虹色とうがらし(あだち充)のネタバレ解説・考察まとめ

『虹色とうがらし』とは、あだち充による日本の漫画で、『週刊少年サンデー』に1990年から1992年まで連載された。ジャンルはSFを交えた時代劇である。物語は、将軍奥川秋光と各地で出会った女性との間に生まれた7人兄弟が主人公だ。兄弟は母親の墓参りの旅で命を狙われるが、その背後には将軍の秘密と浪人・浮論の暗躍が関係していた。兄弟たちは父親の過去に迫りながら友情と絆を深めていく。全11巻の単行本が出版され、2021年8月には舞台化が決定した。

左から3人目が朝次郎

次男。20歳でイケメン。立浪名古山城下出身だ。一刀流の達人で埴輪念流(はにわねんりゅう)免許皆伝最短記録を持つ。麻次郎の剣の腕はこの作品内でトップクラスだ。絵を描くために旅をしていて、たまにしか長屋に帰ってこない。予知能力があるが任意に使える訳ではなく、スケッチ中に発動して気が付くと「スケッチ対象とは別の絵」が描き上がっているというものである。舞台版の麻次郎役は荒井敦史。

芥子の坊(けしのぼう)

三男。18歳で、城下町の生まれだが、今南寺で少年時代を過ごす。喧嘩と博打に非常に強く、力持ちだが、女と酒には非常に弱い。博打打ちで喧嘩が強く、酒飲みで女好きという暴れ者だったため、故郷の住人からは遠ざけられている。 舞台版の芥子の坊役は熊野利哉。

菜種(なたね)

右側が菜種

長女。13歳で、とびきりの美少女だ。気が強く、麻次郎から剣の手ほどきを受けておりかなり強い。長屋の家事を一手に引き受ける。七味とは年が近い事もあり遠慮が無く粗暴に接する事も多いため、喧嘩ばかりしている。その一方で兄の麻次郎に懐くブラコンでもある。舞台版の菜種役は伊波杏樹。

陳皮(ちんぴ)

五男。10歳で、眼鏡をかけている。膨大な知識と知性を持つ天才児であり稀代の発明家だ。陳皮は喧嘩や剣はできないが発明が得意で、発明品や武器を作ることができる。実母を飢饉で亡くした過去を持つ。舞台版の陳皮役は木村風太。

山椒(さんしょう)

六男。3歳で、風賀村出身だ。まだ言葉もおぼつかない幼子であるが、忍術が得意。 手裏剣も変わり身の術もお手の物だ。半蔵が陰で鍛えている。舞台版の山椒役は猪股怜生と岡田悠李で、回代わりのダブルキャストとなっている。

将軍家

奥川秋光 (おくがわ あきみつ)

奥川家第八代将軍。からくり長屋の兄妹弟たちの父親だ。飄々とした性格と容貌だが、将軍家始まって以来の剣の天才と呼ばれるほどの腕前を持つのだ。実は切れ者との噂もあり。若い頃は度々城を抜け出しては放浪する癖があった。舞台版の秋光役は松田賢二。

奥川 琴姫 (おくがわ ことひめ)

秋光の娘で、たいへんわがままだ。七味に興味と好意を持っており、積極的にちょっかいを掛ける。菜種とは仲が悪いのだ。舞台版の琴姫役はトミタ栞。

彦六 (ひころく)

からくり長屋の大家であり、将軍にも仕えているが、そのことは兄弟には知られていないのだ。優れた剣術を持つのである。舞台版の彦六役は上山克彦。

半蔵 (はんぞう)

公儀お庭番の風賀忍者である。彦六に仕え、陰ながら七人兄弟の護衛をしているのだ。舞台版の半蔵役は松原凛。

その他

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