親の過去に迫りながら友情と絆を深めていく。全11巻の単行本が出版され、2021年8月には舞台化が決定した。

バン艦長 (ばんかんちょう)

江戸に流れ着いた異人だ。貴光と手を組み、何かをたくらむ。作中の回想・イメージからして作中の世界とは別の場所から来た「本当の意味で異人」であり、元の世界では複数回結婚したらしいが、子が出来なかった。この世界で息子・コバンをもうけ、ごく普通に暮らしていくことを決心するのだ。故郷では環境破壊に対しての啓蒙活動を行っていたようだが受け入れられず、部下と共に作中の世界にやってきた。舞台版のバン艦長役は富山バラハス。

奥川 貴光 (おくがわ たかみつ)

立浪名古山城藩主で秋光の弟である。天下を取ろうとたくらんでおり、七人兄弟を殺すことを計画するのだ。バン艦長から提供された兵器技術で根回しをしていたが、毒蛇に噛まれて亡くなる。舞台版の貴光役は光宣。

奥川 省吾 (おくがわ しょうご)

貴光の息子だ。盗賊をやっており、貴光の指示で七人兄弟の命を狙っているのだ。菜種にホレていて、無理矢理、自分の女にしようとする。部下を平気で殺すこともできる。舞台版の省吾役は釣本南。

赤丸 (あかまる)

公儀お庭番争いで風賀に敗れた火賀忍者の首領である。半蔵にライバル心を持つのだ。貴光に仕え、卑怯な手段も厭わないが、非常にまぬけで、逃げ足だけは一流である。舞台版の赤丸役は藤木陽一。

浮論 (ふろん)

非常に剣術に長けている、謎の多い浪人だ。実は菜種の兄であり、七人兄弟の1人で兄弟順としては麻次郎と芥子の坊の間あたりだった。幼い頃、母と再婚した義理の父親(菜種の実父)を事故で刺殺してしまい、出奔していたのである。舞台版の浮論役はONE N' ONLYの沢村玲。

加代 (かよ)

江戸の街で3本の指に入る呉服屋「信越屋」の一人娘だ。不良に囲まれていたところを助けてもらって以来、七味のことが好きである。

絵美 (えみ)

二光江戸村の七味の幼馴染みだ。七味とは、「七味ちゃん」「絵美ちゃん」と呼び合う間柄で、働き者である。舞台版の絵美役は聖山倫加。

『虹色とうがらし』の用語

集団・組織

7人兄弟 (ななにんきょうだい)

『虹色とうがらし』に登場する将軍の7人の隠し子だ。全員母親が違う六男一女の兄弟である。からくり長屋で暮らしている。

赤光船 (せきこうせん)

バン船長が影で操る盗賊団である。飛行船を使って、豪商の屋敷を襲撃するのだ。

火賀忍群 (かがにんぐん)

赤丸が率いる忍者集団だ。

小出一家 (こいでいっか)

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